うさぎのフンがゆるい時に考えられる理由についていくつか考えられることを挙げてみたいと思います。
うさぎは非常にデリケートな動物なので、飼い主さんはこの「うさぎのフンがゆるい」という状況を絶対何度か経験しているはずです。
愛玩動物としてついついかわいがりすぎてしまい色々なものを食べさせたり、過剰に体にさわったりしていませんか。
ここではうさぎのフンがゆるくなる4つの原因をご紹介します。
ストレスが原因と考えられる場合
うさぎは非常に頭がよい動物です。
犬や猫のように飼い主に対して過剰な反応を示してくれたりはしませんが環境の変化にとても敏感で人を見分けたりもします。
ですので当然環境の変化や飼い主の生活の変化などによってもすぐにストレスを感じてしまいます。
例えば、うさぎのゲージの位置をいつもの場所から少し移動しただけで環境の変化にストレスを感じ、スタンピング(足をダンダンすること)を続けて慣れるまでに時間がかることなどもあるくらいです。
すごく繊細な生き物なので当然胃腸にもストレスをかけやすいのです。
あとは飼い主さんによっては過剰に抱っこをしたがる方もいらっしゃるかもしれませんが、猫などと違って基本的にうさぎは抱っこをされるのは嫌いです。
人間に無理やり抱えられたりすることでストレスを感じることもあるので、どうしてもうさぎとコミュニケーションを取りたいと思う場合は背中を撫でてあげましょう。
うさぎは抱えられるのは嫌いですが背中をなでられるのは大好きなんです。
もしも食べ物がいつもと変わらないのに急にフンが柔らかくなった場合は、何かしらのストレスを感じていて胃腸の働きが正常でない場合が考えられます。
食べ物が原因と考えられる場合
うさぎは草食動物ですので飼い主さんによっては沢山野菜を与える飼い主さんもいるでしょう。
しかしその野菜の与えすぎや野菜の種類によっては、下痢をおこしやすくなります。
うさぎはとても食欲旺盛でどんな野菜を与えても喜んで食べてしまいます。
キャベツなどの葉物の野菜を沢山食べ過ぎると下痢を起こす可能性が高くなります。
その他、インゲンなどの野菜も下痢を起こしやすいとされています。
うさぎのえさは基本的には市販されているペレットやチモシーを主食で与え、おやつ代わりに少量の人参やオオバコなど、うさぎが好物の野菜を与えると良いです。
市販のペレットやチモシーには食物繊維が豊富に含まれているので、下痢や軟便の原因になりにくくします。
おやつや副食も市販のものが沢山あり、栄養バランスを考えられて精製されたものが多いので、むやみに野菜を与えるよりも市販の副食を選んでおやつ替わりに与えてあげると下痢の心配も少なくなります。
まれに市販のペレットの種類とうさぎとの相性で、フンがゆるくなることもあるようです。
ずっと与え続けている銘柄のペレットが売り切れていたので別のペレットを与えたところ、急に下痢をしたり、または食べなかったりすることもあります。
それくらいうさぎは繊細な動物なんです。
できるだけ体調を崩さずに食べている同じ銘柄のペレットを、継続して与えてあげるようにしましょう。
水の飲みすぎが原因と考えられる場合
うさぎを飼っている方のほとんどが主にペレットと水を与えている場合が多いと思います。
水を与える時に食事をする時間だけ容器に入れて水を与える飼い主さんや、ゲージに水飲み用のボトルをつけっぱなしにしている飼い主さんもいると思います。
食事の時間だけ水を容器に入れて飲ませる場合は飲みすぎなどの心配はないですが、ゲージに水飲み用のボトルをつけっぱなしにしている場合、特に暑い夏の時期にはうさぎは暑さに非常に弱い動物なのでボトルの水を飲みすぎてしまう場合があります。
特に暑いときには、ボトルに入っている水をお腹いっぱいになるまで飲めるだけ飲んでしまうことがよくあります。
そういった時は水のようなオシッコを大量にする場合が多く、フンも軟便になってしまいがちです。
ゲージにつけっぱなしにするタイプの水飲みボトルを使用している飼い主さんは、一度に一杯の水をボトルにいれてしまうとうさぎが沢山のみすぎてしまうので、飲みすぎてしまわない量だけ水を入れるようにして、こまめに与えるようにしましょう。
細菌や寄生虫が原因と考えられる場合
うさぎが生活している環境は非常に菌やカビが多くうさぎにとって危険が沢山潜んでいます。
エサであるチモシーなどの保管状態などによってはカビなどが発生してしまうことも考えられますし、うさぎが遊んでいる床や地面などから菌などを体内に運んでしまうことも十分に考えられます。
うさぎは自分の柔らかいフンを食べてしまう習性があるからです。
また、うさぎによく見られる寄生虫としてはコクシジウムという原虫がよく知られています。
もしも食べものや環境に特に原因が考えられずに下痢のような症状がつづいてしまうような場合は、すぐにお医者さんに見せてあげるようにしましょう。
抗生物質や駆虫薬、栄養剤などうさぎの症状に応じてお医者様が適切な治療をしてくれるはずです。
うさぎのフンがゆるい時には気をつけよう
うさぎはとても繊細で頭が良く、ストレスを感じやすい動物です。
食欲がないとか元気がないなどの細かな体調の変化も見過ごさずに、ちょっとしたことでもすぐにお医者さんにみてもらうようにしましょう。
かわいいがあまりに過剰に接してしまったり沢山の種類の食べ物を与えてしまったりするとうさぎには逆効果になってしまう可能性も高いです。
常にうさぎの身になってうさぎがいちばん快適な環境は何かを考えてあげたいですね。