一般的に小型犬は大型犬より長生きする傾向にあり、10年以上生きる事は良くあります。
しかしどんなに長生きをしても、人間より早く年を取っていく事は確かです。
愛犬があとどの位生きるのか、飼い主としては気になるのは当然の事です。
ここでは人気犬種である柴犬の寿命についてご紹介します。
柴犬の平均寿命は12年~15年
柴犬は成人するまでの期間が短く、1年もすると成人してしまうと言われています。
人間の年齢で換算すると、1年で一気に18歳前後に成長して、その後は緩やかに年を取っていくと言われています。
目安としては1年で4歳前後年を取っていき、12歳~15歳位まで生きるのが一般的でしょう。
15歳まで生きたら人間でいうと80歳位になりますので、長生きな部類に入ると思います。
しかし最近ではドックフードの改良や動物病院の進歩等もある為か、犬の平均寿命も延びる傾向にあるようです。
柴犬の最高年齢は26歳と9ヶ月
日本にはかつてギネス記録に認定される程長生きをした犬がいました。
その犬は「ぷーすけ」という柴犬です。
「ぷーすけ」は26歳と9ヶ月という驚異的に長生きをした犬で、当時の世界最高齢の犬としてギネスに認定されていました。
柴犬の平均年齢が12歳~15歳である事を考えると、「ぷーすけ」は倍近く生きたことになるので驚きです。
流石にここまでの長生きは稀ですが、20歳前後まで生きる柴犬なら最近は珍しくなくなってきました。
やはり愛犬には長生きをして欲しいのはどの飼い主さんでも同じです。
柴犬(他の犬でもそうですが)は飼育の仕方によって寿命が延びる事が多いようです。
ではどの様な飼育をすれば愛犬をより長生きさせられるのでしょうか。
室内飼いで柴犬の寿命が延びる
室内飼いの犬は外飼いの犬に比べて長く生きる傾向が有ります。
犬は元々は群れで生きる動物ですので、誰もいない野外より家族がいる室内で飼った方が安心できますし、寂しくない事が理由のようです。
また野外だと常に気を張っていなければならないので、室内に比べて余計なストレスが掛かりやすいです。
特に柴犬は警戒心が高く、侵入者を排除したり、飼い主を守ろうとする本能が強い為、野外ではストレスを蓄積しやすい様です。
ストレスは人間だけでなく、犬にも大敵なので、犬がリラックスして生活が出来る環境を作ってあげると良いでしょう。
また室内飼いは外飼いよりも、病気やノミやダニに掛かるリスクが少ないとも言われていますので、犬を飼うのであれば、室内飼いをご検討してみてはいかがでしょうか。
柴犬は長生きしやすい
柴犬は洋犬などに比べると長生きする傾向が強いようです。
日本は四季による環境の変化が大きい為、洋犬などは環境によるストレスを受けやすいと言われています。
柴犬は元々日本にいた土着犬ですので、環境によるストレスを受けにくく、生来体も丈夫ですので病気にもなりにくいです。
また柴犬は元々人間と共に生活をしてきた犬ですので、人と一緒に仕事をする事が大好きです。
体の大きさの割に運動量も多くパワフルですので、毎日十分な量の散歩をして、一緒に何かをしてあげる事が柴犬にとって最もストレスを受けにくい環境を作る事になります。
上記した通り、ストレスは犬の健康や寿命を阻害する大きな要因です。
飼い主との時間が増えると、寿命が増えやすいということになります。
豆柴の寿命は普通の柴犬と同じくらいの寿命
最近ブームになっている豆柴ですが、実は「豆柴」という種類の犬はいません。
豆柴とはただ平均よりも体が小さい柴犬同士を掛け合わせていっただけの「小さい柴犬」です。
よく豆柴だと思って飼ったら普通の大きさの柴犬になった、と言う話を聞くのはその為です。
ですから豆柴が普通の柴犬に比べて寿命が短いなんてことは無く、同じくらい生きます。
日本には元々「小柴」という小さな柴犬が存在していたとも言われています。
しかし豆柴の中には、身体の小さな洋犬を組み合わせて、無理やり身体を縮めたものや、未熟児で生まれた柴犬を豆柴だと偽って販売しているケースもあり、そういった場合は普通より短命になる事もありえます。
豆柴の購入を検討されている方はきちんとしたブリーダーさんから購入した方が安全です。
柴犬の寿命を認識しつつ飼っていこう
柴犬は基本的に丈夫で、日本の風土にも合っている為か、平均寿命も長く、また長生きもしやすいようです。
上で挙げたように、飼育方法によって犬は長寿にも短命にもなります。
これは柴犬に限った話では無く、全ての犬種に言える事です。
ですので大切なのは自分が飼っている犬の性格や性質を良く知り、それに合った飼育をする事なのではないでしょうか。