うさぎは本来自分で毛づくろいをする生き物なので、極端に汚れてしまうことはありません。
しかし、病気や老化などの理由で毛づくろいができなくなってしまったり、幼少のうさぎのために汚れてしまったりなど、様々な理由で汚れてしまうことがあります。
今回はその中でも、うさぎのお尻が汚れている時の原因と対処方法についてご紹介します。
うんちをお尻で踏んでしまった
うさぎは毛が長い種類が多いので、排泄をするだけでも次第に汚れてきてしまいます。
本来はうさぎ自信で行う毛づくろいによってキレイな状態に保たれますが、うんちを踏んでしまうこともあるので、こういった場合はお尻の汚れがひどくなってしまいます。
うんちを踏んでしまったことでお尻が汚れてしまった場合は、半身浴でお尻をキレイに洗ってあげるようにしましょう。
うさぎが嫌がる場合は無理やり入れない方がいいのですが、ぬるま湯でうんちのついてしまったお尻や足を中心に洗い流してあげると清潔に保つことができます。
お尻についてしまったうんちの場合は毛が絡まってしまうため、ふやかしてから取るようにしてあげると簡単に取ることができます。
キレイにしてあげた後は、タオルドライをしてドライヤーでしっかりと乾かしてあげます。
濡れたまま放置してしまうと皮膚トラブルの原因になりますので、しっかりと毛の根元を乾かすようにしましょう。
ただし、熱風をうさぎの近くで当てすぎたり、風量が強すぎたりすると、うさぎが嫌がってストレスになってしまうので、うさぎの様子を見ながらそっと乾かしてあげるようにしましょう。
老化が原因で毛づくろいができない
老化によってトイレを失敗してしまうようになったり、毛づくろいをしなくなってしまううさぎがいます。
そして、毛づくろいをしないことが原因でお尻が汚れてしまいます。
うさぎは4歳を過ぎるとシニアの領域に入ってきますので、今まで以上に健康管理をしっかりと行う必要があります。
ですので、グルーミングを毎日行ってあげるようにし、排泄などでお尻が汚れてしまったときは、まめに半身浴を行ってあげるようにしましょう。
年をとっているうさぎの場合、トイレなどに移動することができなくなってしまうこともあります。
そういった場合には、寝床を交換しやすい藁などの素材にし、まめに取り替えてあげるようにしましょう。
また、タオル生地の柔らかい素材のものをたくさん用意して、敷いてあげるのも良いでしょう。
うさぎは寝たきりの状態になってしまうと長生きはできないので、最期の時まできちんとお世話をしてあげたいものです。
極端に体力を消耗している場合は、お尻の汚れを落とすための半身浴もうさぎを疲れさせてしまう原因となるので、うさぎの状態を見ながら判断するようにしましょう。
病気による下痢
うさぎのお尻が汚れている時の原因としては、下痢をしているということも考えられます。
うさぎにとって下痢の症状は命に関わる症状なので、お尻が汚れていて、下痢の症状がある場合はすぐに病院へ行きましょう。
下痢症状が出てしまう原因は色々とありますが、ストレス・エサ・細菌・誤飲などが考えられます。
原因特定をすることも大切ですが、下痢の場合は症状を抑えることが優先なので、まずは獣医師へ相談して、それから原因を特定していくようにします。
ストレスである場合は、うさぎのケージ内の環境や場所などを見直すようにしたり、エサは体質に合うものを少しずつ試してみたり、人間の食べ物を食べてしまっているなどの誤飲はないかを確認したりなど、1つ1つ丁寧に原因を探し、突き止めていきましょう。
下痢は非常にわかりやすい症状なので、対処が早ければ命に関わることはありません。
盲腸糞が原因で汚れている
うさぎは吸収しきれなかった栄養分を、柔らかいうんちにして出すことがあります。
うさぎは食糞をすることがよくある動物ですが、特に栄養のある盲腸糞は、通常食べてしまうことが多いと言われています。
しかし、その盲腸糞を食べないこともあるので、柔らかい盲腸糞がお尻についたままになってしまうとお尻が汚れてしまう原因となってしまいます。
盲腸糞はうさぎならば出るものなので仕方がありませんが、お尻が汚れてしまった場合は、上記の半身浴でお尻をキレイに洗ってあげましょう。
なお、大人になったうさぎであまりにも盲腸糞が多いうさぎの場合は、栄養管理に問題がある場合がありますので、獣医師に相談した方が良い場合もあります。
うさぎのお尻が汚れていたら洗ってあげよう
以上のように、うさぎのお尻が汚れる時には色々な原因が考えられます。
病気である場合から、老化や盲腸糞など通常に起こる変化の場合もあります。
うさぎの年齢や体調などを日頃から観察し、その時に考えられる原因を予測できるようにしておきましょう。
そして、お尻を洗ってあげる方法に慣れておくと、汚れた時の処置が簡単です。
小さい頃から徐々に慣れさせてあげるように育ててあげましょう。