なでられる、うさぎ

うさぎとのコミュニケーションとして、体を撫でてあげる飼い主は多いです。

愛情を込めて優しく撫でてあげることにより、飼い主とうさぎの間の信頼関係もより良いものになるでしょう。

では、うさぎも撫でられて嬉しい場所や嫌な場所があるのでしょうか。

どこが撫でられて嬉しいのか嫌なのかご紹介します。

背中がうさぎの一番安心する場所

背中は、うさぎにとって撫でると安心するところです。

範囲が広く、飼い主としても撫でところであると言えます。

中には抱っこが苦手なうさぎもいますが、まずは背中を撫でて安心してもらい、慣れてきたら抱っこへとステップアップするのが良いでしょう。

また、背中を触ることにより、うさぎの健康確認が出来ます。

うさぎの背中を触ると、真ん中に背骨があるのが確認出来ます。

背骨が確認出来ない場合は背中に脂肪が付きすぎているため、肥満であると言えます。

うさぎの骨は脆く、肥満は負担がかかる原因になります。

運動不足やカロリーの高いエサを与えている可能性があるので、早急に生活環境を見直す必要があります。

お尻も撫でられるとうさぎは安心する

お尻もうさぎにとって、撫でられると安心するところです。

頭からお尻にかけて優しく撫でてあげると、うさぎは心地良いと感じます。

お尻を少し揉むと、おとなしくなることもあります。

ただ、気を付けたいのが発情しているメスの場合です。

発情しているメスのお尻を触ると、お尻を高く付き出してくることがあります。

これは、発情してオスを受け入れることが出来るというサインです。

このときに触ると、妊娠が成立していないにも関わらず、妊娠の兆候が見られる「偽妊娠」の原因になることもあるため、発情しているメスのお尻を触るのは、控えた方が良いと言えます。

おでこも撫でるとうさぎに喜ばれる

うさぎの目と目の間は、人間でいうところのおでこに相当します。

うさぎのおでこを撫でると、うさぎは気持ち良さそうに目を細め、閉じます。

撫でられているうちに気持ち良くなってくると、耳を後ろに倒してぺたんとへたりこみ、歯ぎしりをすることがあります。

歯ぎしりをするときは、気持ちが良いことを表しているサインです。

また、母うさぎが子うさぎのおでこをペロペロと舐めることがあります。

これは親子間の愛情表現として行うことがあり、飼い主におでこを撫でられていると心地良く感じるようです。

飼い主の手の下に鼻を入れ、撫でるようにねだるうさぎもいます。

足はうさぎが嫌がる場所

うさぎの足には猫のように肉球がなく、足の裏は厚い毛で覆われています。

うさぎはリラックスしてくると、後ろ足をまっすぐ伸ばして横たわります。

そのときに、うさぎの足を撫でようとすると、足が敏感なので、びっくりしてしまい、撫でられるのをとても嫌がります。

無理に掴もうとしたり引っ張ったりするのは止めましょう。

触り続けると、うさぎに蹴られることがあります。

うさぎは蹴る力が非常に強く、飼い主もうさぎも怪我をする可能性があり、うさぎ自身にも大変ストレスがかかります。

また、爪切りも前足は切らせますが、後ろ足は嫌がるうさぎも多いです。

しっぽも撫でるのをうさぎが嫌がる場所

うさぎは、しっぽを撫でられるのを嫌がります。

うさぎのしっぽを撫でようとすると、しっぽを動かし、何とか触られないように抵抗します。

しっぽには神経が通っており、危険を察知したときにしっぽの裏側の白い部分を仲間に見せ、危険を知らせる役割があります。

小さな子どもやうさぎに慣れていない人がしっぽを触ろうとしているのを見つけたときは、触らないように伝え、動向に注意しましょう。

また、中には犬と同じように、機嫌が良いときに、しっぽを振ったり横に動かしたりするうさぎもいます。

しっぽは感情を表す上で重要な役割を果たしていると言えます。

耳もうさぎは撫でられるのが嫌い

耳は、うさぎが撫でられるのを嫌がる場所のひとつです。

耳を触ろうとすると、左右にぴょこぴょこと動かし、触られないように抵抗します。

嫌がっているのに撫でていると、うさぎはストレスを感じます。

うさぎの耳は人間が聴こえる範囲よりもさらに高い音(超音波)が聴こえるため、非常に敏感に出来ています。

また、うさぎの耳は体温調節を行うために皮膚が薄く、血管がたくさんあります。

他の部分とは違い、毛も薄いです。

そのため、無理矢理引っ張ったりすると、血管が切れ、血が出る可能性があります。

出血したショックで死に至ることもありますので、耳を触るのは控えましょう。

お腹も撫でられるのが嫌い

うさぎは、お腹を撫でられるを嫌がります。

お腹の皮膚はとても敏感なので、触ろうとするとうさぎは逃げます。

お腹の中側には内臓が入っていますが、抱っこや強い力で触って圧迫されると苦しくなります。

うさぎの骨は脆いので、圧迫骨折する可能性があります。

また、うさぎの便秘解消や尿砂排出、食欲不振を解消するためにマッサージを行うことがありますが、マッサージを行う前に必ず獣医師の診断を受け、マッサージを行うための許可を取ってから行うようにしましょう。

素人判断で行うと、かえって内臓に負担がかかって、内臓が破裂する危険性があります。

うさぎが撫でられて嬉しい場所を撫でよう

うさぎは元来、臆病で神経質な動物です。

個体差もありますが、慣れるまでに時間がかかることもあります。

ですが、うさぎが撫でられて嬉しいところを知っていれば、よりうさぎとの絆を深めることが出来ます。

初めは撫でさせてくれないかも知れませんが、根気よく付き合えば、自分から飼い主に撫でるようにねだることもあります。

うさぎのペースに合わせて、気長に待ちましょう。