肉球と言えば、見た目もさることながら、触り心地もぷにぷにとしていて可愛らしいことで知られていますよね。
そんな肉球ですが、怪我をするのは意外という方も沢山おられるかもしれません。
丈夫に見える肉球ですが、鎧ではありませんので、勿論ケガをすることがあります。
そこで今回は、肉球をケガしてしまった場合の対処法をご紹介します。
傷口をよく洗う
犬がいつも以上に足の裏を舐めていたり、足に体重をかけず、かばいながら歩いていたりすると、怪我をしている可能性があります。
その場合は、注意深く観察してあげ、もしもあまりにも嫌がるようならば寝ている時に傷がないか、出血があるかどうかを確認しましょう。
犬が肉球に怪我をしてしまうと、舐めてしまいます。
唾液には殺菌作用がありますが、それ以上に犬の口内には雑菌が多く存在します。
あまり舐めてしまうと、雑菌が傷口から入って化膿したり、炎症を起こしたりしてしまうので、患部をキレイに洗浄してあげましょう。
そして、ガラスなどの怪我の原因となる破片がないか確認し、ある場合は取り除きましょう。
水で流しても良いですが、洗面器などに水を張りしっかりと洗ってあげると良いでしょう。
消毒し殺菌する
傷口をキレイに洗うと、ばい菌が入らないように消毒してあげましょう。
ペットショップでは、ペットの肉球専用の消毒薬や殺菌スプレーが売られています。
そちらを使用するとより良いですが、もしも持っていない場合は、手持ちの消毒薬をガーゼや柔らかい布に染み込ませて、傷口に当てます。
直接ふりかけると垂れてしまい、上手く塗れなかったり、冷たい感触に驚いてしまったりしてしまうこともありますので、布やガーゼを使用すると良いでしょう。
出血がある場合は止血をする
もしも明らかに出血している場合は、止血をしてあげましょう。
すぐに止まるだろうと放おっておくのではなく、清潔なガーゼや布で傷口を押さえて圧迫すると止まりやすいです。
しかし、ケガが小さいのであればすぐに止血することが出来ますが、傷が予想以上に深かったり広かったりすると出血が止まらない場合がありますので、その場合は動物病院に受診し、医師の治療を受ける必要があります。
また、傷口に小麦粉を使用すると止血しやすいです。
その他、市販されているクイックストップという止血剤がありますので、一つ常備しているといざというときに便利です。
火傷の手当て
真夏のアスファルトは私達が思っている以上に暑くなっています。
私たちは素足で歩くことはありませんが、犬たちはもちろん素足です。
肉球は本来暑さに強く、柔軟性のあるものですが、真夏の炎天下のアスファルトは火傷を起こしてしまいます。
火傷を防ぐためにも、真夏の昼間は散歩を避けて、涼しくなる夕方にしてあげたり、足を冷水や保冷剤で冷やしてあげたりすることが大切です。
もしも火傷をしていても外見上は見分けがつきにくいので、しっかりと様子を観察しましょう。
アスファルトの火傷ならば保冷剤などでアイシングしてあげると治まってきますが、もしも化学薬品を踏んでしまったことによる火傷ならば、すぐに患部を流し薬品を全て洗いましょう。
そして自分で消毒などの処置をせず、すぐに病院に連れて行き処置をしてもらいましょう。
ガーゼなどで保護する
処置が終わるとガーゼや包帯で保護しましょう。
犬は舐めてしまうので、せっかく消毒をしても、舐めてばい菌を入れてしまいます。
その為、ガーゼなどで保護し舐めないようにしてあげることが大切です。
保護した後は、毎日消毒をして包帯やガーゼを交換してあげましょう。
そして、傷が完全に治るまでは外に出すのは控えるようにしましょう。
動物病院へ行く
犬は小さなケガであれば、自然に治す力があるので大丈夫ですが、大きな傷であったり判断に迷う時であったりするときは、病院を受診する必要があります。
肉球は怪我をしにくいですが、逆にケガをしてしまうと治りにくい場所になります。
病院に行くとしっかりと治療をしてくれ、自宅での処置の仕方を指導してくれます。
危険箇所の回避をする
処置が終えると、普段散歩を行うコースや遊ぶ箇所をきちんと危険がないか確認しましょう。
ガラスなどの破片があれば掃除を行い、薬品があれば洗い流しましょう。
暑い時期には散歩の時間をずらしたり、温度の低い芝生や土の上を歩かせたりしてあげると良いですね。
危険なものがないか注意を払い、愛犬を守ってあげましょう。
様子がおかしいときは
肉球に怪我があり、けいれんを起こしている場合は破傷風の可能性があります。
破傷風は、土の中にある破傷風菌が傷口から入ることで起こる感染症で、感染すると強い強張りやけいれんを起こし、最悪の場合呼吸困難を起こして死に至ります。
しかし、ワクチンをしっかりと打っていると防ぐことが出来るので、毎年予防接種をしましょう。
愛犬をケガから守るために
肉球にかぎらず愛犬がケガをしてしまうと心配ですよね。
ケガをしてしまった時にはしっかりと処置を行いましょう。
そうならないためにも日頃から体の様子をチェックしたり、セルフケアも怠らないようにしたりして、愛犬のケガや病気から守ってあげることが大切です。