視覚ハウンドは、サイトハウンドとも言われる犬の種類です。

ハウンドは犬の中でも、獲物を追ったり狩りをするために飼育や交配されてきた犬種です。

視覚ハウンドは、その中でも視力に優れており、その視力を使って獲物を追う犬たちのことを指します。

今回は、視覚ハウンドに分類される犬をご紹介します。

視覚ハウンドの特徴

まず、冒頭でも紹介したように、視覚ハウンドは持ち前の視力を使った狩りをする犬たちです。

遠くから獲物を探し、俊足を生かして一気に獲物を捕らえる運動能力を備えています。

そのため体はスリムで、四肢が長く、モデル体型のようなスタイリッシュな犬が多いのがひとつの特徴です。

また、こうした動物狩りは、かつては貴族たちにしか許されていませんでした。

そのため、サイトハウンドの多くは、貴族に愛されるような美しい容姿をした犬が多くいます。

現在でも、その雰囲気や姿から、気品や貫禄を感じることができるのではないでしょうか。

そうして貴族に可愛がられてきた犬は、性格が穏やかでとても素直な犬が多いです。

しかし、小さな動物を見ると獲物だと思って反応するので、少し手を焼く一面もあったりします。

また、中型〜大型犬が多いというのも、サイトハウンドの大きな特徴と言っても良いでしょう。

グレイハウンド

グレイハウンドは、もともと小動物を狩るために飼われていた視覚ハウンドです。

その地域に土着しているものや、地域で改良や交配が進められたりして、現在では非常に多くの犬種が誕生しています。

その中でも、もっとも親しまれているものはイングリッシュ・グレイハウンドではないでしょうか。

単にグレイハウンドという時には、ほぼイングリッシュ・グレイハウンドのことを指していることが多いです。

グレイハウンドは多くの視覚ハウンドに共通する、細くスタイリッシュで、運動やとりわけ走ることに適した体格を持っています。

深く長いマズルと大きな目が、その活発さや聡明さを覗かせるポイントです。

古くから狩猟犬という人間との共生関係があることから、人に懐き忠実であると言われています。

残念ながら、日本では大型犬ということもありそれほど飼育数は多くありませんが、熱心な愛好家がいる犬です。

アフガン・ハウンド

アフガン・ハウンドは、名前の通りアフガニスタン原産のサイトハウンドです。

とても美しく、細く長い毛に全身が覆われ、他のサイトハウンドとは一線を画す容姿をしています。

非常に華やかな被毛と、スタイルの良さもあり、ヨーロッパではショードッグとして非常に人気が高い犬種です。

その堂々とした姿には、威厳や達観した印象を感じることができるでしょう。

独特の外見のアフガン・ハウンドですが、実は原始的で典型的なサイトハウンドでもあります。

古くは山岳地帯の非常に厳しい寒さの中でも暮らしていくために、こうした被毛を持つようになったと言われています。

もともとの狩猟犬としては、うさぎやガゼルのような小動物を捕まえるのが得意な犬です。

優美な姿とは一転、とても走るのが速く、精悍な姿も見せてくれるたくましい犬です。

ウィペット

その一風変わったウィペットという名前は、whip=鞭を打つという英語から取られています。

鞭で打たれた馬さならの俊敏さや足の速さから、このような名前になったと言われています。

ウィペットはイギリス原産の中型のサイトハウンドで、他のサイトハウンドに比べると小ぶりなサイズの犬です。

もともとは小さめのグレイハウンドを作り出すために、交配が重ねられてきました。

ウィペットは、うさぎ狩りやスポーツが得意で、とにかく走ることが大好きな犬です。

そのため、以前はドッグレースで活躍していた経歴もあります。

最近では、バランスの取れたスタイルを活かして、ショードッグとしてもとても高く評価されています。

家族に対してとても愛情深く、少し甘えたな性格もペットとして人気を得ているポイントです。

スルーギ

スルーギはモロッコ原産のサイトハウンドで、アラビアン・グレイハウンドとも言われます。

かなり古くから記録に残っている犬で、2,000年以上前から存在しているとも言われます。

しかし、世界的に見てもモロッコ以外ではあまりみることのない希少な犬のひとつとして数えられます。

それでも、一度見たら、その美しさにきっと見とれてしまうのではないでしょうか。

スルーギは、短毛で非常に明るい金色や砂色の、スムースが被毛を持っています。

また、サイトハウンドの中でもとりわけスリムで、余分な肉のない引き締まった体をしており、その気品が際立っています。

大型犬ではありますが、非常に飼い主や家族には慈しみ深く接し、優しい気立てを感じさせる犬です。

以前は飼っていたスルーギが亡くなった時には、厳かに儀式が執り行われるほど大切にされてきた犬だそうです。

ボルゾイ

ボルゾイはロシアが原産の、非常に大きな体を持ったサイトハウンドです。

ボルゾイという名前になる前には、ロシアン・ウルフハウンドと呼ばれていました。

視覚ハウンドとしては、かつて貴族たちに飼われ、かつてはオオカミ狩りを得意としていました。

現在ではロシアをはじめ、日本でも人気の高い視覚ハウンドのひとつです。

名前にある「ボルゾイ」は、ロシア語で「俊敏」という意味があります。

その名の通り、とても速く走ることができ、優秀なハンターとして活躍していました。

一方、家の中ではとても人懐っこい性格で、おっとりした部分もあるという二面性を持ち合わせています。

とても頭が良い犬ではありますが、それゆえに独立心が強く、しつけを覚えないと思われたりすることもあったりします。

視力に優れた犬種たち

視覚ハウンドは、他のグループに比べると、それぞれの犬に非常に多くの共通点が見られるグループです。

とても上品な雰囲気のある犬たちばかりで、散歩やドッグランなどでは一際目をひく存在であるのは間違いありません。

また、容姿以外にも、狩猟犬として優れた能力を持ち、実際に現在も活躍している犬もたくさんいます。

こうしたそれぞれの犬の生い立ちを知ると、一層犬たちが魅力的に感じると思います。

ぜひとも一度は飼ってみたい犬ばかりの、カリスマ集団みたいに思えてきませんか?