よく飼い主になつき、一緒にいることが習慣となっている飼い猫にとっては、やはり留守番はさみしいもの。
お世話を頼める人がいないものの、やむをえず留守番をさせる場合はどうすれば良いのか。
猫に留守番してもらう際の注意点をご紹介します。
室温を保つ
猫は体温を調節するための汗腺を持たない生き物なので、暑さに弱く、特に夏場に外出する際には熱中症を避けるためエアコンをつけたままにしてあげる必要があります。
扇風機では温度を一定に保つことが出来ないため、留守番の際はエアコンの使用をオススメします。
直射日光が入らないようカーテンを閉め、28度くらいの温度に設定しておきましょう。
直接強い風が当たると冷えすぎて体調を崩す原因となるため、風向きには十分注意しましょう。
また、冬の時期は毛布や温かい素材の寝床などを準備しておけば、暖房をつける必要はありません。
こたつや電気カーペットなどはつけたままにしておくとコードにいたずらして感電する恐れもあるため、しっかりコンセントから外しておくようにしましょう。
室温は環境によっても違いがあるため、普段から室温がどれくらいなのか確認しておくと良いでしょう。
部屋を片付け、戸締りをする
猫の思わぬケガを防ぐためにも、外出前にはしっかりと整頓することが大切です。
誤って飲み込んでしまうような小さなものは全てしまっておきましょう。
クリップなどの文房具や、アクセサリーは特に誤飲の多いアイテムです。
そして、最も要注意なのはタバコです。
誤飲した場合重篤な病気にかかる可能性もあるため、しっかりと始末しておきましょう。
同時にゴミ箱の中もできれば空にしておくか、中をいたずらされないよう蓋をしめておきましょう。
そして、繋ぎっぱなしのコードはかじって感電する恐れがあるため、コンセントから抜いてしまいます。
また、猫自身が落下でケガをすることは滅多にありませんが、落下物によるケガには注意が必要です。
棚などの上から落下する可能性のあるものを置いていないか、今一度よく確認しましょう。
その他、外に飛び出してしまって迷子になったり、事故にあったりということのないよう、自由にして良い部屋以外はきちんと戸締りをしましょう。
猫は少しの隙間からでもすり抜けることができます。
戸締りの甘い個所がないかよく確認しましょう。
環境を整えたら、それだけではなく、退屈していたずらをしないためにも、遊び道具やおもちゃを置いていきましょう。
寂しがりな性格の猫には、安心して過ごせるよう飼い主の匂いがついたものを置くのもオススメです。
余裕があれば運動できるようなキャットタワーなども置いてあげましょう。
水、エサについての注意点
水は何かの拍子にひっくり返してしまう可能性があるため、場所を変えて複数準備してあげましょう。
大きな器に入れておくと比較的水質の悪化を防ぐことができますが、自動給水器を使うのがベストです。
エサはいつもと同じもので、できるだけ食べなれているものにしましょう。
ただし、缶詰などウエットなタイプのものは劣化しやすいため、ドライフードの方がオススメです。
エサについても、タイマー設定できるタイプの給エサ機があると便利です。
また、生後半年以上の猫であればこのような準備をしてあげれば留守番も可能ですが、それ以下の小猫の場合、エサの回数も多くなりまだ生活のペースが出来上がっていないため一人でお留守番させることはできません。
まだ小猫の場合は必ず誰かに見てもらうようお願いしておきましょう。
トイレも複数準備する
猫はとってもキレイ好きな性格です。
普段使っているトイレとはいえ、汚れている場所では用を足しません。
飼い主が帰ってくるまで我慢してしまう子もいる程です。
いつもならすぐに片付けをしてあげられますが、家を空ける際は汚した場合に備えて予備のトイレが必要です。
少し広めのトイレにおしっこシートを重ねて、砂も多めに入れておきましょう。
こちらもエサや水と同様、汚しても良いよう少し離れた場所に設置してあげましょう。
また、不安傾向の強いタイプの猫はトイレがあっても粗相してしまうことがあります。
そういった猫とは、帰宅後できるだけ一緒に遊んであげましょう。
猫に留守番してもらうために注意点をカバーしよう
今回挙げた注意点はどれも二日間程度の留守番を想定したものです。
それ以上長く留守にする場合は、エサや水の交換を誰かにお願いするか、ペットシッター、ペットホテルの利用も検討しなければなりません。
ただし、猫は環境の変化に弱い生き物のため、知らないところに預けられた不安から体調を崩してしまうこともあります。
留守番中はいつもお利口な猫も、寂しさやストレスから思わぬ行動をとることも考えられます。
大切な家族が快適に過ごせるよう、お留守番の際はきちんと環境を整えてから外出するようにしましょう。