うさぎがケージの中で暴れる時の対処法

普段はおとなしいうさぎですが、突然エサ箱を加えて音をならしたり、ケージを噛んだり、ケージの中を走って暴れていたりなどすることがあります。

それはうさぎが飼い主さんに伝えたいメッセージがある証拠です。

うさぎは表情が分かりにくい分、行動で必死に想いを伝えているのです。

今回はそんなうさぎの行動を、どう対処したらいいのかご紹介します。

餌のあげる量を時間帯によって変える

うさぎはエサ箱や水飲みをひっくり返すことで、「餌が気に入らない」「もっと餌がほしい」「エサ箱が気に食わない」とアピールします。

うさぎは本来、夕方以降になると活発になる夜行性に近い動物です。

その為、朝起きて夜寝る人間とは違い、うさぎの消化器官なども夜になると活発になります。

主に活動するのが夜なので、必然とエネルギーが必要なのも夜になりますよね?

ですが、大抵餌をあげるのは朝晩2回というところが多いと思います。

そうなると、どうしても夜の活動エネルギーが足りなくなってしまいます。

しかし、だからといって量や回数を増やしてしまうと、今度は肥満になってしまったり、そこから病気の心配も出てきますよね。

ですので、全体的な餌の量や回数を変えずに「朝を少なめ、夜を多めにする」ことでうさぎの不満を解消してあげましょう。

それでも解消されない時は、エサ箱が気に食わないという可能性もあります。

もしかしたら食べにくい高さなのかもしれませんし、エサ箱自体が派手すぎて気に食わないということもあります。

食べてる時の様子や食べ終わった時の様子を見て、そんな素振りがなかったか確認をしてみましょう。

エサ箱が気に入らない時は、出来るだけうさぎの体型に合わせて低い容器と落ち着いた色のエサ箱を用意してあげましょう。

スタンピングには構ってあげる

よくうさぎが地団駄を踏むかのように、脚をダンダンと鳴らすことはありませんか?

それはスタンピングを呼ばれる行動で、本来は野生のうさぎが自分に危険が迫っている時に仲間に危険を知らせるための行為です。

飼っているうさぎでも、その性質は持っています。

勿論、自分に危険が迫っているからスタンピングをやっている訳ではありません。

周囲の事や何かしらの事に対して警戒をしている時や気に入らないことがあって怒っている時に、スタンピングをします。

例えば「見慣れない人がいる」「嗅ぎ慣れない臭いがする」それだけでもうさぎは本能的に警戒をします。

そういう時は話しかけるだけでもうさぎは安心できるのです。

いつもの調子で話しかけたり、構ってあげましょう。

ですが、執拗にスタンピングを繰り返す時は単に構って欲しいだけという時もあります。

そういう時に構ったり優しくし過ぎてしまうと、段々エスカレートをして言うことの聞かないわがままな子になってしまう可能性もあるので、時には声を出して怒るのも必要です。

ケージ内で跳ねたり・走り回るときにはカバーを被せる

うさぎは嬉しい時や興奮をしている時にケージ内で跳ねたり、走り回ったりします。

狭い中で勢い良く走るのはびっくりしますよね。

そういう時にはカバーをかぶせてあげるのが効果的です。

カバーをかぶせて薄暗くすることで、気持ちが段々と落ち着いていき、自然とおとなしくなります。

ただし、布製のカバーですとかじって食べてしまう恐れがあります。

出来るだけ厚手のダンボールなどにしてあげるといいでしょう。

それならケージの中に引き込まれる可能性も少ないですし、食べてしまっても問題ありません。

更にダンボールは保温性が高いので、冬などには調度良い保温カバーになるので、一石二鳥です。

ケージをかじる時はかじり棒を与える

ケージをガリガリとかじっている理由に「歯が痒い時」があります。

うさぎにとって何かをかじることは歯を伸び過ぎなくするためにとても大切な行動です。

歯が伸び過ぎてしまうと下顎の肉に刺さってしまう恐れもあります。

ケージをかじって困っている時にはケージ内に木製のかじり棒など歯を研げるものを置いてあげましょう。

そうすればケージをかじらずにかじり棒をかじるようになります。

※勿論かじり棒の形や大きさには好みがありますので、いくつか試してみることをオススメします。

暴れても無視する

色々と対処してもケージをかじったり走り回ったりなど、どうしても暴れる時があります。

そういう時は「構って欲しい」という合図の可能性があります。

勿論、構ってあげるのは大切ですし、ケージから出して遊ぶのも必要です。

ですが、甘やかしすぎると「これをやれば構ってもらえる」と覚えて、執拗にやるようになってしまいます。

そんな時は無視することも大切です。

しかし「毎回構う・毎回無視する」ではなく「適度に構い・適度に無視する」ようにしましょう。

そうすることで、「これをやれば構ってもらえる」と思わなくなり、執拗になることも段々なくなってきます。

甘やかし、時には怒るが基本的な対処法

うさぎはとても繊細で人の感情には敏感な動物です。

その為、怒り過ぎてしまえば嫌われてしまいますし、懐いてくれなくなってしまいます。

ですが、甘やかし過ぎもいけません。

甘やかすところと怒るところをしっかり見極めて、うさぎと「良い関係」を築いていきましょう。