ミニレッキス

うさぎと言えば可愛らしい見た目は勿論なのですが、毛触りの良さも魅力の一つと言えます。

その中でもミニレッキスの毛の触り心地はとても良く、愛好家も沢山います。

ミニレッキスとはどんなうさぎなのでしょうか。

美しい短毛

ミニレッキスを含むレッキス種は全身を光沢のあるベルベット状の短毛で覆われています。

この毛はうさぎの中ではトップクラスで美しく、そのままでも十分な騒ぎ心地なのですが、しっかりとグルーミングをし、良質なエサを与えてあげれば更につやつやな触り心地になります。

レッキス種は他のうさぎと違い髭が退化していて、この特徴は短毛で美しい毛並みを重視して改良されたからと考えられています。

毛が短いので抜け毛が少なく手入れが楽です。

頻繁なブラッシングはあまり必要なく、毛の生え変わる換毛期以外は少し濡らした手で撫でてあげるだけで十分です。

短毛のため、うさぎの天敵である毛球症にもかかりにくいです。

カラーバリエーションも豊富で、日本のペットショップで入手しやすい色は、オパール、キャスター、リンクス、ブルーなどです。

親の体の色と全く別の色の子供が生まれることもあります。

肉付きが良く骨も強い

見た目はとても滑らかなフォルムでしっかりとバランスよく筋肉が付いているのがわかる程肉付きが良いです。

ミニレッキスはレッキスに小型種と配合して小型化に改良した種なので、大きさはレッキス種と比べ小さめです。

大人のうさぎだと28~35cm、体重は1.4~2㎏程です。

子供の頃は更に小さいので、子うさぎから飼う場合はあらかじめケージのサイズを大人用のものを買うと良いでしょう。

筋肉が付いている分他のうさぎと比べて骨が強く、骨折しやすいうさぎという動物でありながら怪我をしにくいメリットを持っています。

うさぎの骨折は命に関わる大事故なのですが、骨が強いミニレッキスは他のうさぎと比べて安心して飼いやすいのではないでしょうか。

ただし、短毛種で足を保護する毛が薄いので足に関わるトラブルのリスクは他のうさぎより多いので床材などの対策は必須となります。

人懐っこく温和

普通のレッキスに比べ若干気が強いと言われることもありますが、基本的にミニレッキスは神経質な個体が少なく、全体的に温和な性格をしていることが多く、少々神経も図太いです。

人懐っこく飼い主の後を追いかけたり、遊んでほしいと纏わりついて来たりすることもあります。

喜怒哀楽が激しく感情表現が豊かで、甘えたい時や怒っている時などの仕草の種類が豊富です。

うさぎの中には頭を撫でられるのが嫌いな子がいたりするのですが、ミニレッキスは比較的嫌がることが無いようです。

しかし子うさぎの場合、触りすぎたり遊びすぎたりすると体力消耗やストレスで体調を崩してしまうこともあるので、成長に合わせ段階的にスキンシップするよう心がけた方が良いです。

うさぎと多く触れ合いたい人にはオススメの品種と言えます。

頭がいい

知性が高く賢い品種のため、トイレのしつけをすることが出来ます。

しかし、犬や猫などのペットと比べるとしつけは多少難しいので、ある程度の根気は必要です。

その他にも色々なしつけをすることが可能です。

人間の言葉を喋ることは出来ないのですが、人間の声や表情、気分などを敏感に察知する程賢く、感情表現が豊かなこともあり、意思の相通は十分に出来るでしょう。

その分非常にデリケートなため、人間とミニレッキスとの間の信頼関係は大事になります。

また、好奇心旺盛な面もあり、人間が思いもよらないような行動をとることもあります。

しかし、本能的に危険と感じていることや場所には警戒して行きませんし、一度行って危ない思いをしたところには近づかないなど、学習能力も高いと言えます。

値段に振り幅がある

ミニレッキスの価格の相場は1万円~6万円と価格に振り幅があり、比較的高い個体は生まれてくるまでに手間が掛かっていることが多いです。

先天性の不正咬合のリスクを避けるように交配をしていたり、生まれた後もブリーダーが人間に慣れるように、そして病気になりにくいように苦労して育てているのです。

適当に配合させて産ませた品種もあり、そちらは比較的安い価格で取引されているのですが、そのような個体は病気にかかりやすいというリスクもあります。

また、毛の色が珍しくて手に入りにくいものだったり、キレイな模様だったりすると更に値段が上がります。

ラビットショーに出展できる基準を満たしていたり、そのショーで上位入賞できそうな見込みのある個体も値段が上がります。

ミニレッキスを飼おう

ミニレッキスは人懐っこい性格や怪我のしにくさ、手入れの少なさから初心者でも飼育が可能な品種です。

そのベルベットのような被毛で飼い主を存分に癒してくれることでしょう。

カラーバリエーションも多いので、自分の好きなカラーの子を飼育するとさらに愛着が湧くかもしれません。

流通量も比較的多いので気になる方はペットショップや専門店に行ってみてください。