最近ではうさぎをペットとする人も増えており、うさぎ専門のペットショップなどもよく見かけます。

うさぎを家の中に放し飼いされる方もいますが、基本的にはうさぎのためにもケージを用意してあげる必要があります。

しかし、このケージに入っているときにうさぎがケージを噛んでしまうことがあります。

ケージを噛むとうさぎの歯が傷つく原因にもなりますし、飼い主にとってもうさぎがケージを噛む音は非常に不快なものです。

一日中そんな音がしていたら大好きなうさぎも嫌いになってしまうかもしれません。

そこで今回はうさぎがケージを噛む心理についてご紹介します。

おなかがすいた

通常ごはんの時間は決められていると思います。

しかし、そのごはんの時間の前におなかがすいてしまった場合、うさぎがケージを噛むということがあります。

食いしん坊のうさぎさんによくあるパターンですね。

ペレットがほしい、ということだけではなく、乾燥パパイヤなどおやつがほしいという欲求による場合もあります。

ちょっとした空腹感からケージを噛んでしまっているものと考えられます。

外に出たい

ケージの外に出たいというときにケージを噛んでしまううさぎがいます。

うさぎを飼ったことがない人にはなかなか知られていませんが、うさぎは夜行性の動物です。

夜中になるほど元気がでてきて、外に出たいという気持ちが強まっていくようです。

特に若くて元気いっぱいのうさぎの場合には外に出たいという気持ちはより強いものでしょう。

ケージを噛むことが外に出してもらうためのアピールになっています。

かまってもらいたい

うさぎはあまり知られていませんが、人が大好きな動物です。

特にお世話をしてくれる飼い主さんに対しては、特別な感情をもっていることがよくあります。

飼い主さんに、頭やほっぺや背中などをなでてもらうのが好きなうさぎはたくさんいます。

身体をなでられているうちに気持ち良くて寝てしまううさぎもいるほどです。

このようになでてもらいたいという気持ちが強いときには、ケージを噛んでしまうようです。

ケージを噛んで飼い主さんと遊びたいという気持ちを伝えています。

部屋を掃除してもらいたい

最近のケージであればケージ内の床はすのこなど網状になっているため、うんちなどは床に溜まらない形状になっているものがほとんどです。

しかし、掃除を怠っているとあっという間にうんちが溜まるし、汚れていってしまうものです。

うさぎも基本的にキレイ好きな動物と言われていますので、部屋が汚くて不快なときにはケージを噛むことがあります。

また、賢いうさぎはうんちを必ずトイレですることができます。

この場合、うさぎは一日にたくさんうんちをしますから、トイレがうんちだらけになってしまって、うんちをする場所がないといったことにもなりかねません。

そのため、ケージの中をキレイにしてもらいたくてケージを噛んでいるといったことがあるでしょう。

かじり木がないから

通常はケージの中にかじり木を設置しておき、うさぎが噛むことができるように環境を整えているものと思います。

しかし、そのかじり木もたくさんかじってしまっていて、新しく噛みたいと思える場所がないとき、うさぎはケージを噛んでいるのかもしれません。

うさぎは生涯歯が伸び続けると言われています。

そのため、固いものをかじろうとしている可能性があります。

ホームセンターなどでも色々な種類のかじり木が売られています。

自分の飼っているうさぎの好みのものとそうではないものなどがある場合もあります。

1つだけではなくいくつかの種類を置いてあげるのもよいのかもしれません。

退屈しのぎ

ケージの中でやることがなくて暇になってしまってケージを噛んでいるという可能性があります。

暇になってしまった退屈しのぎに噛んでいるのかもしれません。

最近ではかじり木と同様、ホームセンターなどでもたくさんのうさぎ用のおもちゃが販売されていますので、そういったものを与えてやるのも良いでしょう。

かじったり巣穴に隠れたり、うさぎの本能を生かしたおもちゃが売っています。

そういったものを作ることができる方は手作りの玩具をつくってあげるのもいいですね。

うさぎがゲージを噛む理由を知ろう

ケージを噛むことに理由はあると考えられますがケージを噛むことはうさぎにとってはよいことではありません。

ケージを噛み過ぎると不正咬合といって歯のかみ合わせがあわなくなってしまいます。

こういった病気になってしまうと、上手にペレットなど食事をとれなくなってしまいます。

また、一生にわたって治療が必要になるケースもあると言われています。

不正咬合にならないためにも、ケージを噛む理由をよく見極めて、それに沿った対処をしてあげることが重要といえるでしょう。