うさぎは爪が弱く、ケージの柵や何かにひっかかってしまって、爪が折れてしまうことはよく起こる事故の一つです。

出血がひどかったり、驚いたりしてパニックになってしまううさぎも多いですが、対処法を知り、飼い主さんもパニックに陥ることがないように、冷静に対処しましょう。

止血をする

爪が折れてしまった時は、まずは慌てず止血をするよう努力してみましょう。

もし、二人以上いる場合は、一人にうさぎを優しく抱っこしてもらい、血が出ている部分を1分程度押さえます。

一人の場合も、うさぎを捕まえてすぐに止血をするように努力しましょう。

爪が完全に取れてしまっていれば、そのままティッシュやガーゼ等で押さえて止血をします。

爪がプラプラしてしまっていて、取れそうで取れない時は、ある程度止血した後、爪切りで切ってしまっても大丈夫です。

しかし、折れている度合にもよりますので、難しい場合はそのまま病院で切ってもらって下さい。

この場合も、圧迫止血を行います。

もし止血剤を持っていたら、それを使って止血をすることも効果的です。

落ち着いたら病院へ

止血をして血が止まってきたら、出来ればその日のうちに病院へ行きましょう。

なかなか血が止まらない場合は、タオル等で巻いてあげて止血を続けながら病院へ行くようにしてください。

病院では取れかけた爪を取り除き、消毒等の適切な処置が受けられます。

また、うさぎの骨はとても弱いので、爪を折った時に骨折していないかも診断してもらえます。

患部にばい菌が入ったり、膿んでしまったりしている場合は、抗生物質での治療も必要な場合があります。

なぜ爪が折れてしまったのか原因がはっきりわからない時は、飼育環境やうさぎの爪の状態等を知り、うさぎが怪我をしにくい環境を獣医さんに相談することも大切なことです。

爪が折れることはよくある事故ではありますが、それが重大なけがに発展することもあるので、注意しましょう。

爪が折れた後に重大なけがにつながることも

爪が折れてしまった時に、適切な対処ができないと重大な怪我へ発展させてしまうこともあります。

止血をして、血が止まったから大丈夫と勝手に判断してしまっていると、一週間後には傷口が可能して腐り始めていたことや、実は骨折していたということもあります。

うさぎの具合が悪くなってから病院に駆け込むことのないように、怪我の危険性と対処法を覚えておきましょう。

うさぎは具合が悪くなっていたとしても、それを隠す習性を持っています。

そのせいで、怪我や病気の手当てが遅れ、手術が必要になっていたということは、実は、よくあることです。

何匹もうさぎを飼ったことがあり、飼育本をたくさん読んだからと言っても、やはり専門家ではないので、似た症状と見間違ってしまい、病状を悪化させてしまう危険があります。

自分にできる応急処置を行った後は、速やかに専門医のところへ行き、診断を仰ぐことが大事なうさぎの為にできることです。

予防の為にも定期的に爪切りを

うさぎが爪を折ってしまわない為にできることは、定期的に爪切りをすることです。

1~2か月に1回を目安に爪切りを行いましょう。

爪切りをする時は、人間のハサミではなく小動物用の爪切りを使って下さい。

人間のもので切ると、鋭利になりすぎてしまったり、切りすぎてしまったりする可能性があります。

爪切りをする場所は、うさぎのテリトリー外ですることがオススメです。

自分のテリトリーを外れるとおとなしくなるうさぎもいます。

爪切りをする時は、抱きかかえる人と実際に切る人の二人がかりでやる方がスムーズにできます。

抱きかかえている人が撫でてあげる等、うさぎの気を落ち着かせて、爪から意識を逸らしているうちに爪を切ってあげます。

うさぎによっては、バスタオル等で、目や体を覆ってあげて爪を切る足だけ出してあげるとおとなしくなる場合もあります。

うさぎによって個性があるので、飼い主さんが様子を見ながら少しずつ行って下さい。

また、ものすごく嫌がる子や暴れてしまう子もいるので、その場合は無理せず、病院やペットショップで切ってもらうようにしてください。

小さなことですが、定期的に行うことでうさぎの怪我を予防することが出来ます。

うさぎの爪が折れた時の対処法を知っておこう

飼っているうさぎの爪が折れてしまった時は、かなりの血が出てうさぎも驚いて走り回ることもあります。

そのため部屋が血だらけになってしまい、飼い主さんもパニックになってしまいがちです。

うさぎの怪我を最小限に抑える為にも、日ごろから定期的な爪切りや飼育環境の見直し等を行い、けがの予防をするところから初めて行きましょう。

もし爪が折れてしまったら、慌てず騒がず、まずは止血を行い、すぐに専門医の診察を受けるようにしてください。

くれぐれもそのまま放置してしまい、悪化させることがないように注意してください。

うさぎの健康を守る為にも、予防策と対処法を知り、適切に対応できるように心がけましょう。