うさぎはいつも置物のようにじっとしていて、いまいち何を考えているのかわからないという方はいらっしゃいませんか。
一体、うさぎはどんな性格をしているのでしょう。
もちろん同じうさぎでも個体差はあるのですが、今回は一般的な性格について説明していきます。
基本的に臆病な性格
基本的にうさぎはとても臆病です。
何か怖い思いをしたり、びっくりしたりすると、小さな体をガタガタ震わせます。
特に音にはとても敏感です。
大きな音や不快な音だけでなく、普段聞き慣れない小さな音にも耳を立てて、危険でないかどうか状況をじっと判断します。
ドライヤーや掃除機の音などの生活音を苦手とするうさぎも多いようです。
できるだけ、うさぎが怖がらないように環境を整えてあげることが大事です。
しかし、あまり人間の側が神経質になると疲れてしまうので、少しずつ生活音に慣れさせるようにすることも必要です。
例えば掃除機をかける前に、毎回、うさぎをなでながら「大丈夫だからね」と言ってあげれば、うさぎは怖がらなくていいんだと理解し、徐々に慣れてくれるはずです。
あと、ケガには十分気をつけてください。
音にびっくりして反応したはずみで、どこかへぶつかって大ケガをしてしまうこともあり得るからです。
うさぎは実は賢い
うさぎを実際に飼育したことがない人は、うさぎは鈍感で頭が悪い動物と考える傾向があると思います。
うさぎには声帯がなく、犬や猫のように鳴かないので、何を考えているんだろう、何も考えていないんじゃないかと思われがちです。
しかし、実は、とても賢く、人間を非常によく観察しているのです。
この人は自分のことを心から可愛がってくれて愛情を注いでくれていると判断した人には、徐々になついて甘えるようになります。
しかしいじめてきたり甘えさせれてくれない人に対しては、距離を置いたり、横柄な態度をとったりします。
うさぎは自分で自分のご主人様を決めるのです。
また時々、気を引くために、わざと叱られそうないたずらをしたりもします。
基本的に褒められるのが大好きで、辛抱強く繰り返せば、犬のようにしつけることも可能です。
好奇心旺盛な性格
うさぎは基本的には臆病なのですが、好奇心が旺盛で、家の中を探検するのが大好きです。
危険を顧みず狭い場所にも平気で入ってしまいます。
好奇心旺盛なうさぎは、退屈するとストレスがたまるので、好奇心を思いっきり満たしてあげるような工夫をすることが大事です。
もともと何でもかじる習性がありますが、何もすることがないと危険なものまでガリガリとかじりかねません。
特に電気コードには十分注意してください。
火事になったり、うさぎが感電死する可能性もあります。
また、やることがなくて病的な毛づくろいにふけったりすると、毛球症になることもあります。
うさぎ専門店などでは、うさぎの習性を考慮してデザインされたおもちゃが多数販売されているので、上手に好奇心を満たしてあげられるおもちゃを買い与えれば、ストレスと危険から守ってあげることができます。
意外と気が強い
うさぎは非常に縄張り意識が強い動物です。
基本的にはペアで飼うより単独飼育がよいと言われているように、意外と気の強い一面があります。
自己主張も強く、飼い主に自分を積極的にアピールしたりします。
また、普段はおとなしいうさぎも、しつこくし過ぎると、突然、怒り出すこともあります。
臆病なうさぎは、自分の身を守るために必死で抵抗するのです。
機嫌がよくないときは、鼻を鳴らしたり、床を後ろ足で踏み鳴らしてスタンピングをします。
下手すると噛みつかれたりすることもあり得るので、日ごろからうさぎをよく観察し、どういうときにどんな行動をとるのか、しっかり把握しておくようにしましょう。
甘えん坊で優しい
うさぎは、とてもおとなしいイメージがあるので、人間にあまりなつかないような感じがしますが、飼い主との間に信頼関係が生まれると、犬や猫のようになついてきます。
例えば自分のほうから寄ってきたり、膝の上に上がったりします。
抱っこされるのは苦手なのですが、おでこを撫でられるのは平気です。
基本的に、人にかまってもらいたいと思っています。
また感情が見えにくいうさぎですが、飼い主の気持ちには非常に敏感で、大好きな飼い主が悲しんでいると、そっと寄り添ってきたりする優しい面もあります。
実は、うさぎは感受性が結構豊かです。
うさぎは人間の子供と似ている
うさぎに対するイメージがガラッと変わったのではないでしょうか。
うさぎを飼育するポイントは、人間の子供を育てるときと同じ心構えで臨むということです。
確かに先天的な性格というものはありますが、飼い主の育て方いかんで、性格も変わってきます。
素直で聞き分けのよいうさぎに育ってほしいのだったら、可愛いからといって、決して甘やかしすぎないように気をつけましょう。