ペットでうさぎを飼っている人も多くいますが、やはりうさぎは犬や猫に比べ、あまり人に懐いてくれません。

しかし、そんなうさぎでも、ちゃんと飼い主を認識しています。

そして、心を許した相手にしてくれるような愛情表現もたくさんあります。

今回は、うさぎが見せてくれる信頼や愛情の表現についてご紹介します。

鼻先をツンツンする

部屋の中でうさぎを放し飼いにしていると、うさぎのいろいろな行動を見ることができます。

それほど人にベタベタと懐く動物ではありませんが、感情表現は意外に多くのバリエーションを持ち合わせています。

飼い始めたばかりのころは、うさぎの警戒心の強さに驚くことも少なくないでしょう。

しかし、しっかりと飼い主さんとの生活に慣れてくると、甘えてくる姿も見せてくれます。

エサをあげたり、じゃれているときに、だんだん鼻先を手にツンツンと当ててくるようなこともあるでしょう。

これは「かまってほしい」とか「遊んでほしい」というサインです。

こうしてうさぎから近づいてきてくれるようになれば、警戒心は薄らいできている証拠です。

「この人はいい人だ」という信頼感の表れともいえる行動だったりします。

手や指を舐める

鼻先をツンツンとつけるようになったりすると、次第に手を舐めるようになったりします。

うさぎから近づいてきてくれるだけでなく、こうしてスキンシップを求めるようになります。

もちろん、これは「撫でてほしい」という気持ちのアピールです。

犬でも猫でもそうですが、こうした仕草はたまらなくかわいいですよね。

警戒心の強いうさぎは、同じうさぎ同士でも、心を許していない相手を舐めるようなことはありません。

ですので、手を舐めるというのは、すごく親しみを持ってくれているという証拠です。

たまに、行動がエスカレートして甘噛みをするような子もいたりします。

そういうときには、叩いたりせずにうまくかわすようにしましょう。

膝の上に乗る・立ち上がって手をかける

うさぎの性格には個体差がかなりありますが、よりストレートな表現をする子もいたりします。

くつろいでいるときに膝の上に乗ってきたりするようなこともあるんです。

また、前足をあげて立ち上がるような姿勢になることもあります。

膝や足に前足をかけてきたり、こうして積極的に愛情を表現してくれたりもします。

甘え上手なうさぎだと、しっかりと自分の名前を覚えて、反応してくれたりもします。

名前を呼んでこっちに来てくれるようになると、とても嬉しいですよね。

実際には、ここまで懐いてくれることは非常に珍しいです。

しかし、愛情の大きさをこうした行動でしっかりと示してくれたりします。

「撫でて」アピール

他にも、いろいろな撫でてほしいアピールをすることがあります。

うさぎは抱っこされたりするのは、あまり好きではない動物です。

ですので、撫でてほしいと思ってくれるのは、最大級の愛情表現なのかもしれません。

体を撫でて目を細めたりしている姿は、本当に癒されます。

例えば、手を出すとその下に入ってきて、撫でてもらうのを待つような仕草をしたりします。

また、本当に仲間や家族だと思ってくれれば、どうぞどうぞと抱っこさせてくれたりするんです。

中には、顔をぺろぺろと舐めるような子もいたりします。

そういう姿をみると、「あんな風に懐いてもらいたいな」と思ってしまいますよね。

顎の下を擦り付ける

舐めたりする以外にも、はっきりとしたうさぎの愛情表現のサインがあります。

それが、うさぎがあごの下を擦り付けてくるようなときです。

実は、うさぎのあごの下や首元には、臭腺という匂いを発する部分が存在しています。

残念ながら、人の嗅覚ではその匂いまでは嗅ぎ分けることができません。

しかし、あごの下を擦り付けることで、私たちに自分の匂いを付けているのです。

これは、「私のものだよ」よというアピールのための行動です。

ある意味、マーキングみたいなものですが、これもれっきとした愛情の表れです。

他のうさぎに取られないように、自分の匂いを付けているなんて、意外に独占欲が強いのかもしれません。

足元をグルグル回る

もう一つ、うさぎの見せる愛情表現として、求愛行動というものがあります。

例えば、飼い主の周りや足元をぐるぐると回ったりする行動です。

さらにエスカレートすると、体を震わせてマウンティングをするようなこともあります。

こうした行動は、発情期を迎えているうさぎに見られたりします。

マウンティングという行動からわかるように、もう好きすぎて仕方ないという状態です。

「こんなに愛されているなんて…」と嬉しく思いつつも、少し戸惑ってしまったりするものです。

とても強い愛情の表現ですが、その一方で、メスの場合には想像妊娠のような状態になることもあります。

ですので、早めに別の遊びに切り替えてあげたほうがよかったりします。

うさぎの見せてくれる愛情表現を知ろう

うさぎの見せてくれる愛情表現について、いくつかの行動を紹介してみました。

いかがでしたでしょうか?あまり人に懐くイメージのないうさぎですが、こうしてたくさんの感情表現の方法を持っています。

こうした行動をとらない性格のうさぎもいるので、あくまで参考程度にしておきましょう。

しかし、うさぎが自分から近付いてきたり、撫でても嫌がらないようになれば、じゅうぶんに飼い主としてわかってもらえていると言えます。

舐めてきてくれるようになれば、もうデレデレの状態なのかもしれませんよ。