うさぎは想像以上に頭が良く、しつけをすれば飼い主になつきます。
名前を呼ぶと嬉しそうに駆け寄ってくる姿はとてもかわいいものです。
しかし、焦ってはいけません。
飼い主との信頼関係が大切ですので、気長に距離を縮めていきましょう。
優しく撫でてから抱っこする
うさぎは臆病な生き物です。
大きな声や音を出したり、強く抱くようなことをすれば驚いたり、不安を覚えてしまいます。
まずは優しく頭を撫でてみましょう。
撫でられるのが好きなうさぎは安心して大人しくなります。
それから、ゆっくり抱っこしましょう。
ここで嫌がって逃げるようなことがあればそれ以上は強引に抱こうとすることは避けて、また頭を撫でてリラックスさせるところから初めましょう。
飼い主が抱っこできるようになってそれに安心するようになるということは、コミュニケーションの点だけでなく、病院に行く時やお出かけする時にも不安を和らげることができるのでとても重要です。
また爪切りや病気になり薬を与えなければいけないことも出てくるでしょう。
その時にも飼い主が抱っこできなければ困ったことになります。
爪切りなどうさぎは苦手で暴れるのでショップの店員さんや獣医さんにお任せする人も多いかと思いますが、なついて信頼している飼い主さんにしてもらえるのがうさぎもいちばん安心できるのでぜひ、できるようになりましょう。
飼い主の手からエサを与える
飼い主の手からエサを食べることでエサを与えてもらっているということを実感して、「この人がリーダーだ」ということを覚えるようになります。
飼い主がリーダーだと覚えることで、守ってもらっているという気持ちやわがままをせず言うことをきかなければいけないということも覚えます。
かわいいからといって甘やかしてうさぎの方が立場が上だと思わせてしまってはいけません。
長く付き合っていくためにもこの上下関係はうさぎが小さな頃から教えておく必要があります。
ご褒美としてうまくおやつを利用する
高カロリーのおやつなどは健康の面から頻繁に与えるのはよくありません。
しかし、時々ご褒美として少し与えるのはなつかせる方法として役立ちます。
例えば、名前を呼んだ時に飼い主の方へ寄ってきたとします。
それが偶然であっても、そういう時は大好きなおやつを少しずつ与えてみましょう。
うさぎは「名前を呼ばれて飼い主の元へ駆け寄る=おやつがもらえる」と覚えるようになります。
うさぎがおやつを食べる姿や寄ってきてくれるのはうれしいものですが、与えすぎは健康面やしつけの点でもよくないので気をつけましょう。
また最も気をつけた方が良いのは、トイレなどを失敗したときに名前を呼んで叱ってしまうことです。
うさぎが自分の名前を呼ばれた時に怒られると覚えてしまったら大変だからです。
飼い主の声や匂いを覚えさせる
うさぎは警戒心がとても強いので慣れるまで時間がかかります。
飼い主は人間の子供に話しかけるようにたくさん声をかけて会話するようにしましょう。
抱っこしながらたくさん名前を呼び撫でることで、飼い主の声や匂いを覚え、飼い主の声や匂いに安心するようになります。
警戒を解いたり、飼い主を覚えさせたりするには頻繁に会話ができるように毎日のエサやりやトイレ掃除、一緒に遊ぶなどの世話をして接することが重要です。
人間と同じで自分をお世話して守ってくれる人には心を許してくれます。
毎日世話をすることでうさぎの変化にも気づきやすくなり、病気などにもはやく気付けるという利点にも繋がります。
うさぎから寄って来るまで我慢する
抱っこはできるだけ小さな頃からなれるために練習しておく必要がありますが、うさぎは子供の頃は元気いっぱいでとにかくやんちゃです。
抱っこしようとしてもぴょんと腕からすり抜けたり、逃げてソファーの裏に隠れてしまうこともあるでしょう。
このような時は追いかけて無理に抱っこしたり、コミュニケーションを取ろうせず、そっとうさぎを眺めてその行動を見守ってあげましょう。
やんちゃを時期を過ぎる2歳頃になると、行動も落ち着いてきます。
それまではなつかないからといって焦らず、少しずつ距離を縮めていくことが大切。
うさぎは気まぐれなのでふと飼い主に「何してるのー?」と駆け寄ってきてくれた時が仲良くするチャンスです。
うさぎがなつくように努力しよう
飼い主としては少しでも早くなついてほしいと思うものですが、焦りは禁物。
抱っこをされるといいことがあるんだ、気持ちいいんだということがうさぎが覚えるまで毎日スキンシップを取ることが大切です。
こちらが愛情を持って接するとうさぎもそれに応えてなついてくれるようになります。
時間をかけて少しずつ仲良くなれるように毎日うさぎと接しましょう。