垂れ耳うさぎの中でも特にふわふわの毛で人気なライオンロップうさぎですが、他の品種とどのような違いがあるかご存知でしょうか。
ライオンロップウサギの特徴を十分に理解してから飼育することで、その魅力をより味わうことができるでしょう。
かしこくて穏やかな性格
ライオンロップウサギはその見た目通り、大人しく穏やかな性格を持つ子が多いです。
抱っこなどのスキンシップも受け入れやすく、甘えんぼうで人懐っこい姿は、うさぎ好きなら間違いなく愛らしく思うでしょう。
また知能が高くかしこい一面もあるので、飼い主のことをはっきりと理解し、信頼する仕草を見ることもあります。
しかし、かしこいということは手を抜いた飼育に不満を感じやすいということでもあります。
いつももらえていたご褒美がもらえなかった。
なでてほしいのにかまってくれなかった。
そういう不満をストレスとして感じる知能も持っているのです。
ライオンロップうさぎを飼う場合は、愛情と責任感の両方を意識して、うさぎに認められる飼い主を目指してください。
多様な性質
ライオンロップを含むライオンヘッドラビットは、比較的新しい品種なため個体差にばらつきがあります。
大きさや体毛にも個性が見られるので、その子だけの特徴を楽しむこともできるでしょう。
体重は1.5キロから3キロくらいまで成長するのが一般的で、ドワーフタイプならそれ以下も十分にありえます。
しかし噛みつく力は強いので、小さいからといって油断は禁物です。
寿命も一般にうさぎが6年から8年といわれる中で、10年近く生きる個体も多くいます。
きちんとした世話を続ければ、長く一緒にいてくれるのも魅力の一つといえるでしょう。
寿命が長いことはメリットですが、それゆえに飼い主は最後まで責任を持ち、一つ一つの世話をやり遂げる覚悟が必要となります。
年老いていくにつれてケアするべき部分が増えていくことを理解して飼うようにしましょう。
毛の管理が大切
長くぶ厚い毛を持つライオンロップうさぎは、毛の管理に気を配る必要があります。
抜けた毛をそのままにしておくと、うさぎは毛を飲みこんでしまい、毛球症になる恐れがあります。
一番の予防は定期的にブラッシングを行い、抜け毛を除去することでしょう。
同時に体の異常も調べることができるので、病気や怪我の早期発見にもつながります。
ライオンロップうさぎは比較的ブラッシングを嫌がらない性格ですが、中には怯えてストレスを感じる子もいるかもしれません。
そういうときは無理やりにせず、少しずつ慣れさせるようにしましょう。
ブラッシングをしたらいつもより長くなでてあげたり、好物のエサをあげるのもいいですね。
換毛期が年に一回ほどのペースでやってくるので、その時期にはいつも以上にしっかりとブラッシングをし、うさぎに負担がかからないようにしましょう。
耳掃除を念入りに行う必要がある
垂れ耳が特徴であるライオンロップうさぎは、それゆえに耳に湿気が溜まりやすく、かゆみや皮膚病の原因になります。
もちろんうさぎは自分である程度掃除をしていますが、細かい部分は飼い主の方からお手伝いしてあげるようにしましょう。
耳垢はそのままにしておけばべったりと張りつき、取り除くのが難しくなってしまいます。
うさぎが嫌がらない程度でかまわないので、こまめな掃除と点検を習慣としましょう。
その際にはスキンシップもかねて、うさぎが耳掃除をストレスだと感じないようにする工夫もしてください。
あまりにも耳垢が溜まってしまった。
掃除しているのに耳垢が減らない。
といった場合は、何か特別な理由があるのかもしれません。
そういった状態が続くようなら、最寄りの獣医に相談し、一度耳を診てもらった方がいいでしょう。
ライオンロップうさぎの耳のケアは他のうさぎ以上に気を使い、敏感になってあげてください。
精神的な部分もケアする
ライオンロップうさぎは嗅覚や聴覚が敏感で、他の種よりも飼い主の存在を認識しやすく、なつきやすい品種といえます。
それゆえに環境の変化に気づきやすく、デリケートな一面もでてくるかもしれません。
体毛や耳掃除などの物理的な世話だけでなく、精神的な部分のケアも、ライオンロップうさぎを飼う際には必要となってくるでしょう。
毎日のコミュニケーションに多く時間を割き、些細なことにも反応を見せる繊細さを大事にしてあげられるようにしてください。
大事に思ってあげるほど、ライオンロップうさぎはそれを受け止めてくれるはずです。
うさぎのかわいらしさはその見た目だけでなく、飼っていくにつれて生まれるつながりに本質があるのかもしれませんね。
ライオンロップうさぎの特徴を知ろう
数多く存在するうさぎの中で、ライオンロップうさぎにしかない愛らしさ、そして飼育の大変さがあります。
ただかわいがるだけではなく、そういった特徴を把握して正しい世話をし、健康で長生きができるようにしてあげてください。
ライオンロップうさぎでしか経験できない飼育を通じて、よりうさぎを好きになれるといいですね。