うさぎのケージを清潔に保つことは、飼育の基本の一つです。
しかし目に見える範囲を適当に掃除しているだけでは、次第にケージの衛生面は悪くなっていきます。
ケージの掃除方法をきちんと理解することで、うさぎに適切な環境を提供してあげましょう。
まずはケージの細かい部分を掃除
うさぎのケージは、日々様々な理由で汚れていきます。
トイレやエサ入れなど毎日使うものに関しては、できる限り細かな掃除をし、ケージ内を清潔に保つように心がけましょう。
トイレは砂のタイプとペットシーツを使用する場合がありますが、どちらにせよ毎日の交換は欠かせません。
排泄物を確認することでうさぎの健康も管理できるので、掃除作業は決して怠らないようにしましょう。
エサ入れは食べ残しなどが雑菌の温床となり、季節によっては数時間ごとに掃除する必要もあります。
そういった細かな部分から掃除することで、汚れがケージ全体に広がるのを防ぎます。
ケージはうさぎの生活の基盤となります。
だからこそまずは細かな部分を管理し、汚れを溜めないことから始めましょう。
うさぎはキレイ好きなので、自分の体はキレイにしますが、ケージの掃除は飼い主の仕事です。
病気の予防はもちろん、愛情表現の一種として、日々の掃除に取り組みましょう。
ケージの目立つ汚れはすぐに除去
ケージ内はうさぎのトイレや牧草など、たくさんの物でごった返しているでしょう。
その全てを常にキレイなままにしておくことは難しく、どうしても一日のうちに汚れが溜まってしまいます。
目立つ汚れやゴミはなるべく早くケージから取り除くことを習慣として、汚れを最低限に留める努力をしましょう。
うさぎの性格によってはトイレを面倒がってしまい、決められた場所以外でしてしまうこともあります。
汚れに気づいたらすぐに除菌と消毒をして、トイレ以外の場所に排泄の跡を残さないようにしましょう。
食事の食べ残しはもちろんすぐに除去し、痛んだものが口に入らないようにしてください。
抜け毛もケージの中に溜まりやすく、牧草にからんでうさぎが食べてしまう恐れもあります。
換毛期などの抜け毛が目立つ季節には、ほうきなどで毛をまとめて掃除するようにしてください。
ケージを月に一度は分解して丸洗い
どれだけ毎日細かく掃除を続けても、ケージの見えない部分に汚れは溜まっていきます。
月に一度くらいはケージ全体を丸洗いして、可能な限り汚れを落とすようにしましょう。
ケージをパーツごとに分解し、ほうきなどで埃を払い、除菌スプレーを吹きかけてブラシでこすります。
毎日使うエサ入れやトイレはこの機に熱湯消毒をして、雑菌対策も行いましょう。
濡れたままケージを組み立てることはせず、しっかりと日に当てて乾燥させることも忘れないでください。
大掃除することでケージを清潔な状態に戻すことはできますが、新品同様にしてしまうのは、うさぎにとってはストレスとなりえます。
うさぎは自分の臭いがない場所では緊張してしまいます。
掃除の後には、うさぎの臭いがする敷物やトイレの一部を残してあげるようにしましょう。
清潔さと安心のバランスをとることで、うさぎにとって最適な環境ができあがるのです。
ケージ掃除中のうさぎにも気を配る
飼い主の掃除中、うさぎが何をしているのかきちんと把握していますか。
散歩の様子を見ていてくれる人がいないのなら、掃除に夢中になっていると、思わぬ事故を招くかもしれませんよ。
特に大掃除など時間がかかることが予想できるときには、ある程度安全なキャリーケースや簡易サークルの中に入れておきましょう。
その間うさぎが退屈しないように、好物の食べものを与えておきます。
うさぎが折檻されていると勘違いすると、掃除のたびに余計なストレスを溜めることになるでしょう。
うさぎは飼い主が掃除をしている最中でも、かまわず甘えたり、ときには掃除中のケージに帰ろうとしたりします。
掃除の大切さをうさぎに理解させることは難しいですが、そんな行動もうさぎの愛嬌の一つなので、楽しみながら掃除ができるようになりましょう。
ケージ掃除は続けることが大事
飼い主にも生活があるので、仕事やプライベートの状況によっては、毎日きちんと掃除をすることが困難なときもあるでしょう。
しかし一度でも日々の習慣をストップさせると、その後も怠りがちになるのが人間です。
忙しいとき、時間に余裕がないときこそ、意識してうさぎのケージを掃除するようにしてください。
少なくとも、トイレや給水機など毎日使用する場所は必ず掃除しましょう。
例え大掃除をするとしても、ケージ内が汚れている期間が長くなれば、うさぎの健康には悪い影響が出ます。
必要なのは一回の大掃除ではなく、毎日続ける細かな掃除です。
清潔な空間を保ち続けることを考え、決して大掃除だけに満足しないようにしてください。
うさぎのケージを掃除してあげよう
せっかく掃除したのに、もう汚れてる。
うさぎを飼っていれば、そんな場面には何度も遭遇します。
しかしそれは、うさぎが生活をし、生きている証です。
難しく考えないで、うさぎのために掃除を続けましょう。
日々の掃除がうさぎの健康をサポートすると理解できれば、毎日楽しく掃除ができるはずです。
ケージを管理し、汚れを残さないことに、喜べるような飼い主になりたいですね。