あなたの飼っているうさぎが、野菜を食べない状況であれば、栄養は大丈夫か、どこか悪いのかと心配になることと思います。
うさぎが野菜を食べないとき、それにはいくつかの理由が考えられます。
そして、あなたのうさぎの年齢や、どのような流れまたは時期にそうなっているのかが、大きく関係しています。
考えうる、野菜を食べない理由についてご紹介します。
生野菜があまり好きではない
好きな食べ物、嫌いな食べ物が人によって異なるように、うさぎによって、好き嫌いは異なります。
うさぎが好きで、あげやすい野菜としてメジャーなものに、ニンジンがあげられますが、ニンジンが好きではないうさぎだっているのです。
一種類の野菜を食べないから、と言って「野菜嫌い」というわけではありません。
様々な野菜を試してあげましょう。
ただし、あげてはいけない野菜もあります。
ジャガイモの皮や芽、ほうれん草は、中毒を引き起こすため、あげてはいけません。
脂質もだめなので、アボガドも、同じくです。
また、生大豆、玉ねぎ、ニラ、ニンニクもうさぎの体には刺激の強い野菜です。
サツマイモも、皮程度なら大丈夫ですが、オススメしません。
水分が多いきゅうり、レタス、トマトなどは、下痢を引き起こす可能性があり、あげすぎには要注意です。
あげる野菜の種類には気を付けましょう。
野菜を食べ慣れていない
うさぎの習性として、食べ慣れない物は食べない傾向があります。
あなたのうさぎが、もう大人であって、様々な野菜を食べないならば、小さな頃に野菜を食べてこなかった可能性があります。
生野菜が苦手なら、乾燥の野菜から始めてみてはいかがでしょうか。
また、乾し草と一緒に、まずは、採りたての草をあげてみるのも、一つの手かも知れません。
しかし、いずれ、年を重ねたときに野菜を食べられた方が良いことは事実です。
水を飲めなくなってしまったときに、固形のペットフードでは水分が摂れないからです。
様々な野菜を試してあげましょう。
うさぎがまだ子供ならば、好き嫌いである可能性があるので、様々な野菜をあげてみて、食べられるものを増やしていってあげましょう。
季節や環境が変わったから
今まで普通に食べていた野菜を急に食べなくなった場合、食欲や好き嫌いの変化が考えられます。
これは、季節の変わり目に、見られる傾向です。
好みが変わったということを受け止めつつ、食べる野菜を見つけたり食べる機会をしっかり作ってあげたりしましょう。
気を付けてあげなければいけないのは、環境の変化でストレスを受けて、食欲が減退している場合です。
例えば、引っ越しや飼い始めであるなど、うさぎにとって、大きく生活環境が変わったことはありませんでしたか。
うさぎは、刺激にとても敏感な生き物です。
大きな音や、人が生活の中で立てる音、煙草などのきつい匂いや、嗅ぎ慣れない生活臭がストレスになっていることが考えられます。
この場合は、うさぎにとって住みやすい環境を整えてあげることが先決です。
ゲージを置く場所や周りの環境、うさぎがしたいようにできる環境を考えて作ってあげましょう。
食欲が減退したままだと、うんちが出なくなってしまったり、脂肪肝という病気にかかったりして、死に至ることもあります。
食欲と、食べた量はもちろん、うんちの形状や、うさぎの様子全般を注意して見ていきましょう。
体が弱っている
エサを食べない、という状態は体が弱っていることを示しています。
固形のペットフードをあまり食べなくなった場合には、うさぎの好きな野菜や、食べやすい野菜をあげましょう。
水があまり飲めない状態になっているたらなおさら、野菜から補給できる水分は重要です。
しかし、野菜も食べなくなってしまっているとしたら、それは、体が我慢の限界にきている、命の瀬戸際である可能性があります。
あなたのうさぎが、高齢であるならば、原因の一つとして考えられるのは老化です。
既に内蔵の機能が低下してきているために、エサを食べることすら苦痛になっているのかも知れません。
この場合には、部屋の温度を少しずつ下げて20~23度に保ってあげましょう。
過ごしやすく、体への負担の少ない温度の中で、少しは食欲が回復する可能性があります。
また、ミキサーなどを使ってペースト状にしてあげれば、舐めることができるかも知れません。
不正咬合で、食べたい気持ちはあるのに食べることができないでいる場合もあります。
また、毛球症など、体に不調をきたしているのかも知れません。
いずれにせよ、普段と違う様子があるならば、早く病院にかかるようにしましょう。
うさぎの状態に合わせて野菜を食べられるようにしてあげよう
うさぎが野菜を食べない理由は、緊急のものから、季節的なもの、生育歴が理由のものまで、とても幅広いです。
今のうさぎの状態や環境、年齢などが大きく影響することを心に留めておきましょう。
そして、あなたのうさぎに合わせた対応をとってあげられるようにしてください。