うさぎを飼うなかで、あなたの可愛がるうさぎが突然威嚇してきたら驚きますよね。

今まで見られなかったとしたらなおさらです。

うさぎは、頻繁に鳴いたり表情に表したりしない分、動きや態度で自分の気持ちを表しています。

ここでは、うさぎが威嚇をするとき、その裏にあるうさぎの気持ちや理由についてご紹介します。

怖い、嫌だという気持ち

うさぎは、臆病なところがある生き物です。

野生においては捕まると食べられてしまうわけですから、逃げること、威嚇することは、本能的な行動でもあります。

昨日までは懐いていたのに、今日触れようとしたら威嚇されたという時、理由の一つとして、うさぎが「怖かった、嫌だった」と感じた経験をしていることが考えられます。

あなたが、愛情をもって抱こうとしたり、触れようとしたりしたとしても、うさぎにとっては、それが怖かったり、嫌だったり、追いかけられたという体験になってしまっていた可能性があります。

このような時は、時間をかけることが大切です。

「この人は嫌なことをしない」とうさぎが分かってくれるまで、わかってくれるように、粘り強く関わりましょう。

例えば、好きなエサを口元に持っていきます。

食べなかったり嫌がるそぶりがあったら、無理強いはしません。

うさぎから距離を縮めてくれるのを待ちながら、反応を見ながら少しずつ、驚かせないように触れたり、優しく声をかけていきましょう。

あなたとうさぎの関係で変わっていくはずです。

気が荒くなっている

威嚇の理由として、うさぎの気持ちが荒くなっていることが考えられます。

これには、時期や季節が大きく関係しています。

うさぎが威嚇するようになったのが、大人になっていく時期であるならば、それに伴って、縄張りを意識するようになっていることが考えられます。

また、発情期である場合も、同じように、縄張り意識が強くなります。

これは、一過性のものでもあります。

穏やかに、うさぎが嫌がらない範囲で関わり、見守りましょう。

時期が過ぎれば、落ち着いていきます。

縄張りが侵された。という驚きや危機感

ふと、小屋の中に手を入れたら威嚇された、というような場合、うさぎは、「縄張りに侵入された」と思っているかもしれません。

また、思わぬ方向からあなたの手などが視界に入ったことで驚いたということも考えられます。

あなたに対してのこのようなシチュエーションでの威嚇や、マウンティング行為が続く場合、うさぎがあなたを下に見ていることが考えられます。

うさぎとの信頼関係を作っていく上で、上下関係を教えてあげることはとても大切です。

うさぎが威嚇してきたときには、いけない、とはっきり叱り、言い聞かせてあげましょう。

叩いたり怖がらせることはありません。

うさぎは、あなたを怖がり、さらに威嚇する対象にしてしまうからです。

抱くことが可能なら、うさぎの頭の上にあなたの顎をそっと乗せてみましょう。

これは上下関係を教えてあげるのに有効だと言われています。

また、抱くのが難しいなら、様子を見て寄り添い、あなたの匂いを覚えさせてあげましょう。

うさぎのするマーキングを、あなたからもしてあげるのです。

噛みつこうとするときのその他の理由

噛みつこうとするときの理由として、他にも様々なことが考えられます。

これは、威嚇ではない場合もあります。

例えば、かじることが遊びになっている時。

この場合は、あなたの手をかじったとしても甘噛みでしょう。

また、ゲージやすのこなどをがじがじかじっているかもしれません。

木片を入れてあげる、すのこをかじって良いように木製にしてあげるなど、思う存分かじれる環境にしてあげることも大切です。

何か、辺りの匂いを嗅いだ後、あなたの手の匂いも嗅ぎ、甘噛みしたならば、それは、確認かもしれません。

あなたの手から良い匂いがしたのかもしれませんね。

もちろん、これらの場合も強くかじった時は「いけない」ことをはっきり伝えましょう。

また、強くかじったならば、怒った気持ちを表しているとも捉えられます。

理由を考えてみましょう。

噛み付きとは違いますが、足をダンダン鳴らす行為も、不満や怒っている気持ちの表れであることがあります。

本来は、仲間に危険を知らせる行為でもあるので、何に反応しているのか、よく観察しながら言葉をかけてあげてください。

うさぎが威嚇する理由を知って距離を縮めて行こう

うさぎは、とても素直に気持ちを表す生き物です。

気持ちの変化や、感じたことがダイレクトに行動につながるとも言えます。

だからこそ、あなたから、たくさん愛情をもって話かけ、あなたの大切なうさぎとコミュニケーションをとって関係を築いていってください。