トイプードルは、ふわふわの巻き毛がチャームポイントで、テディベアカットの登場と共に人気が高まった小型犬です。
現在の人気の犬種ランキングでは、常に上位にランクインしています。
そんな犬種でありながら、様々な事情で里子に出されたトイプードルの里親になろうと思ったら、どの様なことに注意すれば良いのでしょうか。
トイプードルと暮らす上で気を付けたいことをご紹介します。
しっかりと散歩してあげる
トイプードルは、とても運動が好きな犬種です。
そして、とてもフレンドリーで社交的な性格をしています。
毎日2回の散歩に行ってあげることで、肉体的にも精神的にも満足させてあげることができます。
反対に散歩をしてあげないと、ストレスが溜まってしまい、病気などになりやすくなってしまいます。
また、病気だけでなく様々な問題行動の原因となってしまいます。
特にアクティブな仔犬の頃は、身体に負担がない程度に散歩をさせてあげましょう。
エネルギッシュに一緒にドッグスポーツなどを楽しめる飼い主が理想的です。
しつけはしっかりとする
トイプードルはとても頭が良く、学習能力が高い犬として知られています。
性格も明るく穏やかなので、特にしつけなくても良いような気がしますが、やはりトイプードルにも、きちんとしたしつけが必要です。
頭が良いことをイタズラに生かしたり、運動能力が高いので、しつけをしないとコントロールが効かなくなってしまったりする恐れがあります。
特に子犬のときに覚えなくてはいけない基本的なしつけは、トイプードルが幸せに人間と暮らしていくために、とても重要です。
学習能力が高いので、楽しみながら色々なことを覚えてくれるはずです。
まめなケアーが必要な犬種
トイプードルは巻き毛なので、まめにブラッシングをしてあげないと毛玉ができてしまいます。
ブラッシングをすることで皮膚の血行を良くし、体の異常にも早く気づけます。
1日一度のブラッシングを習慣にすると良いでしょう。
抜け毛は少ないのですが、毛が伸びるため定期的なカットが必要です。
もし可能であれば、月に一度カットをしてあげましょう。
トイプードルは、耳の奥までびっしりと毛が生えているため、耳垢が外に出にくい構造となっています。
そのため、汚れが溜まりやすく外耳炎を起こしやすいです。
ケアをなかなか自宅で行うことは難しいので、獣医師やトリマーなどに相談してケアしてあげましょう。
薄いカラーのトイプードルは、涙やけも目立つので、涙やけのケアーもしっかりしてあげましょう。
気が付いたときに優しくコットンなどで拭いてあげると、涙やけの予防となります。
涙やけがひどくなると、特殊なケアー用品を使っても、なかなか落とせなくなってしまいます。
涙やけがあると、せっかくの可愛いプードルのお顔が台無しです。
特に色の薄いトイプードルは要注意です。
飼い主が気が付いたときに、こまめにケアーをしてあげましょう。
拭くときは強くこすらずに優しく拭いてあげましょう。
目と膝と耳の病気に注意
トイプードルは白内障や緑内障などの目の病気にかかりやすい犬種です。
これらの病気になると視力障害を起こします。
特に緑内障は激しい痛みを伴うので、飼い主が早めに気づいて病院に連れて行ってあげましょう。
膝蓋骨脱臼も他の小型犬と同様に起こしやすいです。
後ろ足の膝のお皿がずれたり外れたりする病気で、早期発見早期治療が大切です。
カーペットを敷いたり、肥満にならないようにしたりするなどの日頃の予防がとても大切になってきます。
トイプードルは先天的難聴が見つかりやすい犬種でもあります。
有効な治療法はありませんが、様々な対策は取れるので、注意してあげましょう。
トイプードルに多いアジソン病
トイプードルはアジソン病、別名、副腎皮質機能低下症になる犬が多いです。
この病気は下痢や食欲不振を繰り返す怖い病気です。
副腎から出るホルモンの減少やステロイドの副作用が原因と言われています。
急性と慢性的なものがあり、急性の場合は入院して静脈に薬を投与する処置が必要になります。
急性の場合は命に関わることもあります。
慢性的な場合は薬を一生飲み続けなければなりません。
ストレスの影響を受けやすいので、なるべくストレスを与えない環境作りが大切です。
特に有効な予防法はないので、飼い主が早期に発見し、早期に治療を開始してあげることしかありません。
里親になる前にトイプードルの特性を知ろう
トイプードルの里親になろうと思ったら、まずこの犬種の特性をしっかり勉強しましょう。
特性をよく知った上で個々のトイプードルを良く理解して、一生、大切に面倒をみる覚悟をもって里親になりましょう。
最初は心をなかなか開いてくれないかもしれませんが、トイプードルの持っているフレンドリーで人懐っこい性質から、きっと素晴らしいパートナーとなってくれることでしょう。