犬が飼い主に愛情表現としてどのような行動をとるのかを知っておくと、より犬との距離も縮まり、信頼関係が深くなっていくと思われます。
今日はそんな、愛情表現の時に見せる行動をご紹介します。
顔や口をなめる
これは犬が信頼している人や大好きな人に対して行う行動です。
犬同士でも好意を持っている犬同士だと、口を舐めたり顔を舐めたりして愛情表現をします。
飼い犬にすぐに舐められるという人は、犬から好かれていると考えて良いでしょう。
第一信頼していない人に対して犬がそこまで近くによることもありませんし、舐めるという行動もしません。
敵意がある場合は噛みつかれます。
お腹を見せてくる
犬にとってお腹は急所ですが、本当に犬が心を許している人に対してはお腹を見せて愛情表現をします。
まるでお腹を撫でてと言っているようにお腹を見せながら、床をゴロゴロして飼い主を見つめるという光景をテレビなどでもよく目にしますが、それは犬が飼い主を信頼し安心感を持っている証拠です。
大好きな人には傍にいて触れていて欲しいと人間も思うように、犬もそういった感情があるのでしょう。
お腹を見せてくることも1つの大きな愛情表現であると言えます。
ひざや腕に前足をのせてくる
これは遊んでという催促の意味もありますが、抱っこを要求している場合もあります。
今まで抱っこでとても温かい思いをしたり、愛情をたくさん感じた事のある犬の場合は抱っこの要求の可能性が高いです。
小さい子供がお母さんに抱っこしてほしくて甘えるのと同じで、飼い主の腕に抱かれて甘えたいし、飼い主さんと一緒にくっついていたいという愛情表現です。
抱っこが好きな子でしたら、ほどほどに抱っこしてあげるのも良いと思います。
その時間をつくってあげることで犬も落ち着きますし、心が満たされていきます。
ただし抱っこは危険なこともありますので、落としたりしないように細心の注意を払っておこないましょう。
じっとみつめてくる
よく犬と目を合わせると敵意があると感じられてしまうとか、目を合わせてしまうと何かを期待してしまうのでよくないと言われています。
しかし本当に愛情表現をするのであれば、アイコンタクトは非常に重要な要素であると考えられます。
人間の子どもとのアイコンタクトをわざわざ避ける親はいないと思います。
むしろ積極的に目を合わせて話しかける、話さなくてもにっこり微笑みかけたりするものです。
犬も同じで、信頼している飼い主をじっとみつけているのは愛情表現だと言われています。
無視などせずに見つめ返してあげて声をかけてあげましょう。
一説では、見つめ合うことで体内からオキシトシンというホルモンが分泌されて、お互いに信頼感がアップするそうです。
飼い主が帰宅すると尻尾を振って迎えてくれる
これも非常にわかりやすい愛情表現です。
飼い主が出かけていて帰ってきたら、ちぎれんばかりに尻尾を振っておかえりといった様子で寄ってくるのは、飼い主のことが大好きだからです。
犬が玄関で待っていてくれたり、出迎えてくれたら嬉しいものですよね。
犬は愛情表現として様々な場面で尻尾を振って愛情表現をしています。
ただしピンと尻尾をたたせていたり、尻尾が下がっていたりと尻尾の様子によっては警戒の合図だったり、落ち込んでいたりすることがあるので普段から様子をみて犬からのサインを見極めましょう。
自分のおもちゃを持ってきてくれる
犬が自分のおもちゃを持ってきてくれることがありますが、これは遊びに誘っている場合の他にも、自分の大切なおもちゃを大切な人と共有したいという思いがあるようです。
犬は人間の感情をとても敏感に感じ取る動物ですので、飼い主が落ち込んでいる様子を見せていたり、元気がなかったり、泣いていたりするとそっと傍にきて慰めてくれます。
そんなときにおもちゃを持ってきたり、自分の大好きな骨を持ってきたり、飼い主を慰める行動をとるのです。
それは大好きな飼い主が悲しんでいることに犬がしっかりと気づいていて、どうにかして元気になってほしいと思っているからなのでしょう。
動物とは思えないほどの驚きの愛情表現をしてくれるのが犬でもあるのです。
犬の愛情表現を知ろう
以上のように犬が人間に対して見せてくれる愛情表現に様々な行動があります。
それぞれの飼い主と犬の間だけで通じる愛情表現の形があります。
大切なのはそうした愛情表現に人間がきちんと気づいてあげて、それを受け取り返してあげることができているかどうかです。
いろいろなマニュアルやしつけ本に書いてある犬の行動だけを信じ切るのではなく、飼い主と犬との毎日のふれあいや関わり合いをベースにして、今の行動にはどのような意味があったのかなと考えてあげるようにしましょう。
犬はしっかりと感情を持っているし、人間の感情を読み取れる動物でもあるので、人間と付き合うように接してあげるとより分かり合えることでしょう。