うさぎの中で特に人気があるものはネザーランドドワーフです。
しかしそれをさらに改良して誕生した、可愛らしくて小さなうさぎがいることはあまり知られていないようです。
それがジャージーウイリーという種類です。
ジャージーウイリーとは
ジャージーウイリーはネザーランドドワーフとシルバーマーチンなどの他の品種のうさぎを交配させることで誕生したうさぎです。
品種としての歴史は比較的新しく正式なうさぎとして認定されたのは1988年のことです。
体長は20cm~25cm程度で体重は約1、3㎏です。
見た目はネザーランドドワーフの特徴を受け継ぎ、丸い顔と短い耳に、長めのふわふわの毛並をしています。
長毛種はアンゴラといううさぎの血筋のものが多いのですが、ジャージーウイリーはこの品種を祖先には持ちません。
また、長毛種の中では最も小型のうさぎでもあります。
ジャージーウイリーの性格、特徴
ジャージーウイリーはとても大人しい性格をしていることで知られています。
また人にも良く馴れ、エサを催促したり、なでてもらいたがったりもするようです。
うさぎは神経質な個体が多いですがジャージーウイリーは、その中でもおっとりした性質のようです。
ただショップから家に来たばかりの時はジャージーウイリーも戸惑っているので、過度に触ったり、無理に遊ばせたりすることは控えましょう。
人間=怖いという意識が生まれると、その後、人間嫌いになり攻撃的になることもあるからです。
また、ジャージーウイリーはとてもふわふわした触り心地の良い毛並をしていますが、長毛かつ絡みやすい毛質であり、かなりまめに被毛のケアをしてあげる必要があります。
うさぎに手をかける時間と余裕のある人向きの品種と言えるでしょう。
ジャージーウイリーの値段、購入
ジャージーウイリーの値段は5万~7万が相場です。
他のうさぎの品種と同様に、血統書が付いているか、メージャーなタイプかラビットショーに出場できるタイプであるか、珍しいカラーであるかなどで金額が変動することもあります。
カラーはチョコレート、ポインテッド、ホワイト、セーブル、チェストナット、オレンジなど多種多様です。
購入に関しては比較的珍しい品種のうさぎであるため、通常のホームセンターなどのショップで見つけることは難しいでしょう。
飼いたい場合はうさぎ専門店などに行く必要があります。
また、ブリーダーや里親募集などから譲り受けることも可能でしょう。
ジャージーウイリーの寿命、健康
ジャージーウイリーの寿命は約5年~10年です。
長生きさせる健康管理上の注意としては、まず気温、湿度管理です。
ジャージーウイリーは長毛種であり、毛が長いので特に梅雨の時期や夏は苦手です。
室温は成体なら20℃~25℃、幼体なら25℃~27℃ぐらいに保つ必要があります。
梅雨や夏は蒸れやすく皮膚病などになりやすいので、特の汚れやすいお尻周りを入念にケアし、濡れタオルで拭いてあげるなどしましょう。
冬は夏よりは強そうですが、思ったより得意な季節ではないので、やはり保温用のペットヒーターなどが必要でしょう。
他にも歯の伸びすぎ、不正咬合、毛玉症、栄養バランスの偏りなどにも注意しましょう。
寂しがり屋なのでまめに遊んだりして、可愛がってあげることも長生きの秘訣でしょう。
ジャージーウイリーの飼育
ジャージーウイリーは小型のうさぎなので、ケージなどもそれほど大きい物は必要ないでしょう。
ケージの中には他のうさぎ同様、エサ箱、牧草入れ、給水ボトル、かじり木などを入れます。
広さはこれらの器具を入れても余裕があるぐらいなら十分です。
あまり広すぎると落ち着かず、逆にストレスになるので気をつけましょう。
エサは牧草とうさぎ用フードを主食に副食として野菜、果物などを与えます。
フードよりは牧草を多めに与えるようにしましょう。
牧草には歯の伸びすぎなどを調整する効果もあり、栄養もバランスよく含まれているからです。
牧草にはアルファとチモシーという種類があります。
含まれる成分が違うので、幼体の時はアルファ、成体はチモシーなどと分けて与えるようにしましょう。
また、掃除と被毛のケアに関しては、掃除はできれば1日一回はするようにし、毛のお手入れは長毛種なので基本毎日行う必要があります。
さらに換毛期や夏場はそれ以上に念入りにケアすることも求められます。
ブラッシングは猫などのブラシか、うさぎ専用のもので行いましょう。
ジャージーウィリーの特徴を知ろう
ジャージーウイリーはネザーランドドワーフによく似ていますが、より毛がふわふわで触り心地の良い品種です。
柔らかい被毛の個体が好き、大人しい性格、小さくて可愛らしい個体が欲しいという方にはオススメでしょう。
ただ被毛のケアはかなり手がかかりますので購入する際はよく検討した方がいいでしょう