犬が貧血に見せる行動。食欲不振でぐったりしている

最終更新日:2015年12月23日

人間に貧血があるように、犬も貧血になることはあります。

中でも消化器などからの出血によって起こる失血性貧血や、自己免疫性の溶血性貧血などは危険ですから、即座に獣医さんに診察を受ける必要があります。

そのためには普段から犬の行動をちゃんと確認しておくことが良いのですが、そもそも犬は貧血時にはどのような行動を取るのでしょうか。

今回は犬が貧血時に見せる行動についてご紹介します。


1.ぐったりして元気がない

そもそも貧血とは、血液中の赤血球が少なくなったり、赤血球内のヘモグロビンが減少したりしてしまう病気です。

赤血球内のヘモグロビンは酸素と結びついて、全身に酸素を送る働きを持っています。

この酸素を使って細胞で糖類や脂肪などを燃焼させ、エネルギーを作り出しているのです。

貧血によって血液中の赤血球が減ったり、赤血球内のヘモグロビン含有量が減ったりすると、同じ体積の血液を細胞に送り込んでも、酸素が送り込まれる量は減ってしまいます。

そうなると細胞での燃焼がうまくいかなくなってしまい、エネルギーを十分に作りだせなくなってしまいます。

犬も人間も同じ動物ですので、体内で作りだされるエネルギーが十分でなければ、思うように体を動かすことができなくなってしまいます。

結果としてぐったりとして、元気がなくなってしまうのです。


2.散歩中に息切れを起こす

ヘモグロビンには体内各地に酸素を運ぶ働きがあります。

貧血になると血液中のヘモグロビンが不足していますので、同じ量の血液を送り込んでも酸素がうまく行き渡らないことになってしまいます。

つまり、全身が酸欠状態になってしまっているのです。

運動をすると呼吸が速くなるのは、運動に必要な多くのエネルギーを生み出すために大量の酸素が必要になるためですが、貧血になるとこれが容易に起こるようになってしまいます。

そもそも体内の酸素が足りないのですから、呼吸器により多くの酸素が供給するために、呼吸を速くして肺の空気の入れ替えを促進しないといけなくなるからです。

かくして、ちょっとした散歩でも息切れを起こすようになってしまうというわけです。

3.食欲不振になる

動くためにエネルギーが必要になるというのは、同じ筋肉でできている内臓にとっても同じです。

胃や腸が動いたり栄養を吸収したりするためにはエネルギーが必要で、そのためには赤血球によって十分な酸素が供給される必要があります。

貧血によって酸素が十分に供給されなくなれな、消化器のエネルギーも不足してしまいますので、当然のことながらうまく働かなくなってしまいます。

エネルギー不足で胃や腸の働きが低下した結果、食べ物を送り出すことができなくなったり、消化そのものがうまくいかなくなったりしてしまいます。

内臓の働きが悪くなれば、食べ物をうまく消化できませんので、必然的に食欲もなくなってしまいます。

ちなみに消化器の機能低下によって栄養素の吸収が悪くなれば、エネルギーの源である糖分や脂肪分も十分に吸収できなくなってしまいます。

結果として、さらに消化器の働きが悪くなってしまい、一層の食欲不振を招いてしまうという悪循環に陥ってしまいかねません。


4.色が濃い便を出すようになる

上記の3つは一般的な貧血の症状についてのものですが、この症状は内蔵の出血による貧血に特有のものです。

内臓で出血が起こっている場合、便にその血液が含まれるようになりますので、黒っぽくなってしまうのです。

内臓からの出血によって便に血液が混じると人間も便が黒っぽくなりますが、同じことが犬にも起こっているのです。

内臓で出血を起こしている場合、何らかの病気が潜んでいる可能性が高いでしょう。

例えば潰瘍や悪性腫瘍などです。

いずれにしても素人の手に負えるものではありませんので、気づいたら早急に獣医さんに診察してもらいましょう。

5.茶色っぽい色の尿を出すようになる

これは溶血性貧血に特有の症状です。

溶接性貧血はいろいろな原因で血液内の赤血球が壊れてしまうものですが、赤血球が壊れればヘモグロビンを初めとする成分が血漿内に混じることになります。

その成分が腎臓で濾過されて尿内に出てしまうため、こうした症状が出てくるのです。

犬の溶血性貧血には自己免疫性のもの、けがが原因で起きるもの、タンパク質が変質した「ハインツ小体」によって引き起こされるものなどいろいろな原因があります。

場合によっては血液の入れ替えが必要になってくることもありますので、これも獣医さんに診てもらうべきケースになります。

犬の貧血症状を見極めよう

最初に書きましたが、犬の貧血には危険なものもありますので、早期に発見できるかどうかで予後が変わるケースもあります。

とは言え、最初の変化はちょっとしたもので、簡単に発見できるものではないかもしれません。

愛犬に少しでも長生きしてほしいと思うならば、普段から体調のちょっとした変化にも気が付けるように、犬の行動をチェックしておくことが重要です。

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