うさぎにもそれぞれ個性があり、中には人見知りをして人間に懐きづらい子もいるかもしれません。

しかしそれはその子の特徴であり、飼い主としては大事にしてあげなくてはならない部分です。

人見知りなうさぎとどう付き合っていけばいいのかご紹介します。

うさぎのペースに合わせよう

うさぎを飼ったならその毛並みに触れ、毎日撫でてあげたいと思うのは当然でしょう。

ですが人見知りなうさぎの場合、その性格を考慮してあげる必要があります。

飼い主がかまいたいときにかまうのではなく、うさぎのペースを把握し、そちらの都合に合わせるようにしましょう。

具体的には、うさぎが食事をしていたり、毛づくろいをしているときには、なるべくそっとしておいてあげてください。

人見知りのうさぎは人間と接するときに緊張しがちなので、ペースを乱されると日常にストレスを感じやすくなってしまいます。

うさぎに触れるときも必ず正面から手を差し出し、驚かせないようにします。

あまり気分が乗っていないようなら、時間帯を変えてあげましょう。

ペースとタイミングを掴むことが、人見知りのうさぎと仲良くなるための秘訣です。

耳に覚えさせる

うさぎの耳はその見た目通り、優秀な聴力を持っています。

室内で飼育していると、うさぎは飼い主の足音や声を自然に覚えることがあり、ケージ内にいながら外の状況を理解することができます。

人見知りのうさぎは、飼い主が発する音に緊張を覚え、中々馴染むことができずにいるのかもしれません。

人見知りのうさぎには、飼い主の声や動きがうさぎにとってプラスになるということを覚えさせてあげましょう。

声をかけるときに少量のお菓子を与えたり、ブラッシングをしてあげたりすることで、うさぎは自然と日常の音に安心感を覚え、少なくとも飼い主に対して人見知りをしなくなるでしょう。

まずは耳に覚えさせることで、うさぎとの距離を少しずつ縮めていくようにしてください。

安心していられる環境から

飼い主にとっては、うさぎと触れあう時間が飼育する上で一番重要なことかもしれませんが、人見知りしやすいうさぎには、静かに過ごせる時間こそ重要なものとなります。

毎日つきっきりで一緒にいたら、残念ながらうさぎにとってはストレスとなってしまうでしょう。

音と光が少ない室内で、一日の多くの時間を過ごさせれば、うさぎにも余裕が出てくるでしょう。

それから食事の時間やケージの掃除をする機会を利用して、少しずつ飼い主の存在に慣れさせます。

うさぎに心の準備をさせることで、慣れないうちの接触によるストレスを最小限に抑えてあげましょう。

こういった環境の配慮は、飼い始めの頃ほど重要になります。

すぐにでもかわいがりたい気持ちはわかりますが、もしうさぎが人見知りであるのなら、一歩引いてみる心を忘れないようにしましょう。

無理に克服させようとしない

人懐っこく人間に慣れやすいという一般的なうさぎのイメージがあるので、私たちはどうしても人見知りの性格を改善してあげようと考えてしまいます。

ですがそれは人間のエゴであり、うさぎにとっては迷惑になることもあります。

特に触れあう回数を単純に増やしたり、たくさんの人に会わせることで人見知りを克服させようとしているなら、少し考え直してみるようにしましょう。

できるなら、人間に慣れてくれる方が世話もしやすく、飼い主も楽しく飼育することができるだろうとは思います。

ですが性格に合わない無理な生活は、ただうさぎにとって苦痛なだけとなるでしょう。

うさぎに無理のない時間で、やり過ぎない接触を心がけ、克服よりもその性格をどう受け止めてあげられるのかを考えてください。

人見知りなうさぎだって、そのかわいらしさに変わりはないはずです。

なつくには時間がかかることを覚悟する

人見知りのうさぎを慣れさせ、仲良くなることは決して簡単なことではありません。

接し方や日々の世話のリズムによっては、いつまでも心を開かないのではないかと不安になることもあるでしょう。

しかし人見知りのうさぎと距離を縮める一番の方法は、とにかく辛抱強く時間をかけることです。

毎日きちんとした世話をして、リラックスさせる環境を崩さなければ、うさぎは少しずつ外の世界に興味を持ち、やがて飼い主への信頼を表すでしょう。

人見知りのうさぎの場合、それまでにとにかく時間がかかります。

その間飼い主は寂しい思いをするかもしれません。

ですがその分、うさぎの些細な行動にも感動し、仲良くなれた時の喜びを味わう権利を持てるのです。

時間がかかることを覚悟して、根気よくうさぎに接してあげてください。

それこそがうさぎと飼い主にとって、最良の関係を築く近道となるでしょう。

うさぎの人見知りは欠点ではなく、愛すべき美点

うさぎの見た目や中身には、千差万別の個性があります。

その中には一つとして欠点と呼ばれるような性格はなく、どれもうさぎにとっての美点となります。

人見知りのうさぎであっても、仲良くなることは必ずできます。

すべては飼い主の気持ちにかかっているといえるでしょう。

時間をかけてゆっくりと、うさぎとの生活を楽しんであげてください。