枝豆はあげやすい食材であるだけに、気になりますよね。

そこで今回は犬に枝豆をあげる時の注意点をご紹介します。

食べても大丈夫だが、生では厳禁

枝豆というのはもとは大豆です。

枝豆という野菜はなく、未成熟の大豆を早く収穫しているのが枝豆です。

そのため、大豆アレルギーのある犬には枝豆を食べさせてはいけません。

大豆を早く収穫したものである枝豆ですが、その栄養素は茹でた状態でBカロテンが大豆の97倍も含まれています。

それから、枝豆には大豆には含まれていないビタミンAやC、葉酸なども含まれていて、大豆とは違う栄養素もたくさん含まれています。

それからビタミンKが豊富に含まれていて、骨からカルシウムが溶け出してしまうのを防ぐ働きもあります。

適量であれば栄養面からも最適な食べ物です。

その豊富な栄養素がゆえに、犬に枝豆をたくさん食べさせたくなってしまいますが、生では絶対に与えないように注意しましょう。

生の枝豆には、トリプシンインヒビターというたんぱく質を分解する酵素トリプシンの作用を阻害する物質が含まれています。

そのため生の枝豆を食べてしまうと、たんぱく質が消化できなくなってしまうので気をつけましょう。

それから、生の枝豆には血液を凝固させる作用がある赤血球凝集素という物質が含まれているため、血液が固まり血栓などの重大な事態を引き起こすことになります。

熱を加えることで赤血球凝集素は無害になるので、必ず茹でた枝豆を与えてあげてください。

気をつけたい食べさせ方や塩分について

枝豆は消化が悪い食べ物なので、犬は丸ごと飲み込んでしまい、未消化のまま出てきてしまうということも多いようです。

枝豆を与える時は細かくしてフードに混ぜて与えたり、フードプロセッサーなどでペースト状にしたものをフードに混ぜたりしてあげると、消化不良を起こすこともなく食べやすいでしょう。

それから、茹でるときに塩を多めに茹でてしまったものは犬に与えない方が良いでしょう。

塩分の摂りすぎは腎臓病や高血圧など、命に関わる重大な疾患を患ってしまう場合があります。

犬に与える時は、塩を入れずに茹でたものを食べやすいように調理してあげると良いでしょう。

人間に調度良い塩味の枝豆は、犬には濃すぎてしまいます。

その他、枝豆の鞘の部分も取り除いてあげるようにしましょう。

鞘の部分を食べてしまうと胃や腸などの内臓を傷つけてしまう恐れがありますし、農薬などを使用している場合がほとんどなので、そういった面も考慮して鞘は取り除くようにしましょう。

枝豆を食べ過ぎると起きる危険や病気は?

枝豆は食物繊維が豊富なので、食べさせ過ぎると下痢や嘔吐の症状を起こしてしまうことがあります。

犬にとって下痢や嘔吐は、致命的な症状になる場合もありますので、すぐに食べさせるのを止めたり、量を減らしたりするなどの対処をしましょう。

また、枝豆にはマグネシウムが多く含まれているので、毎日たくさんの量を与えてしまうと結石ができやすくなってしまう場合があります。

それから枝豆はカロリーが高く、50グラムでも70キロカロリーあります。

与えすぎてしまうとカロリーオーバーとなり、肥満の原因となってしまったり、枝豆だけをたくさん食べてしまったことでフードを食べなくなってしまったりということになるので、栄養の偏りがでないように注意しながら少量を与えるようにしてください。

その他、カリウムを多く含んでいるため、利尿作用が働いておしっこの回数が多くなることもあります。

適量は個体によって違うので一概には言えませんが、食事のトッピング程度やおやつなど少量に留めておきましょう。

与えた後は、便の様子をきちんと把握し、もし下痢などの症状がある場合は量を減らすなど調整しましょう。

枝豆を使った簡単レシピ

鶏のミンチと細かくした枝豆を混ぜて、オリーブオイルで焼いてあげてフードと一緒に与えてあげると良いでしょう。

ヒジキや豆腐などを混ぜて焼くと、鉄分を摂取することもでき栄養豊富なハンバーグができあがります。

味付けは一切不要です。

それから、小麦粉を使った枝豆のワッフルなども犬に食べやすいレシピです。

いずれもアレルギー等の注意が必要ですが、犬に良いものを手作り食で食べさせてあげるのも良いでしょう。

犬に枝豆をあげる時は調理法と量に注意しよう

以上のように枝豆は栄養素が非常に豊富で「畑の肉」と言われているほど、エネルギーも摂ることのできる食べ物です。

しかし犬に与える場合は、食べる量や食べ方をきちんと管理してあげないと下痢や嘔吐の原因にもなります。

特に、生で与えてしまうと命に関わる疾患を引き起こしかねないので注意が必要です。

そして人間仕様で塩分多めや鞘ごと与えるといったことは避けるようにして、無塩で茹でた枝豆を細かく潰して与えてあげるようにしましょう。