今や小柄なペットの代表として定着したうさぎですが、飼育した経験のない人には未知の動物ですよね。
飼うためには一体どんな準備が必要なのか、詳しくは知らない方も多いのではないでしょうか。
うさぎを幸福な形で飼うために、必要となってくる準備をご紹介します。
うさぎの生活スペース
うさぎが生活していくスペースを準備することは、飼育のための最初のステップといえるでしょう。
まずはうさぎ用のケージを購入し、一日を安心しておくれる環境を与えましょう。
うさぎは多くの時間をケージ内で過ごすことになるので、十分な大きさと衛生面に配慮しやすいものを選ぶようにしてください。
ケージの配置は日光や冷気が直接当たるような場所を避け、比較的静かで変化の少ない環境を整えてあげるといいですね。
ケージのタイプにもよりますが、使用していくうちに劣化したり、わんぱくなうさぎの場合は破損させてしまうこともあります。
ケージに異常が見つかったら決してそのままにせず、補修や買い換えを検討してください。
毎日ケージを確認し、うさぎが気持ちよく生活できているかどうかチェックする習慣を身につけましょう。
基本的な食事
うさぎは多くの野菜を食べることができますが、それだけでは栄養に偏りが生まれ、特に子うさぎにとっては成長に支障が出てしまいます。
うさぎの主食として準備すべきなのは、固形のペレットと牧草の二種類です。
ペレットは与えすぎに注意し、うさぎの大きさや体重を考慮して飼い主が調整してあげましょう。
牧草は歯の伸びすぎを防止し、お腹の調子を整える効果もあります。
牧草にはイネ科とマメ科があり、うさぎの年齢や成長具合によって与えるべきものが変わります。
子うさぎのうちはマメ科を与え、大人になるにつれてイネ科のものを与えるようにしましょう。
牧草は常に食べられるように専用の入れ物を用意し、いつでも新鮮な状態を保つようにしてください。
以上のものを常備し、ときどき野菜や果物をあげるようにしましょう。
喜んで食べるからといって与えすぎると、健康を害することもあるので気をつけてください。
運動ができる場所
ケージ内で多くの時間を過ごすうさぎですが、その脚力を活かして走り回り、高く跳ぶことも大好きです。
野生のうさぎとちがい、飼育されているうさぎは運動不足になりがちで、肥満や病気の原因にもなります。
その対策として、室内にうさぎが運動できる専用の場所を作ってあげましょう。
うさぎは目があまり良くないので、遊ばせる場所にはあまりものを置かず、なるべく広いスペースを用意します。
またものを噛んで壊してしまうこともあるので、電源コードや家の柱などには注意しておきましょう。
うさぎがケージから出ている間は、決して目をはなさないでいてください。
うさぎは部屋の中が危険でいっぱいだということを知りません。
高いところに登ったり、せまいところに入り込んだりしているうちに、思わぬ怪我をすることも考えられます。
一番の予防は、コミュニケーションも兼ねてうさぎと一緒に遊んであげることでしょう。
季節によって必要となるもの
うさぎの飼育にとって、季節の変化は重要な要素となります。
気温や湿度の変化でストレスを与えないようにするためには、飼い始めから季節ごとに必要となるものを準備しておきましょう。
夏の暑さはうさぎにとって天敵です。
体が毛で覆われているうさぎは、その分人間よりも暑さを感じやすくできています。
室内をエアコンで涼しくするだけでは不十分なこともあります。
ケージ内に放熱シートを敷いたり、タオルでくるんだ保冷剤を入れて少しでもうさぎに冷気が当たるようにしましょう。
冬の寒さに強いのかといえば、決してそういうわけではありません。
特に幼いうさぎや高齢のうさぎは寒さが厳しいと体調を崩すこともあるので、室内の温度には気を使いましょう。
ヒーターなどを使用する場合は、うさぎが接触しないように注意し、直接熱が当たるような設置の仕方はしないようにします。
健やかに成長していくために
食事と水と生活スペースがあれば、一応うさぎは生きていくことができます。
ですが健康でストレスのない生活をしていくためには、飼い主の努力とたくさんの準備が必要となってきます。
換毛期の毛を処理するためには専用のブラシが必要ですし、爪切りがないと伸びすぎた爪で怪我をしてしまう恐れがあります。
歯の長さを整えるためにかじり木を設置し、病院などへ移動するときにうさぎを入れるキャリーケースも用意しておくべきでしょう。
考えれば考えるほど、うさぎのために準備するべきものはたくさん思いつくことができます。
必要最低限のものだけではなく、楽しく幸福にうさぎが暮らせるような準備をすることが、飼い主に求められることです。
初めてうさぎを飼う時ときこそ万全の準備が必要
誰だって最初は初心者です。
うさぎの飼育には多くのお金と注意力が必要となり、安易な気持ちで飼うことはできません。
ですがしっかりとした準備が整っていれば、例え初心者であっても間違いのないお世話をしていくことは可能です。
うさぎの幸福を第一に考えた飼育のために、常に万全な準備を怠らないようにしましょう。