犬との生活の中で、一番お手入れをおこたってはならないのがスキンケアです。
今回は皮膚の弱い犬に特に気を付けたい事を挙げてみましたので、チェックしてみてください。
ブラッシングをこまめにする
犬の体は大変多くの毛で覆われています。
皮膚から抜けた毛は勝手には全て落ちないので、こまめにブラッシングをしてできるだけ皮膚への通気性を良くしてあげる事が大事です。
特にお散歩から帰ってきた後は、毛にも外のホコリやゴミ、花粉などが付着しています。
草むらなどに入った時はノミやダニが皮膚に付く場合もあります。
それらをそのままにしておくと、アレルギー疾患にかかりやすくなったり、ノミやダニに噛まれてしまう場合もあります。
ブラッシングで不要なものを落としてあげましょう。
シャンプーを定期的にする
スキンケアではとても重要なシャンプー。
シャンプーをする事で、皮膚環境を整えます。
皮膚が弱い犬には保湿成分を多く含んだスキンケア用のシャンプーもありますので、動物病院やペットショップなどで相談してみてください。
ただし、シャンプーのやり過ぎは禁物です。
皮膚を守るための皮脂を取り過ぎると、皮膚バリアが損なわれてかゆみなどの原因にもなります。
暑い季節は1ヵ月に1回、その他の季節は1ヵ月半〜2ヵ月に1回くらいのペースで十分です。
シャンプーのすすぎ残しのないよう洗い流し、最後はドライヤーでしっかり乾かしてください。
皮膚ケア用のフードに切り替えてみる
ペットフードの中には皮膚に配慮したスキンケア用のものがあります。
皮膚にとって大切なオメガ3やオメガ6といった成分が含まれており、皮膚免疫を保護してくれる役割があります。
フードを切り替える場合は、新しいフードに慣れず、下痢や嘔吐をする事があります。
1週間~10日かけて徐々に切り替えてあげるようにしましょう。
雨などで濡れたらできるだけ早く乾かす
お散歩の途中で雨に降られたりして、濡れてしまった場合は、できるだけ早くドライヤーで十分に乾かしてあげましょう。
皮膚が濡れてままにしていると、そこからばい菌が繁殖したり、皮膚炎をおこしたりする事があります。
皮膚の表面までしっかり乾かしてあげてください。
室内を念入りに掃除する
お部屋の中は犬やヒトの毛、そして目に見えないゴミやホコリでいっぱいです。
これらをハウスダストといい、それをエサにしてダニなどの害虫も発生してしまいます。
そのダニのフンや死がいが原因でアレルギー症状を起こし、かゆみをもたらす事があります。
アレルギーがあるかどうかは動物病院でアレルギー検査をしなければわかりません。
アレルギー性の皮膚炎は大変治りにくいとされているので、日頃から徹底してお掃除をしたり、空気清浄機を使うなどしてお部屋をクリーンに保つようにしましょう。
お散歩から帰ってきたら、足をしっかり拭いてあげる
屋外のお散歩から帰ってきたら、犬の足をキレイに拭いてあげる事をオススメします。
外の地面には目に見えない菌でいっぱいです。
その菌が付着したままの足で、お顔や体を掻いたりすると、その菌が皮膚に付着し、衛生上よくありません。
それらの菌が原因で皮膚炎をおこす場合もありますので、ペット用の除菌ティッシュで拭いてあげたり、流水で流してあげるなど、こまめなケアをしていきましょう。
お部屋の温度管理を適切にする
犬の体が多くの毛で覆われている分、温度や湿度が高く、通気性が悪いお部屋だと、湿気で体が蒸れて、かゆくなってしまう犬もいます。
逆に冬は乾燥により、かゆみをおこすケースもあるので、エアコンや加湿器を適切に使い、犬が快適に過ごせるように工夫しましょう。
ストレスを溜めないようにする
意外に多いのが、ストレスからの皮膚疾患です。
日頃あまりお散歩に行けず、あまり遊んであげれていない場合、犬自身のストレスが解消できません。
それらを起因とした病気や皮膚のトラブルが起こるケースがあります。
普段から体や顔を掻くなど、特に原因が特定できない場合は、ストレスからのかゆみだったという事もあります。
お散歩があまりできない日やお外で遊べない日は、飼い主さんと室内でもできるようなボール投げやゲームを取り入れて、できるだけストレスを溜めない工夫をしてみてください。
皮膚が弱い犬にもできるケア方法を知ろう
犬のスキンケアはお互いのスキンシップにも繋がります。
最初は嫌がったりする犬も、焦らず無理なく根気よく続ける事で、少しずつ受け入れてくれるようになり、より深い信頼関係へと発展します。
犬が自分ではできない事だからこそ、飼い主さんが愛情を持ってスキンケアしてあげれるようにぜひ頑張ってください。