ライオンラビットはベルギー原産のうさぎです。
顔の回りにふわふわした、ライオンのように長く立派な飾り毛があり、短めの耳を持つ可愛いうさぎです比較的新しい種類で血統がまだ安定していないため、飾り毛の長さやボリューム、体の大きさ、色などの見た目や性格にかなりの個性があります。
小型の子はドワーフライオン、垂れ耳の子はライオンロップという名で呼ばれることもあります。
自分だけのオリジナリティー溢れるうさぎを飼いたいという方にオススメの品種です。
そんなライオンラビットの性格、値段、寿命など気になるポイントをご紹介します。
性格にも個性があるが基本的には落ち着きがあり、なつきやすい
先にも書きましたが、個体によって性格にかなりの差があります。
全体的には落ち着きがあり、人になつきやすい種類ですが、活発に動き回る活動的な子もいれば、あまり動かない子もいて様々です。
活発な性格の子は抱っこに慣れるまで時が必要かもしれません。
雄の方がどちらかというと、成長後に穏やかで人懐っこい性格になりやすいようです。
聴覚や嗅覚が発達しているので、飼い主を声や匂いで覚えてくれます。
なついてくると甘えて、頭を撫でてくれと催促に来たりもします。
運動量が多い種類なので、一日数回ケージから出して、たくさん遊ばせてあげましょう。
縄張り意識が強いので、基本的には一匹飼いです。
しつけは焦らず根気よく
うさぎのしつけには時間がかかります。
一年くらいかけてじっくりと、しっかり覚えられるように繰り返し教えてあげましょう。
一つずつ、焦らず根気よく教えてあげれば、トイレのしつけや噛んではいけないもの、遊びのサインなど色々教えられます。
名前を呼んであげてから、毎日のエサをやるなどしてうまく教えれば名前を覚えてくれて、飼い主が呼ぶと寄ってくるようになりますよ。
ライオンラビットの値段は25,000~30,000円
ライオンラビットの値段は一匹25,000~30,000円くらいです。
そこにプラスして、初めてうさぎを飼う方だと、ケージなどの用品を揃えるための初期投資が必要になります。
飼育に必要な用品を揃えるために、20,000円~30,000円ほどかかります。
一度購入したケージやトイレなどは、最初の子が亡くなってしまった後にも、繰り返し使うことができます。
エサやトイレ砂などの消耗品は毎月費用がかかります。
一月3,000円~5,000円くらいです。
次に医療費です。
動物病院によって同じ治療でも値段にばらつきがありますが、大体一回の診察で5,000円。
入院や手術で数万円かかります。
いつ必要になるか分からないので、常にある程度お金の余裕を見ておいた方が安心です。
飼育に必要な用品は先に準備しておく
飼育に必要な用品は、うさぎをご家庭に迎え入れる前にしっかり準備しておきましょう。
まず準備するのはゲージです。
縄張り意識が強いので、広すぎるケージは縄張り範囲の広がりすぎによる、ストレスのもとになります。
エサ置き場や、トイレなどの生活に必要なものを入れた残りのスペースで、うさぎがちょっと動き回れるくらいの広さで十分です。
ライオンラビットは種類によって、大人になったときの大きさに差があります。
大人の時のサイズを考えてケージの大きさを決めましょう。
ケージの床に金網がついているものは、うさぎが足の裏を怪我することがあるのでやめましょう。
エサを入れる皿は陶器など、ひっくり返らないある程度の重みがあるものがオススメです。
水は水飲みボトルで与えましょう。
水が漏れないように毎日の水交換の時には、水の出方を確認してください。
ボトルが壊れたときのために予備を用意しておくと安心です。
その他に必要なものは・かじり木・トイレ・すのこ・エサ・牧草・爪切り・ブラシ・おもちゃ・お出かけ用キャリーケース等が上げられます。
寿命は5~10年。毛球症予防にブラッシングをしっかりと
ライオンラビットの寿命は5~10年です。
気を付けたい病気は毛球症です。
これはライオンラビットのように毛の長いうさぎに多い病気です。
体をなめて毛繕いをするときに飲み込んでしまった毛が、消化器の中に毛玉になって残ってしまう病気です。
週に2~3回はしっかりブラッシングしてあげて、毛球症の予防をしましょう。
また、うさぎは歯が伸び続ける動物なので、歯の病気にも注意が必要です。
噛み合わせの悪さ(不正咬合)は遺伝することもあります。
うさぎを購入する時は、信頼できるお店やブリーダーさんからするのがオススメです。
購入時にうさぎの値段が多少高くなったとしても、不正咬合になってしまうと、定期的に獣医さんにかからないといけなくなるので、余計にお金がかかってしまいます。
柔らかいエサばかりを与えていると、歯が伸びすぎてエサをうまく食べられなくなってしまいます。
放っておくと命に関わります。
日常的に、しっかり歯を使って食べられるエサをあげましょう。
ライオンラビットを飼おう
大人のライオンラビットは比較的丈夫なので飼育しやすいですが、赤ちゃんうさぎは暑さ寒さのちょっとした変化にも弱く、非常にデリケートです。
飼育環境に気を使ってあげないといけません。
しかしその分、無事に成長してくれたときの喜びはひとしおです。
手塩にかけた可愛い子どもが、どのようなライオンラビットに成長してくれるのか、楽しみが増しますよ。