うさぎはとても運動が大好きで日頃から飛び回って遊びます。

しかしその反面とてもデリケートな動物でもあるので急に体調不良になってしまうこともあります。

中でも「うっ帯」といううさぎによく見られる症状があります。

そこでうさぎのうっ滞の概要を症状・原因・対処法に分けてご紹介します。

突然エサを食べなくなる(症状)

うさぎは毎日元気にエサを食べていたのに突然エサをたべなくなってしまったり、水も飲まなくなってしまったりすることがあります。

そして運動もしなくなりうずくまったままの状態が多くなってきます。

エサを食べる量は徐々に減っていくのですが飼い主さんからすると初期の状態はとても気づきにくいです。

最初は食べる量が減ってもたまたま調子が悪いのかなと思ったり、元気に運動しているから大丈夫だと思ってしまいます。

そういう状態が続いてしまい、気が付くとうずくまって動かなくなってしまっているということが多いです。

フンが極めて小さくなる、または出なくなる(症状)

うさぎのフンはまるまる大きくて繊維質が沢山含まれているような状態が正常な状態です。

しかしフンが極めて小さくなったり水っぽくなったり、あるいは出なくなったりということが続いた場合、うっ帯と考えられます。

何らかの原因で胃や腸が正常に機能しなくなりフンの状態に異常をきたしています。

またそのような場合、毛球症といって自分で毛づくろいをした毛が胃や腸に詰まってしまっていたりフンの中に沢山毛が混じっていたりすることもあります。

また尿の量も非常に少なくなります。

ストレスによるもの(原因)

原因として一番考えられるものとするとストレスがあります。

うさぎは非常にデリケートな動物でちょっとした環境の変化や季節の変わり目などですぐにストレスを感じて体調を崩してしまいます。

ゲージの位置を少し移動したり、かわいいがあまり過剰に触りすぎたりしてしまったりすると体調を崩してしまうということも多いです。

人間が気にならないような些細なことでもうさぎにとっては大きな変化に感じてしまうことが多いです。

そしてストレスを感じるとすぐに胃や腸の働きにも影響が出てしまいます。

食べ物によるもの(原因)

うさぎは通常チモシーやペレットを主食として与えます。

しかし野菜全般も喜んで食べるため、ついつい野菜を沢山あげてしまたりすることもあります。

そうすると食物繊維が不足してしまい排泄機能がうまく働かなくなってしまうことがあります。

また、うさぎはなんでもかじる習性がありますので室内で放し飼いにしているうちに紙やプラスチック、ビニールなどの異物を胃に入れてしまうことも考えられます。

そのような異物が胃の中に入ってしまった場合、消化されないまま胃に詰まってしまい正常な消化機能を妨げてしまう原因にもなります。

体調不良や疾患(原因)

何らかの病気や体調不要によって胃や腸の活動に影響を及ぼしている可能性も考えられます。

通常飼っている場合には気づきにくい先天的な疾患や内蔵の疾患、腸閉塞などの病気なども考えられます。

うさぎは気温の変化に敏感で比較的寒さには強いですが暑さには弱い動物です。

ですから飼い主さんが常に温度の管理をしてあげなければなりませんが、うまく管理が行き届いてない場合など気温の変化などによって体調を崩してしまい、内蔵に何らかの疾患を患ったり胃や腸が正常に働かなくなってしまっていることも考えられます。

腹部のマッサージをする(対処法)

うさぎが元気がなくフンの状態などからうっ帯が疑われる場合、対処法の一つとして腹部をやさしくマッサージしてあげることがあります。

この方法は比較的多くの飼い主さんが実践している方法です。

やり方としてはまずうさぎが落ち着く場所で行います。

ゲージの中や飼い主さんの太ももの上などうさぎが一番落ち着く場所を探しましょう。

そして腹部に手を入れてやさしくゆっくりとマッサージをしてあげます。

うさぎが嫌がった場合は無理やり行わないでください。

停滞した胃や腸の活動に直接刺激を与えて活動を活発にする効果が期待できます。

できれば体調の良い時から背中を撫でるなどのコミュ二ケーションと並行して常に行ってあげると良いでしょう。

すぐに獣医にみてもらう(対処法)

うっ帯の症状は飼い主さんが突然気づく場合が多いです。

うさぎは体調が悪い間でも表情も変わりませんし鳴き声で知らせることもありません。

また飼い主と遊ぶ場合など一瞬の動きが非常に瞬発力があるため、飼い主はいつもうさぎは元気なものだと錯覚してしまいがちです。

そしてエサを食べなくなったりうずくまってしまったりするような重篤な症状になってしまった時に急に気づいてしまうということがほとんどです。

そのような症状はかなりうっ帯が深刻な状態になっている証拠ですので時間を置かずにすぐに獣医さんにもてもらい、適切な処置をしてもらいましょう。

うっ滞の原因と対処法をしっかりと勉強しておこう

うさぎのうっ帯という症状は非常に多く見られる症状で、適切な対応をしなければそのまま命を落としてしまうことも多いです。

うっ帯は重篤な状態になってから飼い主さんが気づいてしまうことが多いので日頃からフンの状態や運動量など常に観察して、何か小さな変化が感じられた場合にはすぐに原因究明と適切な対処を行い、うさぎの健康を管理してあげましょう。