プレリードッグは珍しい動物のように思えますがとても可愛らしくペットとしても人気のある動物です。

今回はそんなプレリードッグの中でも一番メジャーでよく知られているオグロプレリードッグについてご紹介します。

オグロプレリードッグの特徴、性格など

オグロプレリードッグはゲッ歯類リス科の動物です。

分類的にはジリスの仲間に近い生き物です。

野生のものは北アメリカなどの平原や乾燥地帯にトンネルを掘り、群れを作って暮らしています。

オグロプレリードッグという名前はオグロ(尾の先が黒いこと)プレリー(草原)ドッグ(犬のような鳴き声で鳴く)に由来しています。

体長は28、6cm~32、7cmぐらいでオスの方がメスよりも大きくなります。

尾は7、5cm~10cmです。

食性は草を中心に食べ時には昆虫なども食べる雑食です。

オグロプレリードッグは神経質で臆病なところもありますが、もともと集団で暮らす生き物なので、一度仲間と認めた人にはとても良くなつきます。

ただし気を許してくれるには根気が必要なので焦らないことが大切です。

なでるのは問題ありませんが、抱っこに関しては猛禽などに襲われるのを連想させるためかあまり好きでない個体が多くなります。

一度なつくと一匹でいるのをとても寂しがるのでまめにかまってあげることが必要です。

多頭飼いについてはベビーの頃から一緒に過ごしたメス同士のみ可能です。

オスは激しい縄張り争いをするため一緒には飼えません。

また、普段は馴れていても冬の繁殖期にはオスメス共に気が荒くなって噛んだりすることもあります。

冬に機嫌が悪そうな時にはしばらくそっとしておいて触ることなどは控えましょう。

オグロプレリードッグの価格、購入

オグロプレリードッグの価格は一匹20万前後と高額です。

以前はもっと販売価格が安価でしたが2003年から制定されたげっ歯類による伝染病関連の法律で海外輸入が禁止になってしまったことが理由です。

また原産地では家畜の怪我などの要因とされ、そのために駆除されたことで数が激減し絶滅危惧動物に指定されてしまったことなども要因の一つです。

現在日本にいる個体は法律制定以前にいたものかその個体から繁殖したオグロプレリードッグの子供のみです。

入手に関してはペットショップなどでも売られてはいますが非常に数が少なく、インターネットなどで見つかる個人で繁殖しているブリーダーから譲ってもらうという方法が主流のようです。

オグロプレリードッグの寿命、健康

オグロプレリードッグの寿命は平均で7~8年と言われています。

健康に関しては冬眠しないものの寒さに弱いので室温を20℃~28℃に保つことが必要です。

15℃以下になると眠ることが多くなり仮死状態になることもあります。

冬はヒーターなどが必須と言えるでしょう。

また体内のビタミンDを生成するなどの理由から日光浴をする必要があります。

それが難しい場合は市販の紫外線ライトなどで代用しなくてはなりません。

他に気をつけるべき点としては歯の伸びすぎなどによる不正咬合、金属ケージをかじることによる歯が折れる、歯茎の疾患などです。

これにはケージに緩衝剤などを入れることで対策を取ります。

また膀胱炎、風邪、寂しさなどによるストレスで自分を咬むなどの行為、高い所からの落下事故、電気コードをかじるなどの感電にも注意すべきでしょう。

オグロプレリードッグの飼育

オグロプレリードッグはよく運動し活発なのでケージはある程度広さのある物が必要です。

犬猫などの大きめのサイズが適しているでしょう。

ケージは底網を取り外し、巣材などを敷き詰めます。

中には木製の巣箱、陶器製のエサ箱、砂浴び場、トイレ、ボトルタイプの給水器、歯伸びすぎ防止のためのかじり木などを入れます。

さみしがり屋で運動不足による肥満にもなりやすいので、なれたら一日一回は室内に放して遊んであげましょう。

土を掘る性質やかじる癖があるため、床をボロボロにされない場所やかじられて困るもの危険なものは事前に撤去しておきましょう。

エサは牧草やプレリー用ペレットを主食として、副食としてたまに野菜や果物、種などを与えます。

ちなみに案外に知られていないことですが、ほうれん草はあくが強いので葉物でも与えてはいけません。

じゃがいもなどもあげてはいけないとされます。

太りやすいので低カロリー、低たんぱく、低脂肪、高繊維の食事を心がけましょう。

朝に1回エサを与え、古いエサや水は毎日交換します。

掃除に関しては糞や汚れた巣材などはまめに取り除き清潔を保つようにしましょう。

オグロプレーリードッグをかまってあげよう

プレリードッグは神経質で警戒心の強いところもありますが、一度人になれたらとても愛情表現豊かな可愛い小動物です。

現在では法律上の規定や絶滅危惧種に指定されたこともあり珍しくなったので入手困難な面もあります。

もしも縁あって飼育することになったなら、たくさん遊んでかまってあげましょう。