ザリガニの寿命は5歳から8歳。ザリガニを長生きさせよう

夏休み、ザリガニ釣りから帰って来た子どもから、「釣ったザリガニを飼いたい」とせがまれる方も多いのではないでしょうか。

でも、ザリガニってどれくらい生きるものなの?

今回はザリガニの寿命についてご紹介します。

ザリガニの寿命は野生で5-8年

ザリガニの寿命は、野生で5年程度です。

7-8年生きるという報告もありますが、かなりの長生きといえるでしょう。

皆さんは、ザリガニが1年のうちのどの時期に産まれるのかご存知でしょうか?

ザリガニは夏に卵から生まれます。

ちょうどザリガニ釣りに適した7月から8月にかけ、メス卵をお腹に抱いて子守をします。

生まれた小さなザリガニはしばらく母親と一緒に過ごし、体長が6-8mmほどになったら独り立ちをします。

まだまだ体長がミリ単位なので、とても小さいです。

それから更に成長し、子どもが作れるようになるまでには約2年もの時を要します。

こうして考えると、ザリガニって意外と長生きに思えるかもしれませんね。

ただ、自然界と飼育下ではザリガニの寿命は少し変わってきます。

自然界とは違った飼育下の環境では、ザリガニは3年生きたら長い方と言われます。

こういったことをふまえ、「ザリガニ飼育は長くて3年が限度」と覚えておいてください。

ザリガニの年齢は大きさから分かる

田んぼで釣れたザリガニがまだまだ若いのか、もう子どもが作れるくらいに大人なのか、見極めることができれば「持って帰る」か「逃がす」の判断がしやすいですよね。

ザリガニやカニなどの甲殻類は、大きさと年齢がほぼ比例します。

栄養状態も関係はしてきますが、夏の同じ条件化の田んぼで様々な大きさのザリガニが釣れるとしたら、それは年齢の違いと考えて問題ありません。

さて、上でもお伝えしたとおり、ザリガニは6-8mmの大きさになったら独り立ちをします。

独り立ち直後のザリガニは、形だけ見たら立派なザリガニですが、色も薄く、見るからに弱々しい雰囲気です。

まずザリガニ釣りをしていて釣れることはないと思いますが、田んぼを覗けば小さなザリガニを見つけることは難しくないです。

長く飼えるのなら生まれたてのザリガニを持って帰って大事に育てるのもまた楽しいですが、夏の間だけ楽しみたいという場合は観察した後自然に返してあげてくださいね。

「立派な大人」と呼べる時期のザリガニは、6cmほどに成長しています。

年齢としては2歳くらいです。

もし6cm以上のザリガニがいたら、大人と考えてください。

それ以下の場合は2歳以下の子どもなので、飼育するとしたら今後2年以上生きる可能性があります。

ザリガニの場合、ペットショップで売っているペットのように年齢をはっきりと知るのは難しいですが、体長6cm以上なら大人(飼育下で1-2年以下の寿命)、それ以下が子ども(飼育下で2年以上生きる可能性がある)というのを目安にすることができます。

持って帰って来たザリガニの寿命を知りたい

ザリガニの甲羅は成長と共に伸びることが出来ないので、ある程度まで大きくなったら脱皮をして殻を脱ぎます。

夏の田んぼはザリガニのエサが豊富なので、田んぼの底にザリガニが脱皮した後の殻を見つけることもあるかもしれませんね。

若い内は成長が早いのでたくさん脱皮をしますが、大人になると成長が止まってくるので脱皮の回数が減ってきます。

もし飼い始めたザリガニが夏の間にたくさん脱皮を繰り返すようなら、まだ若い1歳程度のザリガニと言えるでしょう。

飼育下での寿命を3年と考えると、この先2年は生きるということになります。

ザリガニを長く飼うためにどんなエサを与えるべき?

せっかく釣ったザリガニの年齢を見極めて持って帰ってきたとしても、すぐに死んでしまっては悲しいですよね。

たしかにザリガニを本来の場所から移動することはストレスを与えることに繋がりますが、うまく飼育をすればそれなりに長く飼うことが出来ます。

ザリガニは雑食なので、基本的にはなんでも食べます。

特に魚類(魚肉ソーセージなどの練り物系やニボシ)や、スルメが好きです。

市販で売られているザリガニのエサは栄養価も高く、バランスがいいので長生きに繋がります。

脱皮をするには栄養が必要なので、こういった市販のエサを与えて栄養状態を整えてあげてください。

また、ザリガニは落ち葉や水草も食べるので、ザリガニの水槽に水草を入れてあげるのも良いでしょう。

こういったエサをしっかり与えていれば、複数飼いをしている時にザリガニ同士での共食いが起こりにくくなります。

栄養状態の良い状態を保ってあげれば、越冬させて長生きさせることも可能ですよ。

ザリガニを長生きさせるために共食いを防ごう

複数ザリガニを飼う場合、「大きいものと小さいものを組み合わせて…」と考えてしまう気持ちも分かりますが、上でも少し触れたとおり、実はザリガニは「共食い」をします。

小さいザリガニが狙われやすくなります。

朝ザリガニの様子を見に行ったら、ハサミだけ残して小さいザリガニが消えていた…なんてショックな事は大人でも経験したくありませんよね。

ザリガニを複数飼う時は、「なるべく大きさの同じものを選ぶ」ことを覚えておいてください。

それでもザリガニが戦ってばかりいるように見える、という場合には、ザリガニがしっかり隠れられるような場所を水槽内に作っているか?という点を確認してください。

野生のザリガニは、普通日中には石の影や水草の陰に潜んで天敵から身を守っています。

飼育下でもこういった場所が必要です。

プラスティックのパイプや素焼きの植木鉢を横にして入れる、水草を入れるなど、ザリガニにとって住みやすい水槽作りをしてあげてくださいね。

ザリガニの寿命を知っておこう

今回はザリガニの寿命と、寿命に関係する飼育ポイントをご紹介しました。

ザリガニは飼育のポイントさえ押さえておけば手間もあまりかからず、上手くすれば3年も生き続けてくれる、とても飼いやすい生き物です。

まずは寿命を見極めて、ザリガニ飼育を楽しんでください。