うさぎをケージから出し部屋の中を散歩させることを、「部屋んぽ」と言います。
部屋んぽをしているうさぎはとても可愛らしいです。
しかし、ケージから出た途端、部屋の中でうんちをしてしまううさぎも多いです。
どうしてうんちをしてしまうのでしょうか。
うさぎが部屋の中でうんちをしてしまう理由とその対処法をご紹介します。
縄張りを主張している
うさぎがケージの外で遊ばせるとうんちをしてしまう要因として、縄張りを主張していることが挙げられます。
うさぎは縄張り意識がとても強い動物です。
自分の縄張り内に他のうさぎが入ってくると、強いストレスを感じます。
オス同士はそれが顕著で、縄張り争いで激しいケンカをすることもあります。
ストレスを感じると、体調を崩したり円形脱毛症を発症する個体もいます。
それを防ぐために、うんちを撒き散らすことにより「ここは自分の縄張りです。入らないで下さい」とアピールしているのです。
なお、親子間でも縄張り内にいるとストレスを感じるため、ケージの外で遊ばせるとときは一緒に出すのではなく、時間差で遊ばせるようにしましょう。
興奮している
うさぎは興奮すると、部屋中にうんちを撒き散らすことがあります。
普段ケージの中にいるため、ケージの外に出て、部屋の中を散歩出来るのが嬉しくてたまらなくて興奮状態になり、思わずうんちをしてしまったりおしっこをしてしまったりしてしまうのです。
うさぎに悪気はありません。
そのようなときは、抱っこをしたり頭や背中などを軽く撫でたりして落ち着かせましょう。
落ち着きを取り戻せば、うんちをしなくなります。
なお、うさぎが嬉しくて興奮しているときにする行動として、垂直ジャンプや飼い主の足元をぐるぐるとまとわりつく行動があります。
トイレが我慢出来ない
ケージから外に出て、部屋の中を散歩すると、うさぎにとっても良い気分転換になります。
しかし、しばらくするとうさぎはトイレに行きたくなります。
そのときにトイレを見つけることが出来ないと、部屋の中でうんちをしてしまいます。
仕方なくしてしまったことなのでうさぎに悪気はありませんが、部屋がうんちまみれになってしまうのは飼い主にとっても気分が良くありません。
それを防ぐために、10分から15分くらいしたら1回トイレに行くためにケージに戻してあげたり、部屋の隅などにトイレを置いてあげたりしましょう。
根気よく教えてあげれば、ケージ内以外のトイレでもおしっこやうんちをするようになります。
不満をアピールしている
うさぎには声帯がないため、犬や猫のように鳴き声で不満を表すことが出来ません。
また、表情も乏しく何を考えているか分からないときがあります。
そのため、うんちを部屋中に撒き散らすことにより、飼い主に不満をアピールしようとするのです。
そういった理由の場合、飼い主の顔を見てうんちを撒き散らし、飼い主の反応を伺うことがあります。
何に不満を持っているかは個体差があり、今与えられているエサが気に入らない、トイレの位置が悪い、ケージの中が汚いから掃除して欲しいなど、様々なことが考えられます。
部屋の中でうんちをしてしまったからといって頭ごなしに叱りつけるのではなく、うさぎが訴えたいことはないか探してみると良いでしょう。
トイレを覚えさせる
現在ペットとして、たくさんの品種のうさぎが飼育されています。
これらのうさぎは、全てアナうさぎを品種改良して生まれています。
アナうさぎは地面に穴を掘り、地中で生活しています。
その中にはたくさんの部屋があり、子育て用の部屋、食事用の部屋、眠るための部屋、トイレの部屋など用途に応じて使い分けています。
ですので、うさぎはトイレがあれば、トイレでおしっこやうんちをすることを教えることが出来ます。
ただし、覚えるまでの時間には個体差がかなりあり、すぐに出来るとは限りません。
トイレの中にうんちを入れ、根気よくトイレでおしっこやうんちをするように教えます。
トイレでうんちが出来たら、誉めてあげましょう。
うさぎは、誉められることが好きですし、自信を持ちます。
去勢手術を受けさせる
部屋の中でうんちをしてしまう原因として、縄張りを主張していることがあります。
うさぎは縄張り意識が非常に強い動物で、縄張り主張はオスメス問わずすることがありますが、性成熟したオスは特に顕著です。
縄張りを主張するために撒き散らすうんちはにおいがきつく、した瞬間にすぐ分かります。
また、「スプレー」と呼ばれる霧状のおしっこを撒き散らす行為もするようになります。
うさぎが部屋の中でうんちをしてしまうことに悩んでおり、かつ繁殖を考えていないなら、去勢手術を受けさせるのも選択肢のひとつです。
去勢手術を受けさせることにより、性格が穏やかになり、縄張り主張行動をすることが減るメリットがあります。
獣医師に相談してみるのが良いでしょう。
うさぎが部屋の中でうんちをする理由を知っておこう
うさぎは、鳴き声で飼い主に自分の思っていることを伝えることは出来ません。
トイレでうんちをすることを教えるのも、出来るまでに時間がかかる場合もあります。
また、教えても出来ないこともあります。
出来ないときは諦めも肝心です。
飼い主がうさぎの気持ちに寄り添って、ひとつひとつ一緒に対処していくことが、うさぎと共に生活していく上で重要であると言えます。