散歩をしていたり外で放し飼いにしている犬を見ると、たまに土をなめている時があり、慌てて止めさせたりすることってありますよね。
犬も土を食べたい訳ではないはずですが、土をなめる犬の心理とはどういった状態なのでしょうか。
ミネラルを摂取している
ドッグフードを食べさせていると思いますが、その中の主要成分が犬にとって足りない栄養素があるのかもしれません。
色々な種類を混ぜ合わせて作っていますし、健康に必要な成分は一通り入っているものばかりですが、一部のドッグフードでは偏った栄養成分しか入っていないこともあります。
普通のドッグフードと合わせて食べさせたり、足りない栄養素を補う為につくられているので、それもをし主食として与えている場合には当然栄養が偏ってしまいます。
土をなめるのは、ミネラルが不足しているのかもしれません。
土の中にはミネラル成分が沈殿していることもあり、花壇では多くミネラル成分が含まれていることがあります。
犬が本能的に、自分の体のミネラル成分を摂取しようとして土をなめているのかもしれません。
一度食べさせているドッグフードの成分などを確認してみるのも良いでしょう。
異色行動
犬は時として普段食べない物を食べたりする異色行動を起こすことがあります。
なぜ異色行動をするのかははっきりとは分かっていませんが、自身の栄養を補給する為にそこから栄養分を吸収しようとする行動を言われることがあります。
それ以外にはストレスなども考えられますが、未だにはっきりとした理由が分からないのも現実です。
転嫁行動ということも考えられます。
自分が受けた喜びやストレスなどをどう表現していいか分からない時に起こす行動で、自分でもどうしていいか分からないので無意識に何か行動を起こしてしまうことがあります。
人間でもストレスを感じると頭をかいたり、爪を噛んだりする行動が見られますが、無意識のうちにやっている行動とも言えますよね。
犬は自分をどう表現していいか分からないので、とっさに無意識のうちの取ってしまう行動かもしれません。
ストレス
ストレスと言えばなんでも解決しそうなものですが、犬も毎日たくさんのストレスを抱えています。
ずっと繋がれっ放しだったり、散歩の時間が短かったり、飼い主と遊ぶ時間が少なかったりすれば、自ずとストレスが溜まってくるでしょう。
食事の質や量も関係あるかもしれません。
犬も毎日何らかのストレスを抱えながら過ごしているのです。
犬が無意識のうちにやってしまう行動として、土をなめてしまう行動があります。
また自分の栄養不足を補う為に、土からミネラルを吸収しようとして舐めることも確認されているようです。
ドッグフードにはたくさんの成分が入っていますし、しっかりと栄養が取れるように考えられているものばかりです。
ミネラル不足の場合にはいつも与えているドッグフードの他に、ミネラル成分が多く含まれているものを与えてみましょう。
また犬がストレスを受けない環境を作ってあげることも、飼い主さんの責任です。
犬の様子をしっかりとチェックして、楽しく過ごせるようにしてあげましょう。
匂いに反応している
土を舐める時に匂いに反応してとっている行動かもしれません。
散歩をしていると他の犬がおしっこをしたところを舐めてしまうことがあります。
また自分のおしっこを舐めてミネラルを補給することもあるでしょう。
犬は免疫力を高めたりミネラル分を補給したりする時に、土をなめる行動をとることがあります。
土にはたくさんの匂いや成分が含まれていることがあります。
栄養補給の為か匂いにつられて何か分からないのになめてしまうこともあるので、特に散歩中には注意が必要です。
土をなめる行動は犬の生態としてやってしまうことがあるので、それがミネラル補給か匂いにつられているのかしっかり見ておきましょう。
土以外にもコンクリートなどをなめることもあるようです。
かまってもらいたい
犬が土をなめた時に慌てて止めさせたるする飼い主さんがいるので、犬はその状態をみて土をなめれば構ってくれるんだと勘違いしてしまうことがあります。
犬は何といっても飼い主と一緒に遊ぶのが大好きです。
あまり遊んでくれなかったりするとだんだんとストレスが溜まってきたりしますが、土をなめることで飼い主が構ってくれることを覚えると、何度もやってしまうかもしれません。
犬にとって土をなめる行動は何も不思議なことではありません。
しかし土をなめたことで飼い主が自分にかまってくれるなら、何度でも平気でやってしまうでしょう。
ストレスやミネラル補給の他にも、しっかりと犬とのふれあいの時間を大切にしているか確認してみるのも良いかもしれませんね。
犬が土をなめる原因を解決しよう
犬が土をなめる行動は、はるか昔の祖先から続いている行動の名残だとも考えられています。
ミネラルの補給やストレス発散などが主に考えられますが、飼い主とのふれあいたいという犬の願いかもしれませんね。
どちらにしてもあまり良い行動とは言えないので、しっかりと足りないミネラルを補給してあげて、ストレスの少ない環境にしてあげましょう。