犬に桃をあげる時の注意点。アレルギーや種に気をつけよう

最終更新日:2015年12月20日

飼い主さんが食べている桃の香りにつられて、おねだりをする犬も多いと思います。

犬に桃を食べさせるのは悪いことではありませんが、あげ方を間違えると大変なことになってしまうかもしれません。

今回は、犬に桃をあげる際に注意が必要なことをご紹介します。


1.桃の種には毒がある

桃の種は硬い殻に覆われていますが、その殻を割った中にある仁(じん)や胚と呼ばれる部分に、アミグダリンという成分が含まれています。

このアミグダリン自体に毒性は無いのですが、アミグダリンが分解されて出来る物に毒性があります。

アミグダリンは、エムルシンという酵素によって分解され、ブドウ糖とマンデロニトリルになります。

さらにマンデロニトリルが分解されると、ベンズアルデヒドとシアン化水素になるのですが、このシアン化水素というのが危険です。

シアン化水素はいわゆる青酸で、強い毒性があることで知られています。

分解されるとシアン化水素になるアミグダリンは、仁だけでなく果肉や葉などにも含まれています。

では、どうして普通に桃を食べられるのかというと、果肉が熟していく過程でアミグダリンが分解され消失するからです。

そのため、シアン化水素で中毒を引き起こす心配がなくなり、安心して食べることが出来るのです。

ですが、種の中だとアミグダリンの分解が遅いため、中毒になる可能性があるのです。

このアミグダリンは、桃以外のバラ科の植物にも含まれていますので、梅やアンズ、林檎等の果物の種にも注意が必要です。

犬に与える際には、熟した果肉を与えるようにしましょう。


2.種を飲み込むと閉塞の危険

桃の種を飲み込むと、胃腸内で詰まり、閉塞を起こす可能性があります。

また、桃の種には尖った部分があり、そこで内臓に傷をつけてしまうこともあります。

閉塞を起こした場所から内臓が壊死してしまったり、内臓から出血してしまったりで最悪の場合、死を招くこともあるのです。

犬が桃の種を飲み込んでしまったら、出来るだけ早くに吐き出させる必要があります。

胃に留まっているなら、病院で吐き出してもらうことも出来ます。

しかし、腸内にまで進んでしまうと手術で取り除かなければいけなくなりますので、早目に受診しましょう。

桃の種だけでなく、サクランボのような小さな種でも閉塞や傷をつける可能性がありますから注意が必要です。

また、喉に詰まらせることもあります。

桃の種のように比較的大きい物だと、口を開けてみると種がすぐ見えることがあります。

手やピンセットで取り除けるようであれば、すぐに取るようにしましょう。

奥に詰まっている場合は、すぐに動物病院に連絡し、指示に従うようにしましょう。

3.アレルギーによる危険

桃はアレルギーを起こす可能性がある果物の一つです。

桃を食べてから体を痒がったり、顔が腫れあがったりしたら桃アレルギーかもしれません。

その他にも、肉球の間が赤くなる、下痢やおう吐、発疹などが挙げられます。

アレルギー症状は犬にもよりますが、食物でのアレルギー症状は皮膚に現れることが多いと言われています。

アレルギーが心配なら、最初はごく少量を与えてみるようにして下さい。

それで症状が出なければ少しずつ量を増やして、症状が出ないか確かめながら与えましょう。

また、桃はバラ科に属していますので、桃でアレルギー症状が出るようなら、他のバラ科の食物にも反応する可能性があります。

林檎、梅、イチゴ、サクランボ、スモモ、ビワなどがあります。

桃ではないからと与えたらアレルギーが出た、ということも多いですので注意が必要です。


4.桃をあげる量に注意

桃は100グラムあたり約40キロカロリーですので、多量に与えると肥満の原因になりかねません。

また、桃にはカリウムが多く含まれています。

カリウムは、ナトリウムが腎臓に再吸収されるのを抑え、ナトリウムが尿で排泄されるのを促す効果があり、高血圧の予防にもなる成分です。

さらに桃の約90パーセントが水分です。

そのため、食べ過ぎると尿の回数や量が増える恐れがあります。

特に、腎臓や肝臓に病気を持っている犬では、臓器に負担がかかることもあるので注意が必要です。

その他に、桃には100グラムあたり1.3グラムの食物繊維が含まれており、不溶性食物繊維が0.7グラム、水溶性食物繊維が0.6グラムとバランス良く摂取することができます。

不溶性食物繊維は大腸で水分を吸収する働きがあり、便の嵩を増やして大腸の動きを活発にします。

水溶性食物繊維は、胃腸内で水分を含みゲル状になって糖やコレステロールの吸収を抑える働きがあります。

ここで注目して欲しいのは不溶性食物繊維です。

桃を食べ過ぎると下痢をしてしまうという方もいますが、これは犬にも当てはまりますので、あげ過ぎないようにしましょう。

犬に桃をあげる際は注意しよう

桃には、抗酸化力が強いビタミンCやビタミンEが多く含まれています。

決して犬にとって悪いものではなく、やり方さえ間違わなければ有益な果物です。

桃の旬は六月ごろから始まり九月ごろまでで、七月から八月が最盛期になります。

水分率が約90パーセントと高いので、夏場のちょっとした水分補給にも良いでしょう。

そのため注意をしつつも犬に桃をあげてみましょう。

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