愛犬がずっと寝て過ごしている日々が続くと、その原因が気になってしまい、不安になってくるのが飼い主の気持ちでしょう。

そこで今回は、愛犬が寝てばかりの生活になってきた場合に考えられる理由をご紹介します。

何かの病気にかかっている

犬は痛みがあったり具合が悪いと感じていたとしても、それを表現することがなかなか出来ません。

一瞬の痛みに限っては、急に吠えたり鳴いたりという姿も見られますが、体の不調を感じている時は、大抵の犬は体を休めること徹底します。

動くと関節が痛む場合、お腹の調子が悪い場合、便秘で苦しい場合、どんな不調でも体を休ませている為寝ているように感じてしまいます。

それまで元気に活発だった愛犬が、急に大人しくなってしまったり寝ている時間が増えてしまったのなら、何かの病気にかかっている可能性が考えられます。

声をかけてもなかなか反応してくれなかったり、食欲が落ちているといった症状が加えて見られるのであれば、出来るだけ早くに受診しましょう。

触診やレントゲンなどによって、飼い主では分からない部分に異変が起こっている可能性があり、早期発見によって愛犬が苦しまなくて済むケースも多いです。

普段の睡眠時間と比べて明らかに長くなった時や、同時にいつもと違う行動パターンが見られる場合には、愛犬が苦しんでいる可能性があります。

夜中の睡眠不足によるもの

外で飼われている犬の場合、人間が夜中に寝ている時間、起きている可能性も考えられます。

日中寝る事の多い犬の場合、この夜中の寝不足が原因となり、昼夜が逆転しているケースがあります。

山の近くに住んでいたり、畑が近くにあるといった環境の中だと、夜でも猫が徘徊していたり、熊や鹿が出てきたりと、何かと物音がするものです。

加えて夜中ということもあり、音は昼よりも際立ってしまい、耳の良い犬にとっては警戒しなければならない状態になっているのです。

こうした環境のせいで寝不足になっている犬は、幼い頃から昼夜逆転の生活が当たり前になっている為、急に寝不足になったということは考えにくく、昼の方が安心していられるケースが多いためです。

昼には人の気配がある、物音が色んな音で消される、周囲に飼い主がいるなど、安心できることが揃っていると、眠気が襲ってくるのでしょう。

もしあまりに気になる場合には、夜の間だけ家の中に入れてあげるなどの対策をしてあげると良いかもしれません。

老化が進んでいることも

犬のサイズや種類などによって、犬の寿命は異なりますが、だいたい7歳以上の犬はシニアと呼ばれる年齢に入っていきます。

そのため、体力的に弱くなってきていたり、疲れやすいといった年齢による老化が目立ってきているのかもしれません。

体力を回復する方法は人間と同じで、食事と睡眠によるものです。

年齢と共に食事の量が減ってくるのも同じく、消化しにくくなったり、胃の調子が良くなかったり、運動出来ない為に食欲が出なかったりと様々です。

そのため、寝る時間の量が増え、体力の回復を計っていることが考えられます。

睡眠を確保することで、食事では補えない体力を維持しようとしている傾向が見られるのでしょう。

愛犬の年齢がいくつになっているか、食事の量はどう変化しているかも同時にチェックしてみましょう。

睡眠の量が増えて、さらに食事の量も気になる場合には、ドッグフードを見直したり、サプリで栄養を補給してあげることも大切です。

体力維持のために、本能的に寝ることが多くなっているのかもしれません。

ストレスによる疲れの可能性も

愛犬がカワイイあまり、色んな場所に連れていったり人に会わせたりということが毎日続くと、人間同様犬もストレスを感じることがあります。

いつもいる飼い主以外の人と会うとなると、警戒心が多少なりとも出てしまうもの。

加えて知らない場所、知らない雰囲気で毎日違った環境を味わうことで、ストレスを感じていることも考えられます。

家にいる時はずっと寝ている状態であれば、このような環境が疲れやすい体にしていたり、ストレスを蓄積させている可能性があります。

もう少し愛犬の事を考えて、ゆっくりできる環境を作ってあげたり、十分に休める日を設けてあげたりと配慮が必要となるでしょう。

メスの場合は妊娠しているケースもある

愛犬が妊娠している場合、寝ている時間が多くなることがあります。

人間と同じでつわりに似た症状が出ることがあり、またお腹に子供がいることを察知して、体を一番に考える犬もいるのです。

人間のように自分で調べたりすることが出来ない犬は、体調の変化やつわりの状態から本能的に察知していると考えられます。

お腹が膨らんできたり、普段と違う行動を見せる時は、妊娠していないかどうかチェックする必要があるでしょう。

人間とは異なる所は妊娠の期間です。

人間のように長期に渡って妊娠期間があれば準備も可能ですが、気付いた時には出産が近いということもあり得ます。

安心して愛犬が出産出来る環境を整えてあげて、出産をサポートしてあげましょう。

普段と様子が違ければ獣医さんに相談しよう

愛犬がずっと寝ている生活が毎日続くと、どこか痛いのではないか、何か訴えているのではないかと心配になることがあります。

もし、普段の様子と明らかに異なるのであれば、出来るだけ早くに受診することをオススメします。