犬の鼻にできものができた時の原因と改善法

最終更新日:2018年10月15日

犬の鼻にできものができたらどうすれば良いでしょうか?

放置しておいて良いものなのでしょうか、それとも何か手当てをした方が良いのでしょうか?

代表的なできものの原因とその対処法、改善法についてご紹介します。

1.まずは獣医師に診察してもらう

犬の鼻のできものと言ってもいろいろあって、いぼのようなもの、ニキビのようなもの、黒いもの、赤いもの、集まってカリフラワー状になっているものまで様々です。

できものの原因も種類もいろいろあって、素人が見ただけではわかりません。

放置していれば自然に治るものから、命にかかわる悪性腫瘍まで様々です。

まずは獣医師に連れて行って診察してもらいましょう。

獣医師が見ただけでは判断できない場合は、細胞を検査して良性のものか悪性のものかを確かめます。

以下に代表的なできものの原因と改善法をご紹介します。

2.ダニが原因のできもの

ダニが原因で鼻にできものができることがあります。

「マダニ」「ニキビダニ」「ヒゼンダニ」などいろいろなダニがいます。

「マダニ」は3㎜~4㎜と、他のダニよりも大型で、犬の顔やお尻に寄生することが多く、5mlも吸血するので患部は赤く腫れあがります。

このダニが原因で他の病気に感染することもあります。

「ニキビダニ」は肉眼では見えない小さいダニで、健康な犬にも寄生していますが、体の免疫力が落ちると大量発生して皮膚にできものや炎症を起こします。

「ヒゼンダニ」は感染すると皮膚にトンネルを作って侵入してどんどん広がります。

どれも完全に駆除するには、獣医師に抗ダニ剤や駆除剤を処方してもらう必要があります。

市販の抗ダニ剤や駆除剤はあまり効果がない場合があります。

また獣医師の指示に従って、生活環境全体を改善してダニを駆除しましょう。

再びダニに感染しないようにするには、犬を藪の中に入れない、他の犬とできるだけ接触しないようにするなど。

飼育環境をできるだけ清潔にする努力が必要です。

3.膿皮症

毛穴単位でできる場合は「膿包症」と言われていわゆる「ニキビ」です。

これが広がって脱毛を引き起こすようになると「膿皮症」となります。

「膿皮症」は犬の皮膚病の中でとてもポピュラーなもので、顔や体の様々なところに発疹ができて、どんどん広がります。

鼻にできやすく、発疹は赤くなって強い痒みを伴うようになり、膿を出します。

免疫力のバランスが崩れたときに犬の皮膚に在住している「黄色ブドウ球菌」が異常繁殖して引き起こされます。

獣医師で処方した抗生物質を投与したり、免疫力が落ちる根本の病気の治療をして改善します。

また飼育環境を清潔にする、塗り薬、薬用シャンプーを使うなどの方法も並行して行われます。

4.パピローマウイルスによるいぼ

顔面や指の間などにできるいぼです。

最初はピンクがかった色のいぼで、成長すると白か灰色になり、カリフラワー状に盛り上がることもあります。

良性のいぼなので、普通は6~12週間くらいで自然に消滅します。

しかし一部は悪性の扁平上皮癌になる可能性もあるので、注意が必要です。

また大きくなりすぎて犬の呼吸や食事の妨げになるときは、手術で切除したり凍結手術をすることがあります。

犬の鼻にピンク色のいぼが見つかったら2~3か月は様子を見て、もし消えないようなら獣医師に相談しましょう。

5.アトピー性皮膚炎

食物、ダニ、ハウスダスト、薬品などいろいろな原因に対してアレルギー反応が起きて、鼻などにできものができることがあります。

獣医師の診断を受けて、抗アレルギー剤などを投与して治療を受けましょう。

また原因になるものが特定されたら、排除するようにしましょう。

アトピー性皮膚炎は犬の体質によるものなので根本的に完治させることはできません。

ただ、皮膚に炎症を起こさないように、生活環境やシャンプーや食べ物によって改善させることは可能です。

6.良性腫瘍

良性腫瘍で最も良くあるのは「組織球種」です。

薄いピンク色の半球形のしこりができて、だんだん濃いピンク色になります。

数か月たたないうちに二倍以上のサイズに成長しますが、8週間から12週間くらいで自然に消えます。

普通大きくなったときに直径1㎝から2㎝くらいです。

危険性のない良性腫瘍ですが、他の悪性腫瘍と区別がつきにくいので、獣医師で検査してもらう必要があります。

「基底細胞腫」も良性腫瘍です。

皮膚に硬いしこりのようなものができるか、柔らかい嚢胞状のものができます。

ほとんど良性ですが、一部は「基底細胞癌」に移行するので、見つかったら切除手術をします。

その他「皮膚腺腫」「皮膚乳頭腫」などは良性腫瘍です。

放置していれば治るものがほとんどですが、犬の生活に支障がある場合や悪性に移行する可能性がある場合は切除します。

7.悪性腫瘍

「肥満細胞腫」「扁平上皮癌」「腺癌」「悪性黒色腫(メラノーマ)」などが代表的な悪性腫瘍です。

「肥満細胞腫」は、肥満細胞という細胞が腫瘍になったもので、赤く膨れたような筋肉質に見えるしこり、皮膚組織の壊死などが特徴のできものです。

良性のものもありますが、悪性のものは内臓に転移することがあります。

「扁平上皮癌」は扁平上皮腫が癌化したもので、皮膚の表面の上皮細胞の扁平上皮にできる癌です。

硬い扁平なできもの、カリフラワー状の盛り上がりが特徴です。

「腺癌」は肛門の周り、耳、鼻などに好発する癌で、しこりの表面がなめらかだったり、表面が崩れていることがあります。

「悪性黒色腫」は、黒っぽい色のできもので、進行速度が速く悪性度が高い皮膚癌です。

もし悪性腫瘍の場合は、手術や抗がん剤などの治療になります。

副作用や犬の体力や年齢のことも考え合わせて、獣医師の説明をよく聞いて最良の方法を選択してください。

犬の鼻に見られるできものに対処しよう

犬の鼻のできものについて、いくつか代表的な例をご紹介しましたが、これだけではなくもっといろいろなケースがあります。

またどの場合も素人だけでは判断できないことがほとんどなので、まず獣医師の診察を受けましょう。

そして改善法についても獣医師から必要なアドバイスを受けましょう。

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