犬がカリカリを食べないときは、単純に味や匂いが好みではないときや、気候の変化で食欲が減退することがあります。
そんな時のために、いくつかの対処方法をご紹介します。
水やミルクでカリカリをふやかす
一番簡単で定番の方法の一つです。
ドライフードだけ出しても食べないという場合は、ふやかすことによって食感が変わり、食べ始めるきっかけになることがあります。
お湯の中に大さじ一杯分の牛乳を加えて匂いを付け、香りで食欲を促す方法もあります。
しかし、牛乳を直接フードにかけてふやかすと体質によってはお腹が緩くなる場合もあるため、様子をみて量を加減することをオススメします。
老犬の場合は、最初からふやかしてあげると食べやすく、胃の中でドライフードが膨らむ心配がないため胃腸の負担軽減にもなります。
電子レンジでドライフードを直接温める
ドライフードを電子レンジ対応の容器に移し、500Wで30秒ほど温めてみてください。
温めることでフードの匂いが増して食べ始めてくれることがあります。
温め過ぎると焦げることがあるので、様子を見ながら人肌ほどの温度を目安にし、反応を見ます。
加熱した際に電子レンジ内に匂いがこもることがあり、フードを取り出したあとは少し扉を開けて換気をオススメします。
野菜や肉などの煮汁をかける
1で紹介したふやかす方法と被る点もありますが、お味噌汁やスープを作る際に茹でた野菜の煮汁を味付けをする前におたまで取り分けておきます。
煮汁だけでも野菜の香りや味がしみ出しているのでトッピングなどをしなくても十分に食欲をそそられます。
特に肉の茹で汁は好きな犬が多いため、茹でたあとは捨てずに製氷皿へ汁を流し込み、冷凍しておくと一回分ずつの小分けとなってご飯を作るときに便利です。
食べない場合は思い切ってフードを取り上げる
猫食いという言葉を聞いたことある方もいらっしゃるかもしれません。
一日フードを出しておいて好きなときに好きな量だけ食べてまた遊びに行ったり、寝床へ入ってそのまま寝てしまったりして気が向くまで放置されたままになるエサ。
特に夏場はフードを出しっぱなしにしておくと酸化し、味や品質が劣化する原因になります。
また、犬の生活習慣としてご飯の時間を明確にすることで、リズムが出来てきっちりと時間で食べることを覚えてくれるため食べ残すことが減ります。
リズムを作ることで、同じ時間にご飯を出して常に完食する犬が半分以上残したりする場合は体調が悪化した際の一つのサインとして見ることができます。
長くても30分~1時間ほどで取り上げ、残ったものは捨てるか冷蔵庫で保存しましょう。
食事を取る環境を見直す
犬がご飯を食べている環境を見直してみましょう。
神経質な犬は環境によって落ち着いて食べられない場合、食欲が落ちて普段食べている同じものでも嫌がることがあります。
人が出入りする出入り口付近に設置してあったり、犬用トイレの傍に置いてあったりする場合は位置を再度調整して、犬が落ち着ける場所を考えて様子をみます。
多頭飼いの犬には、他の犬たちが食べ終わったことを見届けてからゆっくり食べ始めるマイペースな犬もいて、多少の個体差はあります。
普段使っている食器を確認する
意外なことですが、普段使っている食器を新調しただけで同じドライフードでも食べてくれないことがあります。
衛生的にも洗い易く、落としても割れにくいためステンレスが主流です。
一般的なステンレスボウルの他にも最近はいろいろな企業から木製の碗や陶器、食べやすいように傾斜の付いた食器も販売されており、選択肢がたくさんあります。
鼻がペチャッと潰れているタイプでシーズーやパグ等の犬種では浅めのお皿を使うと良いでしょう。
逆に柴犬やダックス等の鼻が出ている犬は深めのお皿などその子に合わせて食器を意識して改善することもオススメです。
犬種や年齢によって高さを調節するだけで食べやすくなる場合もあります。
最終手段のトッピングを考えてみる
トッピングと一口に言っても様々なものがあります。
夕ご飯などを作るときに出た野菜くずやお肉を煮てご飯の上にかけるだけでもトッピングになります。
しかし、容易にできることも手伝って、市販のウェットフードやふりかけを使って嗜好性を上げる傾向がみられます。
トッピング用のとろみの付いたソースも販売されていて、使用する方も多いと思います。
落とし穴としては、市販のウェットフードやふりかけを使った場合、美味しいのでトッピングを使い続けている間はしっかりと食べてくれます。
その反動で、トッピングを止めた途端に食いつきが鈍くなります。
ウェットフードは脂分も多いので体質によってはお腹が緩くなったり、嘔吐する子もいるため、まずは少量だけあげて様子を見てください。
カリカリが嫌いな犬への対処法を知ろう
さて、カリカリを嫌う犬への対処法はいかがだったでしょうか?
犬によっても好みに個体差があり、好みを見つけ出すのも一苦労だと思いますが、可愛い家族のためにがんばりましょう。
注意点ですが、療法食を食べている場合のトッピングについてはかかりつけの獣医師へ判断を仰いでください。
ウェットフードにアレルギー素材が含まれている場合、体調に変化が出る場合もありますので、素人判断は大変危険です。