ミニウサギは犬や猫のように鳴かないし、狭い部屋の中でも飼うことができるので、マンションや一人住まいの方に人気のペットですが、ミニウサギを飼うにはどんなことに注意すれば良いのでしょうか。
ここでは初めてミニウサギと暮らす方のために、ミニウサギの飼い方のポイントをご紹介します。
買い始めのポイント
ミニウサギはとても臆病な動物です。
家に連れて帰ったら、1週間ほどは用意したゲージの中に入れてそっとしておいてください。
ゲージは部屋の中のなるべく静かな場所において、食事と水だけを与えて様子を見ます。
この時期に触ったり、ゲージの外に出すのは厳禁です。
ゲージを置く場所
もちろんゲージはミニウサギがそこから出ないようにするためのものですが、決して閉じ込めておく場所ではありません。
ミニウサギは臆病で、縄張り意識が強く安心して暮らせる自分の“家”を求めています。
ここでは、ゲージを置く場所を決める時のポイントをご紹介します。
・部屋の隅に置く
・玄関先など人が出入りして落ち着かない場所を避ける
・すきま風が入ったり直接太陽が当たるような場所を避ける
・エアコンの風が直接あたる場所を避ける
・ゲージ周りは温度20度前後、湿度50%前後が理想的
基本的には、ウサギがストレスを溜めないような場所に置くようにしましょう。
ゲージの外に出すタイミングと注意点
ゲージの中での飼育が始めて4、5日後、ミニウサギの様子を見ながらゲージの中に手を伸ばして、手でエサをあげることにチャレンジしましょう。
スムーズに食べてくれるようなら、環境に慣れ始めた証拠です。
ミニウサギをゲージの外に出すのは、飼いだしてから一週間後が目安です。
いよいよお部屋デビューの時ですが、ミニウサギがかじりそうな電気のコードやテーブルの足などにカバーをするなどの準備が必要です。
また、ちょっとの振動で物が上から落ちてこないように注意してください。
ミニウサギの食事について
ミニウサギを始めて飼う方にとって気になるのが食事。
そこでミニウサギに適したエサをご紹介します。
・主食はペレット
ペレットとは牧草を原料としたペットフードです。
栄養のバランスを考えて作られているので、安心して食べさせることができます。
いつでも食べられるようにエサ箱に常に入れておいてもかまいませんが、あまり食べ過ぎるようなら1日2回、体重の2%~3%程度の量を与えてください。
また、ミニウサギは今まで食べていたエサ以外は食べないので、最初はペットショップで食べていたのと同じペレットを食べさせるようにしてください。
・牧草について
ミニウサギが大好きな牧草、カロリーが低いのでいつでも好きなだけ食べさせて構いません。
そして牧草の主な役目は、繊維質が豊富なので胃腸の働きを活発にしてくれること。
毛玉症の防止に役立つことです。
つまり、ミニウサギの健康食品ですね。
牧草には、アルファルファとチモシーの2種類があります。
アルファルファは高たんぱく質で高カルシウム。
成長期の子ミニウサギ用です。
またチモシーは低カロリーで大人のミニウサギ向けです。
袋の表示をよく確かめて選びましょう。
・ミニウサギのおやつ
ミニウサギは新鮮な野菜や甘い果物が大好きです。
時々ペレットに混ぜてあげると喜んで食べます。
また、トイレなどのしつけの時にご褒美であげるのも良いですが、あんまり与えすぎると肥満になるのでほどほどにしましょう。
注意していただきたいポイントは、野菜や果物は農薬がついている可能性があるのでよく洗ってから食べさせること、キャベツやトマトなど水分が多い野菜を大量に食べさせると下痢になることです。
また、もともとミニウサギは穀物を食べない動物なので、小麦粉や炭水化物が入ったビスケットやチョコレートは避けるようにすることです。
・ミニウサギの水
「ミニウサギはもともと、水をあまり飲まない動物だから飲ませすぎると下痢をして死んでしまう」と言う人がいますが、そんなことはありません。
ミニウサギも動物です。
逆に、水を飲まなかったら死んでしまうのは当たり前の話です。
ゲージの中には新鮮な水をいつも絶やさないようにしておきましょう。
また、水入れには衛生的なペット用の水ボトルを使用してください。
ミニウサギと仲良くなれるポイント
・大きな声を出さない
ミニウサギはとても臆病なので、あんまり大声をだすと怯えてしまいます。
そして、ミニウサギと仲良くするには何か失敗してもあまり怒らないこと。
優しく接してあげてください。
・一緒に遊ぶのは朝と夕方
ミニウサギの活動が活発なのは朝と夕方です。
毎日この時間帯に一緒の遊びましょう。
また、おやつをあげるのもこのタイミングです。
・ブラッシングと爪きり
ブラッシングもミニウサギとの大切なコミュニケーションです。
ブラッシングが毛が飛び散るので、お風呂場などの人の迷惑にならない場所で行ってください。
ミニウサギは春と秋、年に2回、毛が抜け変わる時期があります。
(換毛期)ミニウサギが自分で毛づくろいをして毛を飲み込んでしまうと、毛玉症になって大変危険です。
また、爪きりもミニウサギを室内飼いする時の大切な仕事です。
爪の中に血管が見えるので、慎重に少しずつ切るようにしてください。
ミニウサギが快適に過ごせるようにしよう
ミニウサギは声が出せないので、体と目で自分の気持ちを一生懸命表現します。
どうぞ、ミニウサギの気持ちをよく理解して、いつまでもミニウサギと一緒に楽しい生活を送ってください。