うさぎをこれから飼おうと思っている方、まだ飼い始めて間もない方の中には、うさぎの留守番について不安に思っている方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
現在うさぎを飼っている方の中にも、家族同然のうさぎに留守番をさせるのは心配だという方はいらっしゃると思います。
では、うさぎに留守番してもらっていても、安心して外出するにはどうしたら良いでしょうか?
うさぎは寂しいと死んでしまう、はウソ
みなさん一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
どこからこんなウソが出てきたのかわかりませんが、ドラマ「星の金貨」の主題歌である、酒井紀子さんの「碧いうさぎ」にも「寂し過ぎて死んでしまうわ」という歌詞が出てくるので、いまだに信じている方もいるかもしれません。
しかし、うさぎは寂しくて死ぬということはありません。
うさぎは元々、静かな環境を好み、昼間はうとうと寝ていることが多いです。
朝方や夕方に活動することが多く、昼間にほったらかしにして仕事や学校に行っても、うさぎは何とも思っていないのです。
外出時は温度管理に気を付けて
昼間にほったらかしにしても大丈夫、と書きましたが、その際にはいくつか注意することがあります。
特に注意しなければならないのは温度管理です。
うさぎは18~24℃くらいの室温で飼育することが大切です。
冬の寒い時期や、夏の暑い時期はエアコンを使用して部屋の温度を調節しましょう。
保温ヒーターや、暑さ対策グッズなどもペットショップで購入することができますが、あくまでも補助的なものと考えて、外出する際には部屋全体を調節するようにした方が良いです。
水と牧草はたっぷりと
温度管理の他に重要なことは、水と牧草です。
うさぎは水をあまり飲まないイメージを持たれがちですが、実際には頻繁に水を飲み、1日水がないだけでも最悪の場合、脱水症状を起こして死に至ることがあります。
そのため、毎日新鮮なものをボトルに給水し、可能であればボトルを2つ設置すると、万が一、片方が壊れたときなどにも対応できます。
また、うさぎは草食動物であり、常に腸を動かしていることで健康を保っています。
腸の活動が停止すると、うっ滞を起こしやすくなり、食欲が低下したり、便が出にくくなったりしてしまいます。
そのため、主食である牧草はたっぷりと用意し、毎日新鮮なものに交換しましょう。
泊りで家を空けるときは?
泊りで家を空ける場合、うさぎが健康に過ごせるかどうかとても心配になることでしょう。
現在は、うさぎ専門のペットホテルなどもあります。が、家の近所になかったり、急な外出で困ってしまうこともあるかと思います。
そんな時は、誰かに預けるか、家で留守番してもらうことになると思いますが、慣れていない人に預けるのは決して良い考えではありません。
できれば、慣れた人に家まで来てもらってお世話をしてもらいましょう。
しかし、それも難しいという場合、大人のうさぎで健康状態に問題がなければ、1泊くらいの外出ならうさぎだけで留守番させることも可能です。
給水ボトルは念のため普段から2つ用意しておき、牧草はたっぷりと与えましょう。
牧草が十分にあればお腹が空いて体調を崩してしまうこともありませんが、ペレットも少し多めに入れておくと安心です。
子うさぎや高齢うさぎの場合は?
生後6か月くらいまでうさぎの場合、まだ親離れしたところで、成長途中にあるため、少しの環境の変化が命取りになることがあります。
そのため、泊りでのお留守番はオススメできません。
また、うさぎの寿命は5年から10年と言われており、近年その寿命は延びる傾向にあり、10歳を超えるうさぎも珍しくありません。
おおよそ8歳以上の高齢うさぎは、寝ている時間が多くなり、活動量は減っていきます。
加齢による病気になるリスクも高くなるため、いつ体調が悪くなっても対応できるように、なるべく留守番はさせないようにしましょう。
当たり前のことですが、うさぎを飼うということは、最後まで面倒をみる責任があります。
いまや犬や猫に匹敵するほど長生きすることもあるうさぎです、あらかじめそういったことも踏まえて飼うようにしなければなりません。
ペットモニターを活用しよう
普段からどれだけ準備していても、いざうさぎを家に残して外出すると、心配になるもの。
飼い主がいないときは、何しているんだろう?急に体調を崩したりはしてないだろうか?色々な考えが浮かんでくるのが親心です。
そんな心配性な方の強い味方がペットカメラです。
ペットブームの広がりとともにその需要も拡大し、現在では、各社から様々なペットカメラが発売されています。
値段は数千円から数万円まで幅がありますが、スマートフォンやタブレットと繋げて、リアルタイムで留守番中のうさぎの様子を見ることができます。
うさぎが安心して留守番できる環境を整えよう
うさぎは人間が思っているよりもずっと小さな変化を察知することができる、環境の変化にとても敏感な生き物です。
普段から外出を想定した飼育環境にしておくことで、急な外出や1泊程度の宿泊も慌てずに対応することができます。
この機会にぜひ、うさぎの留守番について考え、飼育環境を整えてあげてください。