うさぎは遊ぶのが大好きな動物です。
遊ばせることなくずっと狭いゲージに入れておくと運動不足になってしまいますし、ストレスでゲージの床を掘る仕草を繰り返したり、便秘になったりすることもあります。
ですので、一日一回はゲージから出して思いっきり遊ばせてあげたいですよね。
そこで、ここでは、うさぎをゲージから出して遊ばせるための方法についてご紹介します。
追いかけっこ
うさぎはもともと広い野原をぴょんぴょん走り回る種。
走るのが大好きなんです。
ですから、できれば庭に出してあげたり、庭がなくても室内に放してあげたりして、自分と一緒にあちこち追いかけっこをしてみてください。
きっと、いかにも楽しそうに跳ねまわったり、自分の方へ追いかけてきたりしてはしゃいでくれるはず。
ぴょこぴょこ自分の方へ走ってくるうさぎは本当に可愛く見えて、うさぎだけではなくて、自分の方もやみつきになってしまうかもしれません。
ただし、特に室内に放す場合は床を片付けておくことに注意です。
コードや壁紙などをかじったり、クリップやボタンなど小さなものを飲み込んでしまっては大変です。
スキンシップ
犬や猫と同じように、うさぎも丁寧に撫でてあげると、気持ち良さそうに目を細めてリラックスします。
特に背中を頭(耳と耳の間あたり)から下へ、手のひら全体でゆっくり撫でられるのは大好きです。
大抵のうさぎは背中を撫でられるのが好きだと言われますので、仲良くなるためにも背中のスキンシップから始めるのが有効です。
慣れてくると、撫でるのをうさぎの方から要求してくることもあります。
鼻先で人間の手をつついて、自分の背中の方へ持っていこうとするのです。
こういうときは、素直に背中を撫でてあげましょう。
また、さらに仲良くなると手や顔をペロペロと可愛らしく舐めてくるうさぎもいますので、そんな日を楽しみに日々お世話を続けたいものです。
ただ注意したいのは、耳や顔・足など、撫でられるのを嫌がる部位も意外と多いということです。
また、個体差も大きく、中にはどんなに気を許していても抱っこだけは拒否するようなうさぎもいます。
少しでも嫌がるようなら、無理強いはしないようにしましょう。
固いコーン(ミニコーン)を与える
うさぎはちょっと油断すると、人間の持ち物をガジガジとかじってしまいます。
ゲージから出す前に室内を片付けても、ソファやテーブルや壁紙をかじられてしまってはお手上げです。
そこで、そうしたかじり対策に、最初からかじっても良いものを与えてしまうというのも一つの手です。
「ミニコーン」と言われる、小さくて固いとうもろこしが市販されているので、それをうさぎに与えてあげましょう。
固いのもあって、下手するとずっとミニコーンをかじり続けることもあります。
うさぎはストレス解消になりますし、人間もその間はうさぎから手を放して家事や休憩ができます。
それに、歯の伸びすぎ防止にも役立ってくれます。
そんなWin-Winの状態をもたらしてくれるのがミニコーンなんです。
市販で300~500円程度で購入することができます。
野球用のビニール製ボール
うさぎの一人(一羽)遊びのために、子どもが草野球で使うビニール製のボールくらいの大きさのボールを与えるのも有効です。
鼻先でつんつん突いてボールを転がす遊びが大好きなので、室内外で時間をつぶすのにとっても役立ちます。
ちなみに、あまりに軽かったり小さかったりすると飲み込んでしまう危険性もあるので、気を付けてください。
あくまで飲み込まないくらいの、うさぎが容易に動かせる程度の大きさ・重さのボールを与えると長く遊んでくれますよ。
子ども向けのビニールボールや、ビーチボールのような軽めのボールがベストでしょう。
あえてうさぎ用のボールを探す必要はありません。
トンネルおもちゃ
野生のうさぎは、野原に掘った穴の中をねぐらとしています。
うさぎは夜行性であることもあり、基本的に薄暗いところを好む習性があります。
そんなうさぎの習性を利用したトンネルおもちゃが、ペットショップやインターネットで販売されています。
わらや木でできたものを選んであげるとベストです。
うさぎの好むにおいも相まって、トンネルの中でくつろいだりかじったり、長時間過ごせるようにできています。
これはゲージの外に出したときにも、ゲージの中にいるときも使えるおもちゃですね。
種類によりますが、だいたい700~2000円弱も出せば購入できますよ。
うさぎと一緒に仲良く遊ぼう
犬や猫と違って大きな鳴き声をあげない分、町中でも飼いやすいうさぎ。
でも、「寂しいと死んでしまう」とまことしやかに言われるくらいにデリケートな動物でもあります。
エサや住環境だけではなく、上手に楽しく遊んであげることでストレスを和らげ、長く一緒に過ごせるように気遣ってあげたいものです。
ここで紹介させていただいたものを参考に、今飼っているうさぎに合った遊び方を色々試してみてはいかがでしょうか。