うさぎは草食動物ですので周囲の環境の変化などにとても敏感で警戒心が強い動物です。
長い耳で危険を察知して俊敏に走って危険を回避できる強い脚力を備えています。
うさぎがお尻を向けているときの心理としては何か危険を感じている場合のサインと考えられる場合と、逆にリラックスしている場合が考えられます。
それを踏まえて考えられる3つの心理状態をご紹介します。
飼い主を信頼している
うさぎは非常に繊細で頭が良い動物です。
飼い主さんの家に来たばかりや引越しで環境が変わった場合など、最初はすごく警戒して周りの動きをうかがって緊張しています。
しかしだいたい1~2週間くらい経つと次第に慣れてきて落ち着いてきて人間の動きなどにも警戒心が薄まってきて過剰に警戒したりしなくなります。
お尻をむけたままの姿勢をとるということは単純に警戒心を解いてくれていると考えられます。
基本的には猫や犬のように飼い主に過剰に甘えたり忠実に反応を示したりはしませんが、飼い主を見分けたり信頼関係を築いたりすることは十分に可能です。
過剰にさわったり抱っこをされたりするのは基本的に嫌がりますが背中や頭を撫でてあげるとすごく落ち着いて喜びます。
普段飼い主さんがそのようなコミ二ュケーションをたくさんとってあげると次第に飼い主さんとの信頼関係が深くなります。
お尻を向けているときにそのようなコミュ二ケーションをとっても過剰に反応しなくたったりしたらそれだけ飼い主さんの存在を受け入れている証拠です。
しかしお尻を向けてリラックスしているときはもともとうさぎ自身が十分にリラックスをしていると考えられますので、そのような場合はあまり過剰に撫でたり動かしたりすると逆にストレスを感じてしまう場合もあります。
できるだけそっとしておいて見守ってあげたほうが、むしろ信頼関係が深まるでしょう。
風などから身を守ろうとしている
うさぎのゲージの中に小さな木製の小屋を設置している飼い主さんは多いと思います。
うさぎはその小屋に入ると大抵の場合は外が見えるように前に顔を出してまるまったりしていますが、まれに顔を中に入れてお尻を向けている時があります。
例えばベランダにゲージを置いているような場合で外の風が直接当たるような場合などにそういう姿勢をとることがあります。
うさぎは体に直接風があたり続けるような環境をすごく嫌います。
そよ風が少しあたるくらいなら問題ないですが強風が吹きつけるような場合などにうさぎは小屋の奥に顔をいれて体をグッと固めて風が当たるのを回避しています。
あとはまれにベランダなどで強風などの影響で雨やあられなどに一時的にさらされるような場合にも小屋の中にお尻を向けてグッと身を固める時などがあります。
ベランダなどにゲージを置く場合はベニヤ板などで周りを囲ってあげたりして風や雨が直接当たらないようにしてあげましょう。
具合が悪い
うさぎは非常にデリケートな動物ですので水分の多い野菜を食べ過ぎたり、普段食べている銘柄とちがうエサ(ペレットやチモシー)を口にしただけでお腹を壊したり下痢をしたりすることもあります。
あとはペットとして飼われている環境だと、例えば新聞紙を食べてしまったり、プラスチックなどをかじったりして野性の環境では口にすることのない科学物質や菌などを口にしてしまうことなども考えられます。
うさぎが体調を壊しているときはあまり動かなくなったり元気がなくなったりします。
お尻を向けてじっとしており、しかも元気が無いような場合は体調面で重篤な症状であることも考えられます。
人間も体調があまりにも優れない場合などは、周りのことなど気にしている暇のないような精神状態の時があります。
基本的にはうさぎも同じで、あまりにも具合が悪い場合などにはお尻を人間に向けたままという不自然な姿勢をとること考えられます。
人間と違いペットなどの動物はしゃべることもできませんので自分の体調を器用に外に知らせる術はありません。
ですから不自然な姿勢などをとるような場合は人間で言えば相当具合が悪い状態であるということも考えられます。
元気が無く姿勢などが不自然に感じた場合はすぐにお医者さんに見てもらいましょう。
下痢や内蔵関係の不調はよくあることですが、癌などの重篤な病気にかかる場合もありますから、不自然だと感じた場合にはできるだけ早くお医者様に見てもらいましょう。
うさぎがお尻を向けてくるのは何らかのサイン
うさぎは基本的には警戒心が強い動物ですのでお尻を向けたままの姿勢をとることはあまりない状態だと思いますが、いずれにしても良かれ悪かれ何かのサインを出しているということが考えられます。
飼い主さんはうさぎをこまめに良く観察してあげて、うさぎの姿勢によって様々な心理状態を汲み取り、適切な環境を整備してあげたり見守ってあげたりして、うさぎとの信頼関係を築いてお互い快適に過ごしたいですね。