しわくちゃな皮膚が特徴的なシャーペイ。

一度見たら二度と忘れないような強烈なインパクトがあります。

シャーペイとは、どのような特徴がある犬種なのでしょうか。

シャーペイの性格・寿命・値段などの特徴をご紹介します。

内気だが愛情深いシャーペイの性格

シャーペイは、内気ですが、愛情深い性格をしています。

その反面、飼い主に対してとても忠実な性格をしているため、番犬としても優秀な働きをすることでしょう。

中には攻撃的な性格をしているシャーペイもいますが、これはシャーペイが闘犬として活躍してきた歴史があることの名残です。

普段はおとなしい性格のシャーペイも、たくさんの人や犬がいるところに行くと環境の変化に戸惑い、思いもよらぬことをするかも知れません。

他の人や犬などを噛む事故が起こらないよう、子犬の頃からしつけや訓練を受けさせるようにしましょう。

シャーペイの寿命は9歳から11歳くらい

シャーペイの寿命は、9年から11年くらいです。

日本国内で飼育されている犬の平均寿命が約15年と言われていますが、それよりかは寿命が短くなる可能性が高いです。

シャーペイは、先天的に股関節形成不全(股異形成)を発症していたり、皮膚病になりやすい犬種だと言われています。

両親や親戚などで股関節形成不全(股異形成)を発症している個体がいる場合は、特に注意が必要です。

また、原因不明の高熱を突然出し、死に至る場合があります。

なお、日本国内ではシャーペイを飼育している飼い主が少なく、飼育に関する情報が圧倒的に不足している現状があります。

定期的に動物病院に連れて行き、獣医師の診察を受けることで寿命を少しでも伸ばす可能性が高くなります。

シャーペイの値段は30万円から40万円くらい

シャーペイの値段は、30万円から40万円くらいとかなり高額です。

シャーペイがペットショップに入荷されることはまずありません。

なので、シャーペイを飼育しようと思うのであれば、シャーペイを飼育しているブリーダーから購入するのが一般的です。

しかし、ただでさえ少ないシャーペイとそれを飼育するブリーダーも数が少なく、購入を希望しても実際に自分の手元に届くまでに時間がかなりかかる場合があります。

ブリーダーのもとに出向くのであれば、子犬だけではなく、その子犬の両親を見せてもらうと良いでしょう。

遺伝病の有無やどれくらいの大きさまで成長するかなど、両親を見ることにより分かる情報があります。

たるんだ皮膚がシャーペイの特徴

シャーペイの一番の特徴は、「たるんだ皮膚」です。

シャーペイの祖先は、ハン・ドッグという現在では絶滅してしまった漢王朝で作り出された古代犬だと言われています。

ハン・ドッグにナポリタン・マスティフをかけ合わせることにより、たるんだ皮膚を手に入れることが出来ました。

シャーペイは闘犬として活躍してきた過去がありますが、このたるんだ皮膚のおかげで相手に噛まれてもダメージを受けにくいメリットがありました。

反面、たるんだ皮膚に汚れがたまりやすく皮膚病になりやすいので注意が必要です。

定期的に動物病院に連れて行き、皮膚病の検査を受けさせた方が良いでしょう。

舌が青い?

「犬の舌の色は何ですか?」と聞かれたらあなたは何と答えますか?

ほとんどの人が「ピンク」と答えるでしょう。

ですが、シャーペイの場合はそれは不正解です。

何とシャーペイの舌の色はピンクではなく、「青」です。

「舌が青い」というと「何か悪い病気なのでは?」と思う人もいますが、これは生まれつきのものなので特に問題ありません。

逆に鮮やかな赤や黄色など不自然な舌の色をしていたら、おもちゃなどに含まれていた着色料が舌に付着した可能性があります。

中毒症状を起こしてはいけないので、念のために動物病院に連れていった方が良いでしょう。

なお、同じ青い舌を持つ犬として「チャウ・チャウ」がいますが、シャーペイとチャウ・チャウは同じ祖先から分岐したのではないかと言われています。

ミニチュアとオリエンタル・シャー・ペイという派生犬種がいる

シャーペイには、「ミニチュア・シャー・ペイ」と「オリエンタル・シャー・ペイ」という派生犬種がいます。

ミニチュア・シャー・ペイは、アメリカ原産で文字通りシャーペイを小型化した犬種です。

そして、オリエンタル・シャー・ペイは、同じくアメリカ原産でミニチュア・シャー・ペイにパグをかけ合わせて生み出された犬種です。

ミニチュア・シャー・ペイは、小柄なシャーペイ同士をかけ合わせて生み出された犬種です。

小型化したことによりシャーペイの特徴である皮膚のたるみが増え、皮膚炎になりやすかったり、顔のしわが重くて眼球を圧迫して緑内障になるなどの健康被害が出ることがありました。

それを改善するために、パグをかけ合わせてオリエンタル・シャー・ペイが生み出されました。

現在では、ミニチュア・シャー・ペイの健康被害も改善されており、アメリカではシャーペイと同じくらい人気があります。

シャーペイの特徴を知ろう

シャーペイの性格・寿命・値段などの特徴を見てきました。

闘犬として活躍してきた歴史があったり、一番の特徴である皮膚のたるみのおかげで皮膚病になりやすいなどが分かりました。

飼い主には従順ですが、攻撃的な性格をしているシャーペイも存在します。

危害を加える前にきちんとしつけや訓練を受けることをオススメします。