ミニレッキスは、毛が短く密集しているため、まるでビロードを触っているような手触りの良さから人気の高い種類です。
ミニレッキスとは、どのような特徴を持っているうさぎなのでしょうか。
ミニレッキスの性格、値段、寿命などの特徴をご紹介します。
ビロードのような手触り
ミニレッキスの最大の特徴は、サテンのようなスベスベとした光沢のある被毛です。
その手触りはとても良く、うさぎのなかでも一番美しい毛並みを持っていると言われています。
美しく触り心地の良い毛並みの秘密は、密度にあります。
ミニレッキスの被毛は短毛で毛が細く、毛の密度が濃いため、ビロードのように光沢があり美しい毛並みになります。
美しく手触りの良い被毛を維持するためには、ブラッシングとバランスの良い食事が必要不可欠です。
1日1回スキンシップも兼ねてブラッシングをしてあげると良いでしょう。
また、ミニレッキスは短毛種のため、抜け毛が少ないという特徴があります。
賢く好奇心旺盛な性格
ミニレッキスは頭が良く、好奇心旺盛な性格をしています。
また、神経質な性格が多いうさぎの中で、穏和で人懐っこい性格をしている個体も多くみられます。
頭が良いということは学習能力もかなり高く、一度危ない目にあった場所には近付かなくなります。
トイレもすぐに覚えてくれるため、しつけはかなり楽な部類に入ります。
ミニレッキスは、体を撫でられるのが好きな個体が多く、撫でてもらおうと飼い主の後ろをついて歩くこともあります。
抱っこも比較的好きな個体が多い種類なので、小さな頃から少しずつ練習すれば、嫌がらずに受け入れてくれるようになります。
美しい被毛のミニレッキスを抱っこしたり撫でるのは、癒しのひとときになるでしょう。
カラーバリエーションが豊富
ミニレッキスの人気のひとつに、カラーバリエーションの多さがあります。
そもそもミニレッキスは、アメリカで大型種だったレッキスにネザーランドドワーフを交配して誕生した種類です。
毛並みの美しさからアメリカではブリードが盛んに行われており、その結果数多くのカラーバリエーションが生まれました。
本場アメリカでは毛並みの美しさを競うコンテストも多く行われており、カラーもチャンピオンを決める上で重要な役割を果たしています。
ミニレッキスのカラーバリエーションはブラックなどをはじめ20種類以上あります。
日本のペットショップでは、オパール、キャスター、ホワイト、ブルーなどのミニレッキスが人気があり、よく見ることが出来ます。
大きさは小型の部類に入る
ミニレッキスやネザーランドドワーフなど、うさぎにはたくさんの種類があります。
今、世界中で飼育されているうさぎは、すべてアナうさぎを改良して生まれました。
共通の祖先を持ってはいますが、今日では大きさや見た目など、それぞれの種類で様々な特徴があります。
ミニレッキスは、体重が1.4kgから1.8kgと、ペットとして飼育されているうさぎの中では小型の部類に入ります。
ペットとして飼育されてうさぎの中で最小のネザーランドドワーフ(0.5kgから1.6kg)よりかは大きい種類。
白黒の模様が特徴的なダッチ(1.8kgから2.8kg)よりは小さい種類とイメージすれば、分かりやすいでしょう。
値段は1万円から6万円くらい
ミニレッキスの値段は、1万円から6万円くらいです。
人気が高い種類であるため、ペットショップやうさぎ専門のショップでも入荷量が安定しています。
また、飼育数も多いため、ミニレッキス専門のブリーダーも多く、比較的容易に購入が可能です。
しかし、豊富なカラーバリエーション故に人気があるカラーや珍しいカラーは、高額で取引される場合があります。
もし、希望するカラーがなかなかペットショップで入荷されない場合は、うさぎ専門のショップやブリーダーの元を訪れてみると良いでしょう。
希望のカラーのミニレッキスを入荷した、もしくは生まれた場合に連絡をくれることがあります。
寿命は5年10年くらい
ミニレッキスの寿命は、5年から10年くらいだと言われています。
ミニレッキスは運動が好きで運動量が多い種類であるので、食欲も旺盛です。
そのため、食べ過ぎると肥満や生活習慣病の原因になりかねません。
食事はペレットと牧草中心にしましょう。
また、室内だけでは運動量が足りないので、散歩に連れ出すのも良いでしょう。
その際はミニレッキスが犬や猫などの他の動物に襲われないように気を付けてあげましょう。
加齢と共にペレットもシニア用に切り替えるようにし、病気にならないように気を付けましょう。
事前にうさぎを診てくれる動物病院を探しておくと、もしもの事態にも焦らなくて良いのでオススメです。
足の裏に注意
犬や猫と違い、うさぎには足の裏を保護してくれる肉球がありません。
ミニレッキスは、先天的に足の裏の毛が短い種類のうさぎです。
他の種類のうさぎより足の裏の毛が薄くなり炎症を起こしてしまう「ソアホック」という疾患にかかりやすいという特徴があります。
ソアホックにならないためには、足の裏のケアが必要不可欠です。
ケージの床も硬い金網よりも、すのこの方が足の裏を傷付けなくて良いですし、牧草を敷き詰めてあげるのも足の裏に優しいのでオススメです。
ソアホックになってしまうと、足の裏を消毒したり薬を飲ませて治療することになります。
ソアホックを放置していると、最悪歩けなくなることがありますので、早期発見がうさぎの健康を守るためにも重要です。
ミニレッキスの特徴を知ろう
ミニレッキスの性格、値段、寿命などの特徴を見ていきました。
ミニレッキスの最大の特徴である手触りの良い美しい被毛を維持するためには、ブラッシングがかかせません。
他のうさぎよりも毛が薄い足の裏を保護するための工夫も必要なため、他のうさぎよりも手間がかかる種類かも知れません。
しかし、愛情をかければかけるほど、ミニレッキスはその美しい被毛と信頼の気持ちで返してくれます。
時間をかけてゆっくり接してあげましょう。