フェレットは、日本でも徐々にペットとして浸透してきました。

フェレットは小さな頃から飼育すれば、人に懐いたり、いっしょに遊んだりすることができる動物です。

そんなフェレットにはいくつかの種類が知られていますが、今回はカナディアン・フェレットについて紹介します。

フェレット選びの参考となる体や性格の特徴や、飼うときに注意することをまとめてみました。

1.カナディアン・フェレットとは

もともとフェレットは、イタチを飼い慣らしたり、ペットとして飼いやすくした動物です。

世界に存在するフェレットの種類は、犬や猫ほど多く存在していません。

フェレットの種類の特徴として、繁殖を行うファームの名前が取られることが多くなります。

カナディアンフェレットは、その名前にある通り、カナダのバンクーバーが原産です。

ペットとして飼われるフェレットの中でも、ちょっとサイズが大きめの種類です。

日本での飼育数はそれほど多くないと言われますが、手頃な値段で人気のあるフェレットでもあります。

体の大きさ以外には、活発でやんちゃな性格が特徴の一つです。

体の小さなフェレットには、ときに神経質な子が見受けられます。

しかし、その点においてカナディアンフェレットは基本的に楽天的で、遊び好きな子が多くなります。

2.カナディアンフェレットの外見の特徴

いくつかあるフェレットの中で、日本で広く飼われているのはマーシャル・フェレットです。

カナディアン・フェレットは、マーシャル・フェレットよりもひと回りほど大きな体をしています。

フェレットは全般的に体が長細いので、大人になったときにその長さにびっくりされることもあります。

カナディアン・フェレットは、成長すると体長が40〜50cmほどになります。

平均的な体重は1.5〜2kgくらいで、メスはこれよりも少し小さめになります。

体は全体的に骨太で、少しむっちりした感じがあるのが特徴です。

カナディアン・フェレットの耳には、ファームの情報を示す刺青が入っています。

顔付きは幅の広いやや丸顔で、気前よく愛嬌を振りまいてくれます。

被毛の色やパターンに特に決まりはないため、とてもバリエーション豊かなのもポイントです。

3.カナディアンフェレットの性格の特徴

カナディアン・フェレットの性格のいちばんの特徴は、遊び好きで、好奇心旺盛なところでしょう。

とてもフレンドリーで、それほど神経質な面が目立つ種類ではありません。

犬や猫のように、スキンシップを持ちたい人に向いている種類だと言えます。

カナディアン・フェレットは、生まれてから比較的早い段階で出荷されることが多くなります。

そのため、人には慣れてくれますが、ほとんどしつけが入っていないことが多いです。

しかし、飼い主にはよく懐いてくれるので、飼い始めてからのしつけが必要になります。

主にしつけが必要なのは、甘噛みやいたずらグセです。

放置していると、布をかじってしまったり、家の床を傷つけたりすることがあります。

犬のようにしつけがスムーズに進む動物ではありませんので、根気よく取り組んでいく必要があります。

4.カナディアンフェレットの寿命と飼育のポイント

カナディアン・フェレットの平均的な寿命は、だいたい4〜8年くらいです。

ペットとしての歴史はそれほど長くありませんが、健康で病気も少ない種類です。

体の丈夫さや性格の面からも、初心者にもオススメできるフェレットです。

飼育の際に気をつけたいことは、遊び好きな性格で、忙しないという本来の気性です。

狭いケージにずっと入っていたり、運動不足になったりするとストレスを溜め込んでしまいます。

健康面で悪影響になるだけでなく、イタズラを誘発するので注意が必要です。

また、フェレット全般に言えることですが、感染症を要望するためのワクチン接種が必要です。

フェレットの飼育の知識やルールに関しては、まだあまり知られていないことが多くあります。

しかし、ジステンパーなどは死に至ることもあるので、あらかじめ注意するようにしましょう。

5.カナディアンフェレットの値段と飼うときに気を付けること

カナディアン・フェレットは、だいたい1万円〜2万円くらいで手に入れることができます。

都市部にあるペットショップ以外では、比較的珍しい種類かもしれません。

しかし、購入前には足などを触って、骨や骨格が丈夫な子を選んであげた方が良いでしょう。

購入時には臭腺の除去や、去勢・避妊手術が済んでいるかは必ず確認するようにします。

フェレットはあまり暑いところは得意ではありません。

夏場は室内の温度が28度以上にならないように気を付けましょう。

普段の食事はうさぎ用のペレットを与えてあげればよいので、それほど苦労することはないでしょう。

基本的には肉食動物ですが、ときどきフルーツなどをあげると喜びます。

あまり消化器官は発達していないので、穀物や野菜などは与える必要はありません。

カナディアンフェレットの特徴を知ろう

カナディアン・フェレットは、フェレットの中で比較的体が大きく、豊富な運動量のある種類です。

活発に動く様子や、いっしょに遊んだりすることができるため、コンパニオンアニマルとしてよきパートナーになってくれるでしょう。

小さなうちは甘噛みで済みますが、成長すると強い力で噛むこともあります。

可愛い動物ですが、仲良く生活するためには、根気よくしつけに付き合う余裕を持つようにしましょう。