犬はフィラリア注射・狂犬病注射と病院にお世話になる頻度が多いです。
そこで日々の出費を抑えるべく手作りエサを検討されているという方は、もやしをエサの中に入れてあげると良いでしょう。
野菜の中でも特に安価で売られているもやし。
実はこのもやし、コスト・栄養という点で非常に優れた野菜です。
今回はそんな(緑豆)もやしの魅力をご紹介します。
もやしの主成分は水分なので安全
人間と犬の体のつくりは違うのでもやしをあげても大丈夫なのかと不安に思われる方もいらっしゃることと思います。
しかし、もやしは90%以上が水分できています。
あまり加熱されていないもやしを人間が食べると、しゃきしゃきとした歯ごたえを感じるのはそのためです。
ほぼ水分で出来ているということはカロリーも当然低いので、1日に必要な摂取カロリーの心配をせずに犬に与えることが出来ます。
犬への害がないという点とカロリーという面を考えてみても良いこと尽くしです。
夏場にあまり水を飲まない場合はもやしと一緒に鶏のささみといった犬が喜ぶような食材と一緒に入れてあげると、水分摂取がスムーズにいき、脱水症状の予防にも繋がります。
合成に限界のあるビタミンC
もやしにはビタミンCが含まれています。
ビタミンCは犬の体内で合成できるビタミンではありますが、1日に合成する量に限りがあります。
体重や体型などに比例して合成されないので、大きな犬であればある程、ビタミンCが不足しがちになってしまいます。
またビタミンCは犬にとっても体の免疫力を高める効果があるので、犬の病気予防効果にも繋がります。
勿論、犬が病気になった時にも活躍してくれるので、病気になっている時は是非とももやしを与えて下さい。
特にガンといった病気に効果があるので、犬の健康のためにも欠かせません。
またこのビタミンCは年をとればとるほど合成できる量が減少していく傾向にあります。
年を召した犬にはもやしを与えて、ビタミンCをしっかり摂取してもらいましょう。
特に摂取時に注意したいタンパク質
もやしに含まれているタンパク質は摂取量に気をつけておきたいNo1栄養素です。
タンパク質は犬にとって重要なエネルギー源となる成分です。
例えば、代謝を良くする、犬の体作り、ホルモンを作り上げるといった機能を果たしてくれます。
色々な役割を担っているので、毎日仕事(体の中)で忙殺(働か)されている栄養素になります。
特に生まれたばかりの小さい犬はタンパク質を多く摂取する必要があります。
タンパク質が不足すると発育に悪影響を及ぼすからです。
また高齢になった犬にも与えておきましょう。
高齢の犬はタンパク質不足になりやすく不足してしまうと、各組織を維持することが出来なくなってしまいます。
ただタンパク質は犬にとって必要不可欠な存在ではありますが、過剰摂取してしまうと腎臓に負担をかけてしまうので摂取させる時は注意が必要です。
なので、1日に犬にもやしを与える場合は他に入れるエサのことも考えてあげる必要があります。
食物繊維
もやしには食物繊維が豊富に含まれています。
犬は食物繊維を分解する力が人間よりも劣っているので、便秘気味な犬にもやしを与えると便秘が解消します。
つまり、わざわざ食物繊維サプリを与えずとも、値段も30円前後の栄養満点もやしを与える方がお家の人とっても(金銭関係)犬にとっても(栄養という面)ベストです。
しかも、食物繊維のおかげで腹持ちも良くなるので、エサを食べ過ぎる傾向にある犬や去勢してしまって一気に太ってしまった犬に与えると効果的です。
また食物繊維の働きにはお腹の腸をキレイにしてくれる効果があるので、腸関係の病気予防にも役立ちます。
もやしを食べる際の注意点
犬にもやしをあげる時の調理法は必ずさっと湯通しして下さい。
生で食べてしまうと消化しにくくなる可能性があるからです。
逆に必要以上に茹でてしまうと、せっかくの栄養素(特に繊細な栄養素であるビタミンC)が壊れてしまう可能性があります。
また食物繊維という犬にとって消化しにくい成分なので、もやしが十分に消化されず排便が長くなってしまうこともあります。
なので、もやしを与える場合は細かく切っておくことで、そういった事態を避けましょう。
また出来るならもやしは新鮮なものを与えて下さい。
もやしは豆などから新しい芽を出した野菜です。
そのため、些細な刺激でももやしは傷ついてしまいます。
ですので、痛みが他の野菜よりも早く、直ぐ腐敗してしまいます。
腐敗した野菜を犬に与えてしまうとお腹を壊してしまう原因にもなるので、もやしが無くなったらその都度購入すると良いでしょう。
食物繊維とビタミンCが豊富で、犬にピッタリなもやし
もやし一袋で程よく栄養を得ることが出来るので、ドックフード派の人も、もしもの時はもやしを犬に与えると良いでしょう。
もやしは豆・穀類といったものからでも作ることが可能です。
どの豆・穀類からもやしを作り出したかで食感・味・長さなども異なり含まれる栄養素も変わってくるので、緑豆もやし以外を使用する際は気をつけて犬に与えてあげてください。
特にねぎといった野菜から作られたもやしは、犬にとって命取りになる可能性があるので与えないようにして下さい。