うさぎのフンの状態は胃腸の状態や健康状態を表しています。
大きくて繊維質を沢山含んだフンをする場合は胃腸の機能が健康でストレスの問題も無いと考えられます。
しかしフンが小さくて細切れの状態の時は胃腸の状態や健康状態に問題があると考えられます。
そこでうさぎのフンが小さい時に考えられる原因をご紹介します。
食べ物のバランスが乱れている
うさぎのエサとしては主に牧草とペレット、その他には野菜全般があります。
飼い主さんによって与えるバランスは様々かもしれませんが、与えるバランスによってはうさぎのフンの状態に影響します。
基本的にうさぎのフンの状態としては、大きく繊維質が沢山混じっていて少し緑色(牧草の色)が含まれている位が良好な状態で胃腸が健康な証拠です。
黒く小さい状態や水っぽい状態の場合、食べ物のバランスが悪く胃腸の働きが正常でないことが考えられます。
特に野菜を沢山与えすぎると小さくて水分が多いフンをすることが多いです。
野菜を与えるとうさぎは喜んで食べますので飼い主さんとしてはどうしても沢山与えてしまいがちです。
しかし野菜を与えすぎるとすぐにうさぎは下痢をします。
とくにうさぎを初めて飼う方は野菜を主食だと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかしうさぎのエサのバランスは主に牧草とペレットを8割から9割位を考えてください。
特に食物繊維を多く含んだチモシーを主食にしてその中にペレットを混ぜるようなバランスが一番良いでしょう。
そうするとうさぎのフンの状態は常に大きくて繊維質を多く含んだ状態になります。
無理やり毎日野菜をあげる必要はありません。
与えるとしたら人参を少々と食物繊維を多く含んだオオバコを少々位が理想的です。
あくまでもたまに与えるデザート感覚位で与えてあげてください。
胃の中に異物がある
うさぎはなんでもかじってしまう癖があります。
物をかじることは習性なのでしかたがありません。
うさぎは牧草などの硬い繊維を噛み切ったりしなければいけないので歯が磨り減ってしまわないように人間の歯などとは異なり常に伸び続ける性質があります。
ですから常に硬いものをかじって歯を研いでいると考えてください。
ゲージの中にいる時もゲージの鉄枠なども好んでかじってしまう位です。
本来はかじり木やゲージの中の木の小屋などをかじっていれば問題はないのですが室内で飼育しているととにかく色々な物をかじってしまう恐れがあります。
人間と同じ環境で暮らしていると例えば紙やプラスチック、ビニール、布類などをかじってしまうことは十分に考えられます。
さらにうさぎは一度飲み込んでしまったもの吐き出すことができません。
ですから異物が胃の中に入ってしまうとうまく排泄されない限りはそのまま溜まってしまうことになります。
胃の中にそのような異物がある場合には胃の消化機能が低下してしまっているためフンが小さくなっている可能性考えられます。
特に何か異物を飲み込んでしまったような心当たりなどがある場合には早めに獣医さんに見てもらうことをオススメします。
ストレスで胃腸の働きが弱くなっている
うさぎはとても繊細で頭が良くデリケートな動物です。
ですから細かな環境の変化や普段の食べ物の変化などでもすぐにストレスを感じでしまいますので、ストレスによって胃や腸の働きが弱くなってしまって、フンが小さくなっていることも十分に考えられます。
例えば急にペレットの種類を変えただけでも食欲がなくなりストレスで胃腸が弱くなってしまうことなどもあります。
その他食べ物などの原因などが考えられない場合は今一度うさぎがストレスに感じる環境になっていないか色々と確認してみましょう。
季節によって適切な温度管理がされていることや、適度な運動をさせているかなどもうさぎにとってストレスを感じさせない重要なポイントです。
毛球症で胃腸の働きが弱くなっている
うさぎは常に毛づくろいをしています。
毛球症とは毛づくろいをした時に飲み込んでしまった毛が、胃や腸に溜まってしまうことを言います。
うさぎは飲み込んでしまった毛を猫のように口から吐き出したりできません。
ですからうまく排泄されなかった毛がいの中に溜まってしまうと胃の消化機能が低下してしまいます。
毛球症は放っておくと死につながることも多く、実際に飼いうさぎの死因の多くがこの毛球症によるものです。
うさぎのフンが小さく、毛が混じっているような状態でしかも食欲がなくて元気が無いような場合などは毛球症が十分疑われますのですぐに獣医さんにみてもらいましょう。
また、うさぎが毛づくろいをした時に毛を飲み込んでしまわないように、できるだけ飼い主さんが頻繁にブラッシングをしてあげましょう。
非常に多く毛が生え変わりますのでできれば週に2~3回位はブラッシングをしてあげると良いでしょう。
フンが小さい時はうさぎの健康状態をチェックしよう
うさぎのフンの状態はそのまま胃腸の状態や健康状態を表しています。
デリケートな動物ですので些細なことでも胃腸を壊してしまいます。
食べ物やストレスなど様々な原因が考えられますが、飼い主さんはうさぎにストレスを与えない環境を整備したり食べ物のバランスを間違えないよう、うさぎのフンの状態をバロメーターにして正確な健康管理をしてあげましょう。