犬や猫を飼ってみたいけど、ペット禁止の部屋に住んでいるなどの住宅事情の問題で飼うのを断念している…。
そんな人たちに人気があるのが、オカヤドカリです。
オカヤドカリとは、どのような生き物なのでしょうか。
オカヤドカリの性格・寿命・値段・エサなどの特徴をご紹介します。
オカヤドカリの性格は非常に臆病
オカヤドカリの性格は、非常に臆病です。
水槽をつついたり、エサを食べているときなどに急に触ったりするとストレスになるため、そっとしてあげましょう。
流木や観葉植物、植木鉢などを利用し、隠れ場所を作ってあげるとオカヤドカリにとって生活しやすい環境になります。
また、しつけやトイレは覚えませんし、飼い主になつくことはありません。
なお、排泄物をそのまま放置していると雑菌が繁殖してしまい不衛生な環境になります。
ピンセットで排泄物をつまんで処理したり、砂を洗って日光消毒をして清潔な環境にするように心がけましょう。
オカヤドカリの寿命は15年くらい
オカヤドカリの寿命は、20年から30年くらいだと言われています。
ただし、これはオカヤドカリにとって生活しやすい環境が整っている野性の場合の寿命です。
人間の飼育下ではなかなか野性と同じ環境を作り出すことは難しいため、人間の飼育下での寿命は、15年くらいだと言われています。
しかし、温度管理や脱皮が上手くいかなくて死亡してしまう場合もあるため、必ずしもこれくらい生きるとは限りません。
なお、オカヤドカリは、生きている間は脱皮と成長を繰り返し、どんどん体が大きくなります。
つまり、体の大きな個体ほど長生きしていると判断出来ます。
オカヤドカリの値段は100円から2,000円くらい
オカヤドカリの値段は、100円から2,000円くらいです。
ペットショップやホームセンターなどで販売されていますが、ネットショップでも購入することが可能です。
店によっては、5匹で1,000円などのように何匹かまとめて販売しているところもあります。
値段に開きがありますが、大きさや色などによって値段は変わってくるようで、特に白色のオカヤドカリは珍しいため、普通のオカヤドカリよりも高値で取引されています。
それでも、オカヤドカリは安価で販売されているため、手を出しやすいペットであると言えます。
安価ではありますが、生き物である以上は世話も必要です。
ちゃんと最後まで責任を持って飼えるか考えた上で購入を検討しましょう。
オカヤドカリのエサは雑食性なので何でも食べる
オカヤドカリは、雑食性なのでエサは何でも食べます。
パンやご飯、野菜、肉や魚など何でも食べるため、飼い主が普段食べているものを分けてやることも出来るため、エサに関しては非常に経済的な動物です。
ただし、オカヤドカリは飽きっぽいところがあり、同じエサが続くと食べなくなってしまうことがあります。
また、同じエサが続くと栄養バランスも崩れてしまうため、色んなものを与えてみましょう。
オカヤドカリは少食なため、大量にエサを用意する必要がないのも魅力のひとつです。
なお、オカヤドカリ専用の「ヤドカリフード」も販売されているため、利用すると良いでしょう。
オカヤドカリの飼育下での繁殖は困難
ペットを飼ってみると、繁殖もしてみたいなあと思う人も多いのではないでしょうか。
人間の飼育下でのオカヤドカリの繁殖は難易度が高く、なかなか厳しい道のりだと言えるでしょう。
何故なら、オカヤドカリは海中で孵化し、その後その幼生がある程度大きくなるまで、海中でプランクトンのように生活する必要があるからです。
飼育下でもオスとメスがいれば交尾をし、その結果メスが抱卵することもあります。
この卵が孵化をして成体と同じくらいの成長するまでの環境を整えるためには、水温調整などが必要です。
また、繁殖に関する資料も少ないのも繁殖を難しくする要因のひとつです。
オカヤドカリの寒さは苦手。温度管理に気を付けよう
オカヤドカリは熱帯から亜熱帯に分布しているため、寒さに弱いです。
年間を通して、20度から30度くらいになるように温度管理が必要になります。
ベランダなど屋外で飼育している人もいますが、朝と夜の温度差もあるため、オカヤドカリにとって快適な環境とは言えないので、室内で飼育するようにしましょう。
20度以下になると、オカヤドカリは砂の中に潜って休眠状態に入ります。
休眠状態が続くと動きが鈍くなり、最終的には死んでしまいます。
そのため、冬場はパネル式のヒーターを水槽の設置してあげましょう。
温度管理も大切ですが、オカヤドカリは乾燥すると呼吸が出来なくって死んでしまうため、湿度管理も大切になります。
水やエサを換えたり掃除のときに水槽のふたを開けるときは、温度が下がらないように短時間で済ませるようにしましょう。
オカヤドカリは脱皮に向けての準備が必要
オカヤドカリは、生きている間は脱皮と成長を繰り返します。
脱皮は砂の中に潜って行われ、脱皮した後に新しい貝殻に住み替えをします。
では、脱皮が出来ないとオカヤドカリはどうなってしまうのでしょうか。
結論から言うと、死んでしまいます。
脱皮したは良いものの、住み替える貝殻が見つからず生き絶えてしまう…。
飼育されているオカヤドカリの死因の多くは、脱皮が出来なかったことが原因です。
ですので、脱皮のときに備えて貝殻を用意してあげましょう。
貝殻は、ペットショップやオカヤドカリを扱うネットショップなどで販売されています。
ただし、用意した貝殻をオカヤドカリが気に入るとは限らないので、なるべくたくさんの大きさのものを用意し、気に入らないようなら交換するようにしましょう。
オカヤドカリのことを知ろう
オカヤドカリの性格・寿命・値段・エサなどの特徴を見てきました。
飼い主になつくことはなく、非常に臆病な性格なので、驚かせてはいけません。
オカヤドカリ自体が安価でエサ代もあまりかかりませんが、温度と湿度管理が必要なので、定期的に観察して快適な環境を保つようにしましょう。
適切な環境で育てれば、長く一緒にいることが出来るペットですので、大切にしてあげましょう。