自分が食べているものを、ついつい犬に分けてあげる人は多いのことでしょう。
例えば、お肉の切れ端だったり、魚の解した身や野菜をあげたりしていませんか。
今回はその中でも「とうもろこし」についてご紹介します。
とうもろこしのあげすぎはダメ
とうもろこしは自然な甘さもあり、好んで食べる子が多い食品です。
食物繊維も豊富で、お通じに良いのは犬も人も変わりません。
とうもろこしは原産国では主食とされていて、ビタミンやミネラル分を沢山含んで、タンパク質や脂質もあります。
特にビタミンB郡に優れております。
だからこそ、あげるなら注意をしてあげる必要があります。
そもそもドックフードは犬の健康や栄養バランスをしっかりと考えられている食事です。
そのため、新たにとうもろこしから、栄養を取る必要がありません。
あげ過ぎは飼い犬の肥満や下痢の原因になります。
「ちょっとだけ楽しみを分けてあげる」ぐらいの気持ちでセーブしましょう。
具体的に言うのならば、10gくらいが目安です。
缶詰コーンよりも、冷凍とうもろこしや茹でたとうもろこしを
色々なとうもろこしが流通しておりますが、その中でもあげる機会が多そうなスウィートコーンについてです。
家の中には缶詰タイプだったり、冷凍タイプだったり色々と置いているのではないでしょうか。
缶詰タイプは、缶に詰め込む際に塩や甘味料を足した液と一緒に詰められます。
100gあたりで考えると、冷凍タイプの200倍ナトリウムを含んでいます。
次に生タイプは鮮度が下がるに従って、成分の劣化が進みます。
買って来て直ぐに茹でてあげることが望ましいです。
最後に冷凍タイプですが、自然解凍してあげると新鮮な時の生タイプの70~80%の栄養が摂取できます。
しかし、ビタミンは過熱によって劣化や破壊が起きるので、すでに過熱されている缶タイプや冷凍タイプは避ける方が良いでしょう。
常用で犬にあげたい人は、冷凍タイプが良いのではないでしょうか。
とうもろこしの塩ゆではNG
市販品や、甘さやキレイな色彩の為に塩ゆでをしている人も、いらっしゃることでしょう。
人間だったら問題はありませんが、飼い犬にあげたい人は余分な塩分摂取する機会を避けることは大切です。
ドックフードにもポテトチップスと同程度ぐらいの塩分が含まれているからです。
また、本来の野生環境で塩分を得る機会はほぼありません。
その為に、多くの動物の身体の構造が塩分を吸収する方向に働きます。
高い頻度で塩を取ってしまうと、高血圧や心臓病の原因の元です。
大切な家族の一員だからこそ、気を配りたいポイントです。
とうもろこしの芯は避ける
とうもろこしをあげる時に注意したいポイントとして、「芯」をあげない事は押さえておきたいところです。
大型犬に芯ごとあげてしまうと、誤って呑み込んでしまったり、食べてしまう可能性があります。
もしゴミ箱を漁るタイプならば注意して、犬が食べてしまわない所にまとめて置いて捨ててください。
芯は消化吸収できませんし、間違って呑んだ子の健康に関わります。
酷い場合は、腸閉塞になり開腹手術になりうることもあるからです。
初期段階は嘔吐くらいで済みますが、完全に吐き出せない事もあります。
症状が落ち着いたからと言って、安心しないでください。
とうもろこしの芯を食べてしまったのなら、しっかりと早めに掛り付けの獣医さんに行って、レントゲンを取ってもらうと良いでしょう。
とうもろこしを食べやすくしてあげる
犬は雑食ですが、ルーツを考えると肉食よりです。
草食系動物よりも植物系食物の消化吸収力は高くありません。
特にとうもろこしは可食部分の外殻が堅いのが特徴です。
ですから、粒のままあげると、そのまま丸っと出て来て、折角の栄養吸収が行われなくて勿体ないです。
最良はペースト状ですが、ちょっと面倒なところもありますので食べ易く粒を潰してあげてましょう。
アレルゲンなら避ける
犬でも極希でありますが、とうもろこしにアレルギー反応をする子がいます。
身体を痒がる・嘔吐・下痢・目の充血・湿疹などの症状が出たら、とうもろこしアレルギーの可能性があります。
その場合は与えるのを止めて、症状が酷いようでしたら獣医さんに相談してください。
アレルギーは重度によりますが、死ぬ危険性があります。
アレルギーを持っているかどうか分からない人は、一番最初にあげる時極々小量に留めましょう。
食べて数時間以上してから、吐いたり下痢になるなら、アレルギーではないにしろ、合わない可能性があります。
その場合はとうもろこしを与える事を止めた方が良いです。
また、アレルギーかどうか気になるのでしたら、獣医さんで調べる事もできます。
とうもろこしは芯をあげない、あげすぎない
とうもろこしは食物繊維豊富で、ビタミンなどの栄養も豊かな食品です。
アレルギーかどうか最初はほんのちょぴりあげて様子をみて、大丈夫そうなら10gくらいを目処に可食部分を潰してあげましょう。
芯はあげない、あげすぎないを守って、犬と一緒に健康で楽しい生活をすごしましょう。