うさぎやモルモットなどを飼育していると、欠かすことが出来ないのがチモシーなどの牧草です。
これらの動物は歯が一生伸び続けるため、チモシーなどの牧草を食べて適度に歯を削る必要があります。
果たして、自宅でチモシーを育てることは出来るのでしょうか。
生チモシーの育て方をご紹介します。
チモシーの種を用意する
ペットショップに行くと、チモシーなどの牧草がたくさん並んでいます。
ですが、毎回買っていると結構費用がかさんでくるのも悩みどころではないでしょうか。
それを解決するために、チモシーを育てたいと思っている人も多いかと思います。
さて、チモシーを育てようと思ったら、まずはチモシーの種を用意します。
チモシーの種は、園芸店やホームセンターなどでも販売していますし、インターネットの通信販売でも手に入れることが出来ます。
値段は、10gで100円から200円くらいです。
結構リーズナブルな値段で手に入れられるのも魅力的ですね。
プランターを用意する
チモシーの種を用意した後は、チモシーを育てるプランターを用意します。
プランターは、なるべく底の深いものを用意しましょう。
プランターの中に、ネット、石、土の順に底から入れていきます。
ネットや石は、土の排水性や通気性を良くするために使われています。
ネットや石を入れた後に土を入れていきますが、このときに土をたっぷりと入れるのがチモシーの栽培を成功させるポイントです。
プランターの準備が出来たら、いよいよ種まきです。
土の上にパラパラとチモシーの種をまいた後に、種が飛ばないように土を被せるのを忘れないようにしましょう。
発芽後は半分くらい間引く
プランターに種をまいた後は、せっかく植えた種が流れないように霧吹きで水をあげます。
種が流れてしまっては、元も子もありません。
土が乾いてしまうと発芽出来なくなるので、発芽するまでは土が乾かないように気を付けましょう。
無事に発芽した後は、プランターを日当たりの良い場所に置き、成長を促すようにしましょう。
そして、ある程度チモシーが育ったところで間引きを行います。
間引きをしないと、チモシー同士で栄養を奪い合うことになり、結局全部が中途半端な大きさにしか育たなくなってしまうからです。
もったいない気もしますが、美味しいチモシーを育てるためには必要なことです。
チモシーは多年草なので複数収穫が可能
チモシーの特徴として、「多年草なので1年の間に複数回収穫が可能である」ということがあります。
多年草とは、「数年に渡って枯れないで個体として生存する植物」のことで、チモシーの他、ミントやマツバギクなどがあります。
1年の間に複数回収穫が可能ということは、その間はチモシーを購入しなくても良いということです。
つまり、ペットのエサ代の節約にもなるので、その分をおやつや医療費など他のことに回してあげることも可能です。
なお、チモシーの種をまき、刈り取った順から「1番刈り」、「2番刈り」、「3番刈り」と呼ばれています。
それぞれの違いは、牧草の固さなどですが、後になればなるほど固さは柔らかくなります。
水の与えすぎに注意
水はチモシーなどの牧草だけでなく、様々な植物を育てるのに欠かせないもののひとつです。
だからといって、水を必要以上にあげてしまうと水捌けが悪くなり、根が腐ってしまう原因になることがあるので注意が必要です。
チモシーの育ちが思ったより悪くても、焦って水を与えすぎないように気を付け、様子を見ましょう。
根が腐ってしまうと、最早チモシーは育つことが出来ません。
毎日大量に水を与えるのではなく、土が乾燥してきたと思ったら与えるようにしましょう。
なお、発芽後は根がしっかり張るまでは上から水を与えるのではなく、底から吸わせるようにしましょう。
アブラムシに注意
チモシーなどの牧草を栽培していると、気になるのが「せっかくのチモシーが虫に食べられたりしないか」です。
当然チモシーにも虫は寄ってきますが、中でもアブラムシには注意が必要です。
アブラムシなどの虫が付かないようにするのには農薬の散布が1番効き目がありますが、農薬を散布してしまうと、それを食べるペットへの影響が気になります。
木酢液や牛乳などといった農薬以外のものを使って、アブラムシが寄り付かないように気を付けましょう。
ただし、これらは農薬と比べると効き目が弱いため、散布していてもアブラムシの被害を受けることがあります。
生チモシーを育ててみよう
生チモシーの育て方をご紹介しました。
手間はかかりますが、自宅でチモシーを育てることは可能です。
市販されているものは農薬を使っているかなどが分からないですが、自宅で育てればその心配はしなくて済みます。
しかも、チモシーは多年草であるため、育てている間は買わなくて良いため、経済的です。
是非ともペットのためにチモシーを育てて見ましょう。