人間と同じように、うさぎも日々の食事によって健康な身体を作っています。
健康を促進する食べ物としてまず上がる野菜ですが、うさぎとっての食べても良い野菜、食べてはいけない野菜には、どのようなものがあるのでしょうか。
うさぎが野菜を食べることの利点と注意点
野生化のうさぎが食べていたものに近いことや、食物繊維やビタミンを摂取出来ることが出来ます。
うさぎにとっても色々な野菜を食べることは食事の楽しみにもなります。
また野菜は水分を含み食べやすいので、夏の暑い時期に食欲が落ちてしまった時の食事に最適です。
少ない種類の野菜を毎日固定してあげるのでは、栄養バランスが偏ってしまいますので、様々な種類の野菜を組み合わせるようにしましょう。
どの野菜も与えすぎには注意が必要です。
野菜は水分が多いので、食べ過ぎると下痢をしてしまうことがあります。
また野菜だけでお腹がいっぱいになってしまい、牧草を食べる量が減ってしまうと、体内に入った体毛の排出が上手く出来なくなる可能性もありますので、牧草をきちんと食べているかチェックしましょう。
うさぎは子うさぎの頃に食べたとこのあるものしか食べません。
大人になってから与えても食べないので、小さい頃から少しずつ野菜に慣れさせましょう。
野菜の与え方
野菜を与える量は、うさぎの体重の10%~15%を目安にします。
体重が2kgの場合は200g~300gとなります。
あくまで目安ですので、牧草を食べる量や糞の様子を見て調節しましょう。
お水でよく洗い、水分をきちんと拭き取ります。
冷蔵庫から出したばかりの野菜は冷たいので、早めに冷蔵庫から出して、よく洗い、ザルに上げ水分を切りながら室温に戻すと丁度良いです。
にんじんなどは輪切りなど食べやすい大きさにカットします。
うさぎが食べても良い野菜
アブラナ科カリフラワー、クレソン、コマツナ、ブロッコリー、芽キャベツ、カブの葉、ダイコンの葉アブラナ科の野菜はビタミンCが豊富です。
しかし、食べ過ぎると甲状腺機能障害を起こす可能性があります。
ブロッコリー、カリフラワーは、茎か葉を与えましょう。
芽キャベツは1日1つがピッタリです。
ダイコンの葉、カブの葉はビタミンが豊富ですが、カルシウムが多いため、少量を与えるようにします。
キク科サラダ菜・セリ科セリ、セロリ、ニンジン、パセリ、ミツバうさぎとニンジンというイメージですが、ニンジンは糖分が多いでのあげすぎには注意です。
葉は問題ないので、セロリはスジを取ってからか与えるか、葉の部分をあげましょう。
シソ科シソ、スイートバジルセージ、ミントハーブ類は香りが強いので、食べないうさぎもいます。
無理に食べさせるのはやめましょう。
基本的にうさぎへ与えなくても良い野菜
うさぎに与えて良いか悪いかで意見が分かれるのが、レタス・ハクサイ・キュウリです。
水分が多いのでうさぎは好んで食べますが、これらの野菜は栄養があまりありません。
水分を摂り過ぎると下痢をしてしまう可能性があります。
しかし、食欲が落ちてしまっている時にも食べてくれる可能性が高いです。
身体の小さなうさぎにとって、食べられないというのは問題なので、少量ならば問題ないそうですが、あまり習慣的に与えない方が良い野菜です。
うさぎに食べさせてはいけない野菜
ナス科ジャガイモ、ナス、ピーマンジャガイモはでんぷん質が含まれているので、うさぎの消化には向きません。
サツマイモ、サトイモも同様です。
これらは毒性成分が含まれているので、もし食べてしまった場合はすぐに病院へ連れて行きましょう。
ユリ科タマネギ、ニンニク、ネギ、ニラこれらの野菜には、赤血球を破壊してしまう成分が含まれています。
中毒を起こす可能性もあります。
これらを調理したまな板でそのままうさぎの野菜を切ると、成分が付着するかもしれません。
ですので、うさぎ用のまな板を用意しておきましょう。
マメ科生のダイズ、ピーナッツの殻生のダイズは毒性があります。
特にピーナッツの殻はアフラトキシンという、毒性のカビが生えるのです。
またイネ科のトウモロコシも同様なので、禁物です。
ヒユ科のホウレンソウ硝酸塩が多く含まれています。
カルシウムの吸着を妨げる働きがあり、結石を作る原因にもなるシュウ酸も含まれています。
一見食べても問題なさそうな野菜に見えるので注意しましょう。
うさぎが食べても良い野菜をバランス良く
うさぎが食べても良い野菜を、バランス良く与えるようにしましょう。
ニンジンが大好きだからといって食べ過ぎると糖質の摂り過ぎになります。
また繊維不足にも気をつけましょう。
人間にとっては害にならない野菜も、うさぎにとっては病気の原因になったり、中毒を引き起こしたりすることがあります。
うさぎはデリケートなので注意が必要です。