うさぎは結構なグルメです。
「チモシー古くなっているから取り替えてくださいよ」「このペレットは好みじゃありません」「美味しいおやつくださいな」などと、飼い主さんに訴えてきます。
そこもうさぎの可愛いらしさ、飼い主さんとコミュニケーション上手なのはうさぎの賢さ。
でも、そうは言ってもうさぎの健康を守るのは飼い主さんの重要な役目ですよね。
今回は、うさぎに与える餌についてご紹介します。
うさぎの餌のメインはチモシー
うさぎには、チモシーをメインで食べてもらいましょう。
野生の生態を考えるとわかりやすいのですが、野生のうさぎは食物繊維豊富な草などを食べていて、完全に草食です。
そのため、ペットのうさぎの食事もチモシーメインにすることが自然であり、望ましいといわれています。
チモシーは歯を前後左右にすり合わせて食べるので、不正咬合の原因となる歯の伸びすぎ防止効果があります。
また、豊富な食物繊維は、消化を促進し、毛球症予防の効果も期待できます。
サクサク食べることでストレス解消にもなるようです。
チモシーは牧草入れにたっぷり入れて、食べ放題にしておいてもOKです。
ペレットも適量に
チモシーをメインに与えて、ペレットは適量にしましょう。
「ペレットもチモシーが原料では?」と思う方もいるかと思いますが、小さくすりつぶされているため、チモシーのような食物繊維の効果を十分に得られません。
ペレットはチモシーを原料にして、うさぎに必要な栄養素を加えて作られたフードです。
ソフトタイプとハードタイプがありますが、歯に問題がなければハードタイプを与えましょう。
ソフトタイプは嗜好性を高めるために、脂肪分が多めです。
肥満防止のためにもハードタイプがオススメです。
生後6ヶ月までの赤ちゃんうさぎは例外で、チモシーは与えずペレット食べ放題にしましょう。
6ヶ月以降のうさぎは、1日のペレット目安量は体重の3~5%といわれています。
それを2回分に分けて、朝晩与えます。
もともと夜行性のうさぎには、夜のペレットを多めに与えた方が本来の生活に近いようです。
うさぎに野菜は少量で
うさぎは、どんな野菜を好んで食べていますか?実は少量の野菜を食べる習慣は、良いことです。
病気で食欲がなくなって、ペレットやチモシーが食べられなくなっても、野菜だけは食べてくれることがあります。
野菜は嗜好性が高いので、大好物だといううさぎも多いのではないでしょうか?
オススメ野菜は、小松菜や青梗菜などの緑黄色野菜です。
栄養豊富で食物繊維が多いのが特徴です。
レタスやキャベツの好きなうさぎが多いですが、水分が多いので量を加減して与えましょう。
また、ジャガイモの芽と皮、生の豆、ネギなどは絶対に与えないようにしましょう。
野菜は、チモシーやペレットの食欲を妨げないように、ごく少量与えればOKです。
うさぎの年齢に合わせてメニューを変える
うさぎのチモシーとペレットは年齢に応じて、見直す必要があります。
ただしうさぎは、フードに対して慎重派で保守的。
切替えは、1週間程度かけて少しずつ行いましょう。
では、年齢に合わせた理想メニューの目安をご紹介します。
・生後6ヶ月までペレット食べ放題。
この時期は栄養を沢山摂りたいので、チモシーは与えない。
・生後6ヶ月~1歳ペレットの量は少しずつ減らして、体重の3~5%にする。
牧草を増やしていく。
・1歳~5歳牧草メイン、ペレット適量で。
・5歳~肥満に注意。ペレットは少なめ。
うさぎをよく観察して、食事量をきちんと管理してあげたいですね。
うさぎが嫌いなものの対処法
うさぎによっては「これ嫌いです」といってお皿をひっくり返したり、「チモシーなんて食べたことないから今さら食べられません」と拒否することもあります。
そんな時の対処法をご紹介します。
・ペレット嫌い
美味しいおやつをあげているのならば、すぐにやめましょう。
甘いものが大好きなうさぎですから、少し味覚がワガママになっているのかもしれません。
どうしてもペレットを食べてもらえない時は、種類をまず変えて様子をみましょう。
頻繁に変えるのはNGです。
求めれば美味しいものが出てくると、賢いうさぎは考えますので、気に入ったペレットがみつかったら与え続けましょう。
・チモシー嫌い
まずはペレットの量を見直しましょう。
チモシー嫌いのうさぎは、ペレット大好きではないでしょうか?
ペレットの量を調整することでお腹が空き、チモシーを食べるようになるうさぎが多いようです。
他には、チモシーを食べやすくカットする、上から吊り下げる木製のおもちゃにチモシーを入れて遊びながら食べてもらう、新鮮なチモシーを常に用意するなどがあります。
飼い主さんの工夫で、チモシーメインの食事に切り替えましょう。
餌がうさぎの健康に直結している
今回は、うさぎの餌についてご紹介しました。
言葉が喋られないうさぎだからこそ、飼い主さんがうさぎの様子を観察して、体調の変化をいち早くみつけてあげたいですよね。
可愛いうさぎがゆっくり歳を重ねられるようにサポートしてあげましょう。